週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

お富士さん

2012年05月31日 | ★江戸っ子エッセイ★

       
                 江戸風鈴

    「遠き夏 まぶたに鳴らす 江戸風鈴」
                         海光


 江戸に初夏が訪れたようだ

 地元民の耳に馴染む「お富士さん」の初市があったのだ。毎年5月のおわりから6月にかけての週末に催す「植木市」である。

 この浅間神社も、富士講の名残り。

    
                浅草富士浅間神社

 江戸絵図に鳥居が描かれていることから、創建については元禄だとか、諸説あるらしい。

 封建は神仏習合の時代。浅草寺子院の修善寺が管轄していたものを、明治の分離政策により浅草神社に移した。

    
                    本殿

 祭りの時だけ本殿もご開帳。

 拝んだその足で階段を下りると一葉通り。そこはもう植木やら花やらがひしめいている。

 蒼い空の下、ビールを片手に、屋台のつまみを物色するのがまた楽しい。

    

    

    

 この頃では、祭りには定番となっている東北の出店。

 あっしも、えっちらおっちら福島と山形の食材を買い込んだ。

    
     

 缶ビールを飲んでいたらくれた、タコと三陸わかめの酢の物。

 旨かったなあ。



 植木市で毎年家族分食べている「シャーピン」。手で食べる餃子のような味、噛むとたっぷりの野菜と肉汁が溢れてきてなんとも言えないのでござんす。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 この日は二男の小学校最後の運動会。

 戦国武将さながら気合の入った騎馬戦は、女子のほうが迫力あった。これも時代の趨勢。

 組み体操に、徒競争、リレー、大玉ころがし、人間ピラミッド、応援合戦。

 6年生は出番が多いのだ。

  
      

 愚息は白組の応援団。

 連日早く登校して声をあげていた。

 そのおかげか、最後の運動会、白組が勝利を飾ることができた。

 よちよちと小さく、幼い1年生を見ると、こんな時があったなあと思い出す。よくぞここまで大きくなったと、感慨もひとしお。

 組み体操では先生も母親たちも泣いていた。

 今度の週末は、熱田神社と今戸神社のお祭りだ。

 この界隈は、浅草寺のほうずき市、入谷の朝顔市とイベントが目白押し。

 東京スカイツリー効果も相まって、この町がまたかつても賑いを取り戻すだろう。

     

 梅雨こそあれど、浅草にいよいよ本格的な夏が来るのだ

 

 

コメント

吉原御免状

2012年05月24日 | ☆文学のこと☆

     
               「吉原御免状」
            著:隆慶一郎  
     平成元年9月25日 新潮文庫初刊

 
 「清掻や うつつか夢か 恋の町」
                     海光



 いや~まいった。

 溜息しか出てこない。

 隆慶一郎が61歳を過ぎてから小説を書いたこと。名うての時代小説家であったことを知っていくつかの作品は読んでいた。

 それまで読んだどの書き様にも接触しない文章に新鮮を覚えたのはたしかだ。

 順番が逆になったが、その原点となったこの「吉原御免状」を読んだら絶句してしまった。

 スゴイ!、この一言。

 日本堤という小見出しがある。

 「松永誠一郎が、浅草日本堤の上に立ったのは………」と始まる。

 あっしは吉原で生まれ育ったのだから当たりまえだが、日本堤は目と鼻の先である。

 余談だが、東京大空襲の時はここ馬道の土手通りだけ焼け残ったのだ。その古い木造建ては、今でも老舗の桜鍋や天麩羅の店として軒を連ねている。

 老舗の味を求めて今でも行列が絶えない。浅草の灯が復活して久しいが、人力車で巡る観光客も通る。東京スカイツリー開業によってさらに拍車がかかるだろう。

 明暦3年(1657年)のこの地を舞台に話はすすむ。

 隆氏が微細に入り調べ上げたであろう史実。それを元に極めて大胆に着想した時代創作を練り上げ、読み手を知らず江戸初期の混沌に誘ってくれる。

 宮本武蔵、神君御免状、柳生、家康の影武者、くぐつ一族、そして色里吉原。いくつものキーワードが大波小波のように押し寄せては返す。

 清掻(すががき)の音色が仲の町の見世という見世に輪唱し、主人公誠一郎の涙を誘うのだ。

 氏は東京帝国大学、学徒出陣、そして東京大学に再入学し、仏文を学んだ秀才。小林茂雄を慕って東京創元社で編集を経て、立教、中央大学でフランス語をおしえた。

 その後は池田一朗という本名で、映画、テレビのシナリオライターとして長く活躍。「にあんちゃん」でシナリオ作家協会賞を受賞する。

 企業勤めでいうところの定年の歳を過ぎてからの作家転向。直木賞候補にあがった作品。

 恐ろしいほどの才能。

 もちろん毛色は違うが、江戸を目指すものとして全身を貫いた痺れが止まらない。

 本を読んでそう感じたのは、人生で三度目だ。

 ご一読をオススメする


 

コメント (2)

三社祭!

2012年05月21日 | ★江戸っ子エッセイ★

    
               本社神輿『一之宮』


   「さつき咲き 喧嘩みこしや 江戸の華」
                         海光

 

 2年ぶりとなる祭りである

 三社祭700年目の節目。今年は3月18日54年ぶりに舟渡御も行われた。
 (http://blog.goo.ne.jp/tetsu-local/e/33e3b54438b2df0958840cf9cee91cea

 元々はこの舟渡御からはじまった祭りと伝えられる。

   
               3基揃った宮神輿

 この絢爛なお神輿が祭り当日、サラシを巻いて喧嘩神輿となるのだ。

 眩いばかりの黄金が煌いている。

        五重之塔
     
            スカイツリーと町内神輿
   
            観音さま裏手に神輿が並ぶ

 5月19日(土)お昼前に、100基の神輿が観音裏に集結する。

 大中小、大人神輿~子ども神輿まで順々に浅草神社に参詣し、お祓いを受けるのだ。

 現在の社殿は1649年(慶安2年)家光公により再建された貴重な文化財。

 浅草寺の境内に数え切れないお神輿がいっぱい。

 毎度のことなれど、これは実に圧巻であり壮観なのだ。

 たくさんの神輿、たくさんの担ぎ手、たくさんの観客の方。嬉しくなっちまって頬が緩む。

   
                浅草神社境内
     
                浅草寺本堂前
   

 神社でお祓いを済ませ、大勢のギャラリーの見守るなか担ぎ手の気勢が上がる。

 大人も子どもも胸を張って誇らしい。

 この日ばかりは神様を運ぶ大事な役割を担っているのだから。 

 たくさんの拍手に、担ぎ手の掛け声も一段と威勢が入る。

       
                浅間神社前

 夕方16時。浅間神社に6町会の神輿が集まる。

 2年ぶりの渡御は夜神輿までぶっ続けで練り歩いたのだ。

 午前から夜まで6時間はながい。これも2年ぶりだから、かな

    
                 お囃子車

        
          スカイツリーと点灯した神輿

 祭り囃子の太鼓と笛を先頭に6基の神輿がつづく。馬道通りから路地に入る。22日開業前のスカイツリーを背に、神輿がライトアップした。

 点灯しないスカイツリーとの2ショットは今年限りのレアだ。

    
   

 夜神輿も最高潮に達した。

 浅間神社の前に鎮座した6基の神輿が、拍子木と1本締めの合図で一斉に持ち上がる瞬間…。

 サッと、鳥肌がたちやすよ。。

         
                宮神輿を待機

 20日(日)も快晴。まさに祭り日和。

 象三(きささん)町会の面々は青年部を筆頭に、清冽して宮神輿を待つ。

 今か今かと気合がはいる。

     
                  一之宮の渡御

 町会から町会へ渡した直後は興奮で怒声が飛び交う。

 火事と喧嘩は江戸の華。

 慣れた担ぎ手は、いっとき待てば落ち着いて担げることを知っている。

 あっしも、通り2つ先から思う存分担がせていただきやした。

     

 現在の駒形堂の傍、ご本尊を浅草川から発見したのが、漁師の檜前浜成・竹成の兄弟と伝え聞く。郷士の土師仲知が聖観世音菩薩様だと崇め奉ってから豊漁が続いたという。その3人を祭神としたのが浅草神社の由来。

 
三社権現の神様三体を無事にお運びできやした。

 がっつりと2年分以上担いだな。

 700年の歴史と伝統の重みを感じながら……。

 浅草から日本を元気に。この日は陽の気を全国に発信できたように思う。

 祭り関係者の皆さん、浅草に来てくれた皆さん、ホントお疲れさんでした。

 あ~、楽しかったな

 


 

コメント

給食のおはなし!

2012年05月17日 | ☆文学のこと☆

      
             「糸子の体重計」
        著:いとうみく   画:佐藤真紀子
                2012年4月  童心社刊

 
 『夢中になった。』 

 あさのあつこ氏の腰帯文句が目に飛び込む。

 同人の中にあって、あっしが入会した折はすでに筆達者の著名人だったいとうみく氏の初出である。 

 「糸子の体重計」という意味深なタイトル、ユーモラスなイラストからして子どもたちには馴染みやすいのではないか。第一印象でそう感じた。

 ひと段落したら読もうとテーブルに置いていた。

 すると二男が話しかけてきた。

 「糸子の話?」

 「そうだよ」

 「あの糸子?」

 「…………」

 なんだか噛み合わない。と思ったら、NHK朝ドラのカーネーションの主人公糸子の本だと勘違いしたようだ。

 「ドラマの主人公とはちゃうよ!」

 「なあ~んだ……」

 こっちこそ、なんだ、だ。読まないのか。

 静かになった。

 本を探すと、その二男が物語の世界に入りこんでいる。

 大好きな給食の話ということもあったのだろう。

 あとで尋ねると、章ごとに一人称の登場人物が入れ変わるのも興味深かったようだ。

 身近な題材、文章力、構成力、そして人の内面を描く力。

 現役の子どもを夢中にさせる魔力を目の前で見せ付けられる。圧倒された。

 やっぱりリアリズムの書き手として非凡なんだな。

 あっしの拙い感想は控えたい。

 季節風から期待の人がついにデビューしたのだ。

 いとうみくの船出である。

 きっと大海原の先には希望の大陸と眩しい光が満ち満ちている。

 いとうさん、デビューおめでとう

 やったね



   『体重計 汗をかけども 変化なし』
                       海光

 

       

コメント (3)

江戸の風!

2012年05月14日 | ★江戸っ子エッセイ★

    

 5月7日まで浅草寺門前で、奥山風景が見られた

 浅草勘定奉行が発行した平成小判がこちらである。

 2008年落慶50周年のものと、2012年三社祭700年の本年のものを並べてみた。

 江戸の市井ものを書くようになって、あっしはこの小判を握りしめて書くようにしている。バッテリーをご執筆された折のあさの大明神の所作を真似てみようと思った次第。

 猿真似であるがご利益は如何に。

 己の念を信じ、魂を込めて今朝も握るのである。

      境内に咲く満開のツツジ

 大陸はじめ、アジアの観光客の撮影スポットになっている。

 浅草寺界隈からみるスカイツリーも現代を映しているようでまたいい。

   

 週末ともなれば、毎週がお祭りの如くである。門前の賑わいがあっしが浅草に憶えた原風景でもあるのだ。

   

 一枚500円で買える平成小判。江戸後期の安政小判とほぼ同じ大きさだという。

 期間中、奥山風景と仲見世で買い物ができる。

   

 五重塔脇に立った、町木戸を潜ると、そこはかつての奥山を再現した浅草江戸村である。
 
    

 入ると右手に、河内山と直侍が出てきそうな矢場がある。

 案外お客さんが真剣にやっていて、順番待ち。。シンプルな遊びこそ快ということか。


 

      

 ご覧頂いているのが在りし日を偲ぶ奥山の風景。

 羽子板、江戸小物、玩具、指物、江戸切子、提灯、版画、手ぬぐい等々見世が立ち並ぶ。

 江戸職人の手先の器用さには、お客さんもつい見惚れてしまう。

   

 大道芸を囃す声、がまのあぶら売りの威勢のいい口上が聞こえてくる錯覚を覚える。

 やすき節に、三味の音が道ゆく人の足をとめていた。

   

 赤い毛氈を引いた茶屋で、ところ天、牛飯、天丼が食べられる。

 雷おこしの実演販売も見もの。

 ひゃっこいビールがじつに美味しそうだ。  

     

 この日は伝法院の庭園が公開されていた。

 そこで足を運んでみたのだ。

 明治まで法親王ご兼帯の庭として秘園であったそうな。

 寺院内にはどれも貴重な絵画や遺跡が展示されていた。

 後日、東MAXと安めぐみの仏前挙式が行われた。芸能人ならではの特別な計らいなのだろうか。
 
  

 春の柔らかな陽光が静かな池の佇まいに反射している。

 真白いツツジが書院に映える。

 回遊式の庭園は、歩く度に表情が変わってたのしい。

 古都にでも旅しているような気持ちになれた。

 なんだか得した気分。。
  
      

 大書院でお茶を振舞ってくれた。

 訪れたお客さんが日陰を探してひと息ついている。

 喧騒のなかの静寂。和みのひととき。。

   

 五重塔、庭園と大書院、東京スカイツリーが3つどもえでフレームに収まるのだ。

 このブログ読者であれば拝観のチャンスは是非とオススメする。

 浅草の喧騒に疲れた心と体に、清涼をもたらしてくれること請け合いだ


    「奥山や 人波に酔い 菖蒲の湯」
                       海光


 
   

コメント (4)

ついに動き出す!

2012年05月11日 | ☆文学のこと☆

           
                       「燦」2 (光の刃)
        著:あさのあつこ  画:丹地陽子
        文春文庫 2011年 12月10日

 ご存じの方も多かろう。わが季節風の代表、あさのあつこ氏の新しい時代物第二弾だ。

 「燦」シリーズ1巻は、同人誌で僭越ながら書評を書かせていただいた。その折も触れたが、連作の序だけに、登場人物の一通りの紹介にページが費やされていたのは致し方あるまい。

 そこで、2巻目を愉しみにしていたのだ。

 藤沢周平氏の創った海坂藩のように、あさの氏も田鶴藩、神波の一族と魅力的な架空の国と種族を作り上げている。おそらく後世に残る響きとなるのであろう。

 主人公は、吉倉伊月と燦の兄弟である。血統は同じくして、育った環境がまったくの異。その対比を愉しむ氏の筆運びが見物。

 あっしは伊月の仕える圭寿が好きだ。気ままに生きたいという願いは二男であれば望みがあった。ところが意に沿わず、藩主の急変から世継となってしまう。その圭寿が、1巻では将軍へ拝謁するため江戸へ上るところまで書かれていた。

 そこで、2巻である。

 舞台はお江戸。氏は離れた土地でお暮らしなのに、江戸の雰囲気が見事に表現されていて唸る。

 圭寿にとっては窮屈で退屈な江戸の中屋敷住まい。そこから抜け出すように戯作に没頭する圭寿。

 まるで作家を目指していた若き日の氏そのものではないか、と心を躍せながら読んだ。

 1巻同様、2巻も次作へ誘う仕掛けが縦横に張り巡らされている。

 版元須賀屋の一間。伊月と主のやり取り。弥勒の月シリーズの木暮新次郎と遠野屋を連想させる。派手さはないが、選び抜いた言葉の遊びは充分に愉しめた。

 物語がついに動きだしたのだ。

 「燦」の世界に浸ってしまった。

 これから読まれる方のため、詳細は避ける。

 あとがきがないのは、なんとも残念であるが……。

 一読者として、ひとを描くお手本としても、とにかくこの先が気になって仕方ない、とだけ記しておく。


     「何時の世も 変わらぬ情熱 青嵐」
                         海光

コメント

隅田川の蒼いホタル!

2012年05月07日 | ★江戸っ子エッセイ★

   
                 「東京ホタル」

 GWもラストスパートの5月5日、6日に隅田川でイベントが開催された

 もうニュースでも話題になったのでご存じの方も多いと思う。

 『東京ホタルフェスティバル2012』、ということは2013年もあるのだろうか。

 期待のイベントは、地元の子どもたちを中心に行われていた。上野の芸大の学生たちがそこに力を貸して作り上げていく。

 バブル世代には馴染みのアーティストである、教授日比野克彦氏の影響だろう。

       風船で作るアート

 様々な形容をした風船が子どもたちをとりこにする。

   
               スカイツリーと幟

 台東区側、墨田区側の要所で縁のアーティストたちの造形美が展示され、演奏される。

 川のマーケット、フードやドリンクの屋台も盛況のようだ。

 長閑な昼下がり、ビール片手にJAZZやお囃子を聴く。なんとも贅沢な時間ではないか。


                              龍のお神輿

   お寺さんが子どもたちを労う

       宝舟の山車

 地元の子どもたちが芸大の学生と一緒に製作したお神輿は迫力満点だ。

 まるで本当に竜がいたらこんな感じなのだろうというリアルさで観客を圧倒する。

 5日ひかりの神輿パレードで盛り上げたものが隅田公園沿いに展示されていた。

 浅草寺では子どもたちが宝舟を引いて、お寺さんにお祓いを受けている。

 地元のイベントを担う子どもたちの真剣さ、真摯さが眩しく、可愛らしい。 

    紙芝居  
    カキ氷

 紙芝居に目を輝かせる子どももいれば、なんと自転車でカキ氷をつくるお母さんを囲む子どももいる。

 楽しい催しがあちらこちらで人を集めていた。

 端午の節句にちなんで、柏餅を食べて夜のメインイベントに備える。

 麦酒を飲んでから、隅田川のテラスへ向かう。

 ものすごい人混みである。怒声も聞こえるくらい盛況だ。

 こんな素敵なイベントが地元特権で歩いていける。なんてラッキーなんだろう。

 東京スカイツリーが点灯するまで、じっと我慢。

 ELTの持田香織さんの歌声が大川の蒼い流れに乗って聴こえてくる。 

     10万個のLED

     ツリー点灯前

     点灯後


     「ホタル火や 月夜に浮かぶ 蒼い塔」
                          海光



 この時季、月が通常より大きく見えるというビッグムーン現象が起きているという。

 『東京ホタル』、『東京スカイツリー』、『BIG満月』3つの競演がなんとも幻想的である。

 都市と自然が共存できたらという願いを込めた、このイベント。

 蒼い流れに癒されながら、いつか本物の蛍が飛び交う光を想像してみた。

 初夏の彩りに、お江戸浅草川を連想した夕べに、しぜん心が優しくなった
    

 

コメント (2)

大凧の町!

2012年05月05日 | ★江戸っ子エッセイ★

      
            百畳敷きの大凧


  「江戸川に 飛ばす百畳 さつき凧」
                        海光


 GW真っ盛りの5月4日(金)

 日本一の大凧が上がると聞いて、『春日部大凧マラソン大会』に参加してみた。

 東武線に乗ったらいつのまにか電車の名前までスカイツリー号と変わっていた。準備が着々と進んでいるようですなあ。

 春日部はクレヨンしんちゃんの町。さぞしんちゃんが溢れているかと思ったが、南桜井駅は江戸川沿いの住宅地で、静かな町並みだった。おろらく、1年を通してこんなに大勢のひとが乗降するなんてないのだろうな。通学の女子高生が一言『ひと降り過ぎじゃねえ!?』とびっくりしていたくらい。。

 浅草からはちかい。小雨で煙る東京スカイツリーを横目に1時間ほど。ご覧の大凧を飾る会場へ到着する。

        準備運動中

 晴れと聞いていたが、ホントこの時季の天気予報ほど当てにならないものはない。のちのち痛感することになる。

    
             ハーフマラソンスタート!

 号砲とともに自慢の足を持った市民ランナーが飛び出した。

    
           
 2分ばかり遅れてスタート地点を通過する。この時はまだ元気だった。

 無事に電車が通過する前に踏み切りを越える。順調に刻むが、キロ表示が見当たらない。ペースが掴めないまま、河川敷へ。

 とたんに、どしゃ降りが……。前半の10kmは濡れっぱなし。その後真夏のような熱射が降り注ぐ。雨と25℃の陽射しが体をいたぶってくれる。

 河川敷は単調で、遙か地平線まで届くようなランナーの列がつづく。おまけに、向かい風は強風だ。

 多少のアップダウンもない。海や山、都会のレースと違い、飽きてきたのも気が萎える要因だろう。

 この4年、駅伝からフルマラソンまで数々のレースを走ったが、こんなにめげたのは初めてである。

 ラストにスパートをかけようと目論んでいたが、残り4kmの地点で右脇に強烈な痛みが走る。誤魔化し続けて、どうにかゴール!

   

 さすがに毎週走ることは慣れていたので完走こそできた。

 ラストの周回は泥まみれ。ここだけはスパートして30人くらい抜き去った。

 最後くらいはねえ。

 どうにかこうにかワーストレコードを更新しないで済んだよ。

   

 それにしても、沿道の子どもたち、お年寄りの方々の声援は力になる

 この大会でも、そのエールに送られて完走できたようなもんだ。

 ちなみに大凧祭りは天候不順で中止になった。

 家路に着く頃に真夏日になったが、夕刻はまた大雨。

 春の天気は変わりやすいってホントだな。

 気象予報士さんも難儀な商売ですな



  2012年TOTAL RUN 617.1km   5月5日なう  

コメント

おはなしの森!

2012年05月03日 | ☆文学のこと☆

       
             「おはなしの森」
         神戸新聞総合出版センター刊
          2012年4月17日第1刷


    「山笑う 蒲団のなかの 母の声」
                       海光


 
 春の研究会の後、同人の森くま堂さんから1冊のご本をいただいた

 その名も「おはなしの森」。愉しい童話が20も集められている。

 帯にある通り、20人の作家の心がつまった、20の物語。

 かたつむり、節分の鬼、クマ、恐竜、おばけ、ネズミ、カレイ、リュックサックやどろだんごまでたくさんも主人公、たくさんのモチーフ、子どもたちが活き活きとする世界が広がっている。

 そして、森くま堂さんの『クマ町』である。

 筆名も、タイトルもクマなのだ。よほどお好きなのにちがいない。

 クマオくんのおとうさんが風邪を引いてしまう。町一番の働きものも、風邪を引いたら一人ぽつんと寝ていることが淋しいのだ。

 そんなおとうさんを思うクマオくんとおかあさん。大草原の家のような、あったかい家庭がそこにあった。

 それもそのはず、このおとうさんのモデルはご主人だとか。。愛に溢れているはずやね。

 作者の優しさとユーモアが、あま~いハチミツに溶けてたっぷりつまってる

 おいらもクマ町にいって、ハチミツ豆が食ってみたくなった。シングルモルトのスコッチに合うんじゃないかってのは、不謹慎かしら…。

 神戸新聞子育て欄に連載された100話から選りすぐった20のお話。

 こんな素敵なお話を紡ぐ作家さんが身近にいるなんて、兵庫の子どもたちは幸せだね。本という形になることで、もっとたくさんの子どもたちに届くといいな。

 森くま堂さん、愉快でかわいいご本に、温かいご家族のお話をありがとう。

 おいらはおいらでブログなど書いてないで、肝心の作品を書かねえとなあ 
 

 

コメント (2)