如月に部署異動してからというもの、すっかり行動範囲が変わった
まさしく、チェ~ンジ!!
このところ、豪華なランチばかりで体脂肪と体重が増えている。ヤバッ!
写真は銀座の裏路地、知るヒトぞ知る店菊川。
元新宿の大手百貨店の外商マンの先輩にゴチになる。
こんな贅沢してバチがあたるんやないか。
神様、仏様。真面目にお仕事頑張りやす!
静かなランチタイム。
二階の和洋折衷のテーブル席。
閑静な室内で、大人しい紳士が連れた奥様と娘さんと会話した。
こんな風情だからこそ、生まれる出会いもある。
家族で昼間の銀ブラランチ。
なんて素敵な光景だろう。
別の日は、新橋でライバルだった版元の先輩とランチ。
復帰祝いだと焼き肉をゴチになる。
ああ、ありがたや。
散り散りの版元と代理店の旧い仲間との春の幹事を頼まれた。
ガッテンですぜ、K兄。
変わり果てた渋谷の街でも、長い付き合いの広告マンと昼飯。
サラダバー、ドリンク付きの火鍋。
仕事もプランベートも、毎日が楽しい。
経営者の厭味もここまでは届かないわけだ。
この自由な時間が永く続けばいい。
これは上野アメ横のアーグラー。
前職の版元の頃から20年近く通う、インドカレーの老舗だ。
部署が変わっても会いたいと言ってくれる代理店マンUさん。
5段階中の4の辛さが人生の深淵を教えてくれる。
やっぱりここのサグチキンとナンは絶品だわ。
それにしても、30代前半まで軽く平らげた量が重く感じる。
胃の容量からじじいになっているのか。
オヤジの街、新橋の旧い駅前ビルにある立ち飲み屋。
先輩が連れて来たかったと言っていた店。
ビールも抜きで、いきなり純米酒。
小粋なツマミと、三種の酒で1,000円とはリーズナブル。
そういえば、雑誌に紹介していたヤツでやんすね。
風味、味わいの違う、吟醸と純米に酔う。
空腹の胃に、贅沢な時間だ。
このまま銀座八丁目に流れ、やはり旧いビルの地下街へ。
ここはおいらが先輩をお連れした。
半世紀続ければ、それはすでに骨董だ。
女将さんの笑顔も、立ち振る舞いも国宝級。
夜の銀座へ出勤前の若いお姐さんが食事をとっている。
一種味なツマミと言ってよかろう。
ガス灯の街の夜は豪奢なもんだ。
【縄のれんふわりと薫る猫の恋】哲露
つづけて外苑前の夜。
出版界に長く君臨する兄貴との会合。
外回りになって、やっと仕事するチャンスがきた。
会社では無頼で通っている兄貴。やはりカッコいい。
男は見た目より色気だ。
キビナゴを、琥珀が霞む純米の燗で流し込む。
そしてブリの焼き物があればほかには何もいらない。
兄貴は見た目もチャーミング。誤解なきよう。
博覧強記の業界通と語らう夜は、この瞬間にも思い出となる。
花見会の約束を交わしたが、後日ブッキングがあった、哲っちゃん、ゴメンとのメール。
沖縄に移住計画を立てている兄貴。
そんな兄貴の家で、いつか古酒を傾けるのもわるくない。
怒濤の日々が続くが、再会したRUNの成果が少しずつ出てきた。
バリバリ仕事して、食べて飲めるってのは男っぷりが上がるというもの。そんなわけないか。
決して高級でない食事だが、大切なヒトとの会合は僕の宝物。
日常を真摯に生きることこそ文学に通じる、そう信じて今宵も飲むのだ。
染井吉野が待っている。
明日の小説のために、夕暮れの一杯は欠かせない