全線通行止め 海の上
2012年10月21日(日)のこと
初めて、TOKYO BAYを横断するアクアラインの上を走った。
千葉県知事森田健作氏の肝いりのマラソン大会だ。
なんといっても、暑かった。スタート時で23.5℃。ハーフポイントを過ぎる昼頃には、26℃を記録した。この時期の気温としては異例であろう。
毎年潮干狩りにくる木更津の海浜公園が会場。
第1回ちばアクアラインマラソン大会に、じつに1万4000人が参加したそうだ。
10時、号砲が鳴ってスタートした。
木更津 号砲直後
千葉真子さんや森田知事の立つスタート地点
はるばる尼崎から来た同窓と、東京から一緒に着いた友人と3人での参加だ。
同窓のかみさんとご家族の大応援団に見送られ、元気に出発する。
8キロ過ぎ、ようやくアクアラインが見えてくる。
高速料金所
普段はまず脚で走ることができない、アクアラインの高速料金所をETCもなしに潜る。
何とも言えない快感だ。
雲ひとつない、スカイブルー一色だ。
ハーフまで尼崎の友とランデブー。マラソンを走ってこんな楽しい経験は初めてだ。
お互いに写真を撮りあい、語りながら、海の上を抜ける潮風を胸いっぱい吸い込む。
なんて気持ちいいんだろう。
洋上には、たくさんのヘリが飛び交う。
TBSやNHKの特番が組まれるみたいだ。
秋なのに、汗が吹き出す気候を除けば、快走といっていい、ハーフまでのRUN。
ダラダラと続く上りのアクアラインに罠があった。海ほたる前の急な下り。抑えたつもりだが、膝を痛めるには十分の急角度。
アクアラインを降りるあたりでちょうどハーフライン。ここまでは快調だったのだ。
膝のバネが飛んでしまった。苦しいレースが始まった。マラソンを走って初めてというくらいの辛さがあと半分つづく。
赤飯のおにぎりやら、地元の冷凍ブルーベリーの給食と、沿道の声援だけが支えだった。
サブフォーどころか、サブファイブも危うかった。
その分達成感は高かったが……。
大会当日に日本陸上競技連盟の公式計測員が計測した結果、42.195kmよりも22.78m長い42.21778kmだったというオチも加わった。
通常、市民マラソンは90%以上の完走率。このアクアラインマラソンは、74%だという。
各所にある救護室は満杯で、氷も足りていなかった。それだけ、おいらと同じく、膝を痛め、熱中症になるランナーが多かったことを物語っている。
ほとんどのランナーが、自己記録を大幅に後退したという。
おいらも、友人たちも屈辱的な記録になったが、3人ともともかく完走した。
ゴール直後は、ビールすら飲みたくなかった。ひたすら水だけを欲する。
だから、東京駅で飲んだビールは最高の味。
一緒に走ってくれた、友2人。ありがとう。
声援してくれた友人ご家族に感謝、沿道の声援に感謝である。
今度の週末は、2012年の締めくくりのレースが待っている。だけど、まったくの練習不足だ。酒のためのRUN、創作のためのRUNなのだ。致し方あるまい。
とにかく、横須賀の海軍カレーとビールを楽しみにしている。
いろんな意味で、走り続けるしかないなという、今日のこの頃である
「海ほたるカモメになっていわし丼」 海光
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