週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

夏はテラスで。

2018年06月09日 | ★江戸っ子エッセイ★


 

【紫陽花もホッとするよな木陰かな】酒上乃不埒


 ああ、ここんとこは仕事ばかり。

 てか、仕事しかしていない。

 原稿も仕事オンリー。

 ああ、物書きの端くれとして情けない。



 

 でも、取材ではこんなテラスでの撮影もある。

 あいにく曇り空ではあったが、風と光は心地よいね。




 艶やかな夏野菜、肉汁滴る厚めのお肉。

 プライベートで昼から飲みたい店だ。

 常陸野のビールは、アメリカからの逆流行りという。

 市場も心根も狭い国である。

 欧米人に評価され、モノが動くとは。

 素直にうまい、まずい。

 評価なんて個人的なもの。

 そんなシンプルな世の中がいい。

 そして、職人にリスペクトを。

 さらには職人さんも謙虚さが大切。

 取材を通して、いろんなことを学んでいる気がする。

 そんな哲学的なことを妄想するのが好き。 

 みなさん、夏はテラスで如何でしょうw 


鍋やのDNA

2018年06月02日 | ★江戸っ子エッセイ★




【毘沙門の 石畳に 水を打ち】酒上乃不埒


 神楽坂にて、ミシュラン星の親方と二人っきりの会食。

 知らずに出向いたら、なんとあのお店。

 大塚にあった幻の鍋やの味を継承する女性シェフがいるお店だ。

 予期せずお会いできたのがことさら嬉しい。







 お料理一つひとつに愛情が込められている。

 それはすなわち、素材を丁寧に捌き、出汁を最大限に引き出しているということ。

 量も酒飲みのおっさんに程よい感じ。

 至福の味とはまさにこれか。

 派手なパフォーマンスはいらない。

 何も足さず引かず。

 料理の真髄を見た。







 最後に厳選の梅干しを入れた極上のかつおだし。

 そのだしで煮る淡いお味の鍋。

 これが江戸の鍋の継承か。

 甘鯛も美味しかったし、何より雑炊が優れもの。

 身体に優しく、媚びない味。

 また来たいな。

 山さきさん、親方。

 素敵な夜をありがとう。

 どうもごちそうさまでした。