週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

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ミシュランの蕎麦屋

2018年01月28日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)




【鴨がネギ背負って焼かれ梅香り】酒上乃不埒


 鴨そばが好きだ。

 それもいつもならセイロで頼む。

 この店は温かいのしか出していないという。

 郷に入れば郷に従えというではないか。

 聞けば鳥インフル騒ぎで、フランスから2年ぶりの入荷のメニューとのこと。

 この艶っぽい鴨肉の色、

 やはりミシュランの蕎麦屋はこだわりだ違う。





 麦酒で喉を潤してみる。

 普段は色も楽しみたいからグラスで飲むが、陶器は美味しいもの。

 泡の立ち方、保ち方がちゃうのか。





 九州から取り寄せる穴子が名物のお店。

 たっぷりのキューリと酢で和える逸品。

 焼いた魚がさっぱりといただける。

 山葵が旨い。

 昼なのに、ぬる燗を頼んでしまう。





 落ち着いた個室に、綺麗な器。

 程よく温められた純米吟醸。

 こんな昼下がりを過ごせるんだ。

 おいらは幸せだ。

 親方が頼んでないのに次々につまみを持ってきてくれる。


 


 当然酒も追加で頼むわけだ。 

 厚岸の牡蠣は小ぶりになってきたとのこと。

 ほし柿の天ぷらが粋だ。

 塩でいくらでもいける。

 そして、ようやく本命の鴨そばへ。

 肉厚でどこまでも柔らかい。

 野生の強さを感じつつ、太くて甘い焼きネギが豪奢な気分にさせてくれる。

 三ツ葉も好きなんだよね。

 お弟子さんに厳しく、こういう関係でなかったら怖い親方。

 一途な職人肌の人は生きづらい世の中になってきた。

 いつまでも元気で仕事をしてほしい。

 ああ、いい時間だ。

 親方、どうもごちそうさま。 

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大川のフレンチ【ナベノ-イズム】

2017年12月10日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)




大川は セーヌの畔り 鳩も暮れ】酒上乃不埒



 大川にフレンチの名店がオープンしたと聞いたのは一年半前のこと。

 ジョエル・ロブションの右腕と言われたシェフ。

 その年すぐにミシュランの星を獲得。

 彼がどうして浅草の地を選んだのか個人的に興味があった。

 



 それが【Nabeno-Ism】である。

 今年は『ヒトサラ』のCMにもご出演いただいた。

 以来何度も通ったご縁の深い、渡辺シェフ。

 日本中の料理人が憧れる人物像は、温厚にして情熱を秘めた熱血漢。

 大のプロレス好きと聞いたから、あっしのテンションも上がろうというもの。





 海さん、ランチが空いたよ、とメッセージをもらい、2日後に店へ。

 1周年のパーティーの時とは違って、貸切の落ち着いた空間が待っていた。 

 シェフからです、とウェルカムシャンパンを注がれる。

 この日は、雲ひとつない蒼空。

 船の行き交う大川に、黄金の液体が輝く。

 シェフの家紋プレートをひっくり返すと、コーススタートの合図。





 この週が最後という秋の献立。

 地の野菜や菓子をつかった前菜が一品ずつ個性を魅せる。

 雷おこし、薬研堀、東京野菜etc。

 どれも口に入れてしまうのが惜しいほど、控えめで艶やかだ。

 浅草っ子として、フランスの伝統を素地にした、地元食材との組み合わせは嬉しい。

 フルーツトマトのガスパッチョがオレンジの泡ととも全てを調和する。





 こちらは、CMでもお世話になった両国江戸蕎麦ほそ川の、蕎麦粉をフレンチ流に炊き上げた一品。

 塩ウニと昆布のジュレに眩い黄金と天城の山葵がのる。

 キャビアの塩っぱさが、淡く繊細な蕎麦粉を引き立たせている。





 大川の千住葱と杏のコンポート、紅玉と小松菜のルーロー。

 およそ日本人には想像もしえない日仏のコラボに舌が喜んでいる。

 個性豊かな鳩のムネ肉に、ライムと生姜の香りがアクセント。





 生の黒胡椒が効いた鳩のパテは、フランス産のパンに合う。

 冷凍技術の進化により、半生に焼き上げたパンを、食べる直前に完成させる。

 まさに、外はカリッ、中身はふっくら小麦そのままを、温かくいただける。

 軽めの赤をひと口すすると、もう止まらない。





 仏産のグルヌイユ(蛙)に、帆立、チイタケ、大なめこ、銀杏のスープ。

 エスカルゴのバターがまろやかに調和させる。

 シフォンケーキのように口溶ける、パセリのパン。

 スープに浸すと、大川がセーヌ河に見えてきた。

 極めた料理には、ヒトを瞬時にトリップさせるものがある。

 蛙は幼い頃に食べたフライ以来か。

 この小さな両生類の妙味に開眼させられた。





 そして、ジョエル・ロブションへのオマージュと銘打ったメイン。

 豚のホホ肉は、噛み応えも残し、複雑なスパイスは軽妙でクドさを感じさせない。

 ここでも金粉が色のバランスをとっている。

 フランス伝統の美でお腹を満たしたいシェフのおもてなしが沁みる一品。

 赤で口を洗うと、まだまだイケる。





 秋の終焉を知らせる巨峰とシナモンの香りがいい。

 ベルモットのグラニテは花香るフロマージュブランで。

 川面の清涼が広がるようだ。





 続いて、和栗のタルト、ポワールウィリアムのソルベ。

 芳醇なカカオを贅沢につけて食べる。

 甘党にはたまらない至福だろう。





 さらにシメ、浅草老舗の七味や抹茶を効かせた銘菓。

 大統領に淹れたことで有名な東浅草のマイスター、バッハのコーヒーと一緒に。

 冬の兆しの陽光が、伝統のフランス料理を先鋭の江戸料理に変えてしまったようだ。

 イノベーション、いや、これはもうレボリューションといえよう。

 改めて、渡辺シェフの技法と先見のセンスに感動。

 凄い人を、CMに起用したんだなぁ。






 気さくなお人柄で、いつも別れはガッチリと握手。

 冊子を手に、大川にそびえるスカイツリーと。 

 同世代にこんな偉大なシェフがいる。

 現役で輝く姿は、人知れない努力の結晶と思われる。

 あっしもまだ頑張らねば。





 渡辺シェフが歩んだ、その道のりごと味わえた秋の昼下がり。

 すべてを体現させる料理の奥深さに感じ入るばかり。

 フランス料理に対する見方が変わった。

 渡辺シェフの料理を、季節ごとに味わいたい。

 そんな衝動に駆られるコースでござった。

 地の食材をつかった数々、シェフの目指す志がじわじわと沸き起こる。

 浅草では荷風翁が愛したアリゾナの火が消えて久しい。

 翁なら踊り子と一緒に繰り出し、ここを贔屓にしたんじゃないか。

 そんな妄想もまた楽しからずや。 

 シェフ、ありがとう。

 今日はどうもご馳走さまでした。 


 

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千貫御輿に憧れて!

2015年06月14日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)


        鳥越神社の千貫御輿


【夏の野に白いダボシャツ洗いたて】哲露


 浅草では、最初のお富士さんが過ぎると、今戸と鳥越の祭りが来る

 子供の頃、実家の町内が今戸神社の氏子だったので、鳥越は話しに聞くだけで担ぐどころか見た事すらなかった。

 三社祭の本社神輿の一之宮の重さが1060Kgの約1トン強、貫目に直すと、283貫。

 鳥越の本社神輿は、なんと3倍以上の、千貫(4トン)ある。

 三社祭の本社を担ぐのが浅草っ子の通過儀礼として、隣町の千貫御輿はいつか担いでみたい憧れだった。



 宮入の日曜日、家族で見学にいく。

 この神社の廻りに、数え切れないほどの露天商が出る。

 しかも、昨今見たこともない、全国津々浦々の食材の屋台があって面白い。

 図体だけ大きくなっても、そこは子供だ。

 食い物で釣ると、父ちゃんにも付き合ってくれるのだ。

 高張提灯は、鬼平の時代劇だけじゃない。

 下町では今でも健在!

 荒っぽさは、三社祭と双璧かそれ以上のようにおもえる。

 そのせいだろう、警官の数が半端じゃない。

 統率が取れた警備は、かなりの訓練の証。

 そろった掛け声に、日体大が多いんだろうな、という長男のひと声に笑ってまう。






 おかず横丁側から見ていたら、なかなかこない。

 蔵前橋通り、氏子と氏子を渡しながら、ゆっくりと行ったり来たりしている。

 ようやく目の前に来た!

 町会が渡御した瞬間、天に向かってさした。

 いよいよクライマックスだ。

 数年前は神社の鳥居傍で見たが、あちこちで乱入するヤンチャな男たちがいて騒然となった。

 今年はバリケードが張られ、近づくことは叶わない。

 いいんだかどうだか。これも時代の趨勢か。





 黒ラベルでホロ酔いになり、露天を冷やかしながら歩く。

 その脇を子供らは小銭を握って走る。すれ違う若者の活気がうれしい。

 大人たちは、地べたやらビールケースやらに腰掛けて、さらに本格的に飲もうという態勢。

 夕暮れ、明かりが灯る。
 
 お江戸の夏が駆け足でやってきた。



         角萬の冷やし肉南蛮そば

 
 一葉記念館のそばに、そば界のB級グルメがある。

 たまに無性に食いたくなる。

 遠方から来られる紳士諸君もたくさん。

 夏は麺がことさら旨いのだ。

 注文は、ひや肉と一言。大盛りは、ひや大と。

 祭りもひと息ついた。

 夕刻の日も伸びて、大層気分がいい。

 落ち着かぬ気持ちを沈めて、自分自身に向き合わないことにはいつまでも書けない。

 送別、壮行、打ち上げ、親睦、再会と宴会がつづく。

 どれもサラリーマンとしての人の営み、付き合いだけに仕方ないと諦めているんだが………。

 昨夜の同窓との会合は一次会スナック、二次会ボックスとカラオケ三昧、しかも午前二時半まで歌う通しの粋狂。

 カラダは疲弊し、酔いすぎの同期になぜだか憔悴した。ここはココロに喝をいれなきゃ。

 継続性、才能、どちらも泣きたくなるほどの乏しさ、小ささ。

 少しずつ、すこしずつやっていくしかない、そういうことよ


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観音裏の愉悦!

2012年02月24日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

            かしら焼き

 馴染みってほどでないが、たまに行きたくなる地元の名店がある

 ザ・居酒屋然といった佇まいは、観音裏にあって一種独特の風格を漂わせている。新しい旧いではない。常連や地元民と女将さんたち、店と客の永年の付き合いがそう見せるのだ。

 鉄串に刺した、かしら、ハツ、舌を焼く女将の視線は真剣そのもの。烏賊やトマト、糠漬けといった注文に応じ、手をこね、包丁を入れる様を見ているだけで、すっかり安心して酒が進んでしまう。

 注配道場という名を掲げるほどだから、その種類と奇抜さ、こだわりは特筆ものである。わざわざドリップした珈琲を持ち込む常連もいるというから面白い。梅酢、黒酢に始まり、ミルク、珈琲、番茶、蜂蜜、コーラと続いて、三色割。どれも丁寧に仕事をされた割ものなのだ。もちろん、生のレモンやかんきつ類も豊富。チェーン店で供される薄いのを想像するとガツンとやられるよ。ここのはめっちゃ濃い原酒が並々と入っているのだ。

            抹茶割り

 昼のぬる燗でべっとりした口中には、さっぱりと麦酒と抹茶割りが程よい。

 
                ハツ焼き                              タン焼き
 
焼き物は切り分け皿に。ステーキのように盛り付けてくれる。唐辛子でなく、辛子にレモンがまたうれしい。注配が頼みたくなる。

        もつ煮

 一人前頼んだら、小鉢に二人分分けてくれた。こんな気遣いも下町の女将ならでは。素朴な味付けに、白ネギがたっぷりと盛られているのがまたいい。     

        馬刺し

 綺麗なサシが入った馬刺しは生姜でいただく。


        糠漬け

 この店のよいところ。目の前で捌き、叩き、焼いてくれるところ。

 ご覧の糠漬けも、その場で糠味噌から出して、丁寧に刻んでくれる。女将の手先を見ながら、味の素のかかった漬物で一杯やるのもたまにはよい。本来は味の素は無用なんだが…。郷に入れば郷にいるのだ。

 程よいといいながら、結局何杯飲んだことか。あ~これだから、のん兵衛はいやだ。でも親しく辛辣、喜怒哀楽のネタを肴にした連れとのおしゃべりに、酔い心地は醒めないのである。最後は、我々の話が気になっていた常連さんとも交わり店を後にした



       「ばあちゃんの 糠漬け恋し 春の宵」
                            海光


  

 ◆浅草観音裏「御来屋(みくりや)」◆

 台東区浅草3-25-2
 03-3875-0626
 http://gourmet.livedoor.com/restaurant/23303/evaluation/detail/216717/183301/


 
 

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吾妻橋の藪!

2012年02月21日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

          藪のもり

 さる週末の土曜日。やぶに行った

 リニューアルした並木に行くと案の定の行列…。とっさに機転を利かせて、駒形橋を渡る。

 そう、通の方はお分かりだろう。吾妻橋の藪が駒形橋の本所側に引越ししているのである。越してからは初めての来店。RUNNING中に前は通りかかっていたものの、真新しい暖簾をくぐるのは気持ちいい。

     
            菊正宗上撰                   蕎麦味噌

 橋を渡った角にある新店舗は、白壁に白木で統一されて清潔感がある。店の中に入ると、外光が燦々と明るく開放感があって、居心地がすこぶるよい。大切な客人を連れていたので、並木の列に並ばないでよかったと安堵する。

          とりわさ
 
            山葵漬け                     白菜漬け

 実が入った濃い目の蕎麦味噌があれば、ほかにつまみはなくともいいくらいなのであるが…。

 とりわさに、いたわさに、山葵漬けと山葵づくしに、午酒がすすむ。昼に飲むのは罪深い分、至極酔いやすいのである。

          もり小
          蕎麦湯

 醤油ほど濃い色をしたつけ汁だが、かえしの鰹風味が鼻を通る。細めで緑がかった蕎麦は健在。まつやの角が立ったそばに近く、硬さが好ましい。やぶの中でもあっしはこの蕎麦切りの食感を贔屓にしている。

 銅製の急須も冷めにくくよい。

 リニューアルでちと心配したが、変わらぬ老舗に幸せを感じた午(ひる)のひと時である


          「そば切りに 春をたぐるや 吾妻橋」
                             海光



   

 ◇吾妻橋「やぶそば」◇

 墨田区吾妻橋1-11-2
 03-3625-1550
 http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13007981/


  2012年TOTAL RUN  266km    2月21日現在  

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江戸居酒屋! 

2012年02月07日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)
          

 2月3日(金)、節分の日に根岸の里「鍵屋」へ向かった

                 現代の行灯

 鶯の谷で仲間と待ち合わせ、言問の通りを裏の小路に入る。行灯のごとく趣のある灯りに吸い寄せられて、大振りの暖簾を潜る。

          暖簾も粋な紺染め

 江戸は安政3年(1856年)酒問屋として創業した老舗である。昭和に入ってから酒を出すようになったとか。この建物は大正時代のものを模しているという。旧い建物は、武蔵小金井の「江戸東京たてもの園」に移築されている。(http://www.tatemonoen.jp/index.html

          店主

                 カブトビール看板

 入ると、礼儀正しく女将さんと赤いセーターの店主が出迎えてくれる。壁には、懐かしさを通り越した調度品が銘々飾られていた。この雰囲気だけで、酒の旨いことを担保してくれたようなものだ。

          さらしくじら
          煮こごり
          みそ田楽三種

 ビールを一本もらいつつ、まずは喉を潤す。くじらの脂を味噌につけていただく。関東風の味の濃い、煮こごりは辛子で一層引き立つのである。

          銅製の酒燗器

 レトロな酒燗器で、湯銭をする「菊正宗」はまた格別であった。木造建築だけに、暖房もなんのその、どこかやはり隙間から冷える。とにかく熱燗が止まらないのだ。

          墨で書かれた品書き
          合鴨塩焼き
          とり皮焼き
          とりもつ焼き

 合鴨の塩焼きには七味がいいが、とりもつには山椒が似合う。うなぎのくりから焼きがこの日はなかった。無念であるが、頼んだものは一品一品、丁寧な居酒屋の定番の仕込みがなされている。

 なるほどこれが老舗の居酒屋というものなのだなと思う月夜の晩である。

          とりもつ鍋
          お新香

 寒い夜はこれに限る。とりのもつと野菜を炊いた醤油ベースの鍋だが、出汁の江戸味が酒にもってこいなのである。お新香もさっぱりと、でもしっかりと漬かっていて結局お代わりした。

 小上がりで落ち着いて飲んでいたから、帰りしなご主人と会話する。気のいい感じで、ダンディなお人柄だ。

 仕事を終えた職人がふらっと立ち寄る、そんな町人のための店である

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 根岸から、鶯谷に戻って、花街ならぬホテル街の手前にある、昭和のスナック順子さんにお邪魔する。

          

 おっとりと、ふてぶってい猫が出迎えてくれる。小鍋で沸かしたお湯で作る「熟成サーバー、黒霧」は、熱いもんはとことん熱いのが好みの江戸っ子には至福に旨味。

 ママ手製のおでんはお代わりし放題ってえのもうれしいサービスだなあ。

         
         

 あっしの流行り病のせいで、延びた新年会。無事に終了。

 江戸の近場の別荘地、根岸の町は懐の深い町でやんす。会社辞めたら、開拓する店もたくさんあるわな。

 立春も過ぎた。梅もメジロも見ごろの春はもうすぐだ
       
         「熱燗や 馴染んだ鍵で 春を開け」
                            海光


  
     

 ◇根岸「鍵屋」◇

 台東区根岸3-6-23-18
 03-3872-2227
 http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131104/13003743/
 
         
         
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一文銭で食らう!

2011年11月29日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

                         江戸前の盛り合わせ

 この秋のこと

 山手線内のドアーの上にあるTV映像に、恵比寿のCMが流れたそうな……。全そ連の天女姉さんがポツリと、いきたい!

 てなわけで、新吉原も近いあっしの地元でありんすが、全そ連の面々とねぎま鍋で有名な「一文」の暖簾を潜った


             サッポロ黒ラベル生

 まずは一杯、ぐびっと黒ラベル。グラスがいいと生は美味しいね

                  こちらが一文銭

 この店の特徴がこちらの木でこさえた一文銭、十文銭。一文=100円のレート。飲み食いに現金は通用せず、すべてこの木銭で支払うのだ。おもろいでしょ

                  竹酒器にいれた冷酒

 岩手の辛口純米を、冷やした竹筒にはいったものでいただく。野趣の香りに、こころも芳醇になる。酒がすすむ

            朝獲れ魚の盛り合わせ

 盛られた穴子に、コハダなどはこの日の朝、江戸湾で獲れたもの 

 うしろに見える赤い身は、マグロの中落ち。ハマグリでしゃくって取るかんじ。

 当時の江戸っ子は酒ばかり食らっていたから、昼日中からほろ酔いで喧嘩も多かったとも云われる。

        

 竹笊豆腐は天然塩で、一文シュウマイは秘伝のタレで食す。
 
        

 くじら料理もこの店の自慢。くじらの刺身に、くじらの煮込みを木銭で頼む。酒の発注が止まらない

              

 店のなかは江戸情緒たっぷり。厠を出たところにある、お手水も風流でしょ

                    行灯 

 暗めの照明の店内に行灯が燈り、ぼんやりと浮かぶ仲間の顔がまたいい

                  
                         名物江戸ねぎま鍋の大トロ

 江戸の頃、マグロと云えば赤身を指した。冷蔵設備のない時代だけに、脂の多い大トロは当時の料理に適さなかった。現代は高級ネタの大トロがほおって捨てられた。

 そこで、考案されたのが、この「ねぎま鍋」なのだ

 大川に程近い、千寿(千住)で採れたネギはなんと糖度15度。この太くて甘いネギが、大トロの脂をまとうと驚くほどに様変わりした。また、濃い口の醤油で味付けされた大トロも鍋に入れることで、脂臭さが抜け、絶妙な弾力を残したことに柔らかい歯応えとなるのだ。

 この味を堪能したあっしたちは、言葉も少なに、手と口を動かし続けた。シメの特製うどんは稲庭系のもっちり。濃い口が沁みた小麦の細きりが、ふんわりと玉子でとじられる

 江戸のねぎま鍋。江戸の町人たちの贅沢を雄弁に物語っていた

                 
                               銅製の鍋

                   
                              シメの特製うどん

 浅草の六区まで小雨のなか、歩くと俄かに晴れてきた

 気分も陽気に、六区街のJAZZ BARへ立ち寄った。今宵もいい夜だ。

 一日一生。今日も悔いなし


              「小ぬか降る 落ち葉踏みしめ ねぎま鍋」
                                海光
 

     浅草 酒膳「一文別館」

 ◇浅草 酒膳「一文別館」◆

 東京都台東区浅草3-12-6
 03-3875-6800
 http://www.asakusa-ichimon.com/bekkan/info.html


   2011年TOTAL RUN 1971.5km    11月29日現在  

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まもなく老舗リニューアル!

2011年10月13日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

          並木やぶの建替え

 10月に入ったある朝、旧浅草寺参道を走っていると、工事中の並木藪蕎麦の外観がみえた

 心配した鉄筋ビル化ではなく、木造二階建て、和風様式の形にホッとした

 その前に幕が張られていた時に、10月30日頃完成と書いてあった

 小上がりで、濃い目の蕎麦味噌を舐めて樽酒のぬる燗を飲る、並木の本来の愉しみが待ち遠しい

 季節風の大会後に、リニューアルオープンしていたら、早速行ってみよう

  
                  「秋深き 大人の愉悦 並木待つ」
                                海光


 

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竜泉町の冷肉そば

2011年09月30日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

              冷やし肉南そば

 実家の吉原から程近い、竜泉町に「角萬」という蕎麦屋がある。

 並木藪、尾張屋、大黒屋、十和田、満留賀、能登屋、むつみ、翁と、この界隈に蕎麦屋は数知れど、ほとんどが更科か二八の細い麺が主流である。その中にあって異色を放つのがここ角萬なのだ。

 樋口一葉記念館と、まもなく迎える酉の市で有名な鷲大明神に挟まれた場所にある。

 子どもの頃から通っていて、せっかちな下町の人を相手に、早さと安さとボリュームで勝負する角萬。

 愛想がないのはご愛嬌。 とにかく、ツーといえばカー。

 食いてえと思ったときに、手っ取り早く、旨いもんを腹におさめるのが江戸っ子なのだ

 だらだら過ごすなんて野暮だよ。

 でも、この二階の座敷は気分がいい。

 囲碁や将棋盤があって、酒も愉しめる。一階の慌しさが夢のよう。

 安い板わさつまみに、じつにのんびりと過ごせるのだ。

 ここの名物「冷やし肉南そば」、通称「冷肉(ひやにく)」。大盛りは「冷大(ひやだい)」と注文できれば通でござるよ。

 無愛想な店員さんにひるんでいてはいつまでも食えません

 うどんのように太くて、噛み応えのあるそばに、よく味の沁みた野卑な豚肉、程よく茹でたネギの迫力。

 七味をたっぷりのせて食えば、どなたでも桃源郷へ誘ってくれる

 ここでしか食えないから、たま~にどうしても飛んでいってしまうんだよなあ

 ちなみに、キツネやもりもうまい。だけど、9割方は冷肉なのだろうな。

 温かいそばももちろんあるが、冬でも冷やしが主流のメニュー。


             「どうしても 冷肉なのだ 食の秋」
                          海光

 
さあ、あなたも角萬ワールドへようこそ

                  竜泉町 角萬 

 ◆竜泉町「角萬」◇

 東京都台東区竜泉3-13-6
 03-3872-5249
 http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13008693/

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25年前にタイムトラベル!?

2011年05月29日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

       
             平田牧場のポーク辛子ソース合え

5月28日(土)。
すでに東海まで梅雨入りしたようだ
そして台風2号の接近。
初夏の気分もそこそこに、早くも季節が巡ろうとしている。
この数年春と秋が短くなった。
四季の乱れと拙速さはまるで世相そのもの。
634mものツリーを覆う低く厚い雲からこの町に静かにまだ若い水が降り注ぐ。
水分をたっぷり吸い込んだ大気の底にいるような雷門前。

この地に中央大学附属高等学校1986年卒の同期が9名集った。
実に25年ぶり、四半世紀を置いた再会である。
同期の一人Hがオーナーシェフを勤める、「ビストロASH」に順々と顔が居並ぶ。

        フランス産エスカルゴ
        旬の新玉葱ムース

会うまでははたして顔の判別ができるものだろうか・・
一抹の不安にかられたが、案外面影って残っているもんだな

筆者とは毎年交流を続けている友Sと雷門で待ち合わせると、同期Mがすでにいた。
すぐにお互いを認識する。
ビストロで席に着き、次々と空くビールごしに、25年の空白は確実に埋っていく。
白髪や皺は男の年輪であろうが、斜めごしに見える同期の笑顔に、小平の教室にいた頃の風が吹いて、タイムスリップしたような幻想に身を委ねた。

みんなそれぞれバブル崩壊直後の入社組。
都市銀行、大手のメーカーや百貨店、話題の建設会社と名だたる企業に勤めるもの、大学の教鞭に立ちながら仏門に帰依するもの、オーナーシェフに、従業員100名を越える堂々たる経営者といった多士済々。
よくぞ、個性豊かな仲間が集まったものだ。
同期の輝かしい経歴と苦心の汗の痕に、嬉しく溌剌とした刺激をもらう

昨年まで中附に勤務していた同期Fが最新の卒業アルバムを持ってきた。
共学になったかつての学び舎の変貌に、一同感嘆と羨望の諦念のため息が漏れる。

        サーモンのカルパッチョ  
        豆乳入りの温製スープ

同期シェフの腕は確かだ。
フランスから取り寄せたカタツムリから始まる前菜の数々・・・
ひと手間、ふた手間を惜しまない、フレンチの要諦が詰め込まれた一品が続く。

写真にないが、キッシュも具がつまり楽しめる一品、シェフ自ら捏ねて、発酵させ、焼いたパンは、モチモチして、適度な湿度が保たれ、小麦の香りがバター無でも、赤で満たされた風船玉のグラスへと誘ってくれた

       

デザートのカスタードプディングは滑らかな舌触りに、カラメルの苦味がのって調和していた。
モカ入りのアイスも手製だという。
いや~驚いた。
30歳で転身。この努力。
同じ浅草で酒屋を母体として育ちながら、まざまざと、筆者の愚息ぶりをたしなめられるくらいの実力あるコースだった。

   

自慢の平田牧場の豚のロースに、白身の魚と、メインも二品。
ソースで食べる仏流なので仕方ない部分もあるが、次回はぜひ辛子ソースでなく、極上の塩と摺りたての黒胡椒のみで味わいたい。
下町の洋食屋はたくさんあるが、実力派で親しみやすいフレンチの隠れ家が雷門から程近いところにあったのだ。それも同期の店とは頼もしい。

同期シェフH、美味しい料理をご馳走さま。

         中附体操でポーズ 

話の尽きない楽しいタイムスリップは餃子、焼売と老酒の二次会へ
こんな気を許せる時間を共有できて、利害関係のない友情のありがたさが身に沁みた。

震災後、思いついたという。
和尚F幹事、25年目の同窓会を仕切ってくれてありがとう。
それにしても、当時のことをよく覚えているもんだね。

対して過去を振り返らない、我々の記憶の乏しいことといったら・・
K、S、筆者とこの三人は少しずつ思い出していこうぜ

実現するかな? 武蔵小金井、国分寺の同窓会。
盛り上がった温泉、卓球、ゴルフの同窓旅。
いや、約束は守ってこそ価値を持つんだ

単なる懐古でなく、同期Oの言葉を借りれば、みんなもう、残りの半生。
気さくな友に囲まれ、粋に、笑ってやっていこう。

とっくに暮れた雷門そばから、地元に住まう友Sと観音裏のスナックへとぼとぼと。
ミスチルに、サザンに、ビギン&さんまに、コブクロと久々に唄った

飲んべの夜は終らない・・・

同期のみんな、サンキュー
再会を誓って・・・

再見

     「暮れなずむ 武蔵露降る雷門」
                       海光
 


◇浅草雷門「ビストロASH(アッシュ)」◆

東京都台東区雷門2-9-6
03-3843-6030
ランチあり、日曜定休
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13030178/



2011年5月29日現在 TOTAL704.2km

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ついにあの店が浅草に!

2011年01月16日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

 激ウマサムギョプサル

ついに浅草に上陸!?
韓国料理がひしめく新大久保にあって、価格、旨さともに海光的にはNo.1の店
そう、あの「味ちゃん」が浅草国際通りにOPENしましたぞ!
やったぜぃ

 この斜め加減が余分な脂を落とす

このサムギョプサルの生肉をご覧くださいまし。
ダイエットに勤しむ女子、諸氏には、いっそ気持ちいいくらいに脂がのった豚バラ肉の、旨味と甘みが凝縮されたこの分厚さ、そして逞しさ。

また斜めにセッティングされるこの独特の鉄板。
余分な脂がすべて下へ滑り落ちるんですよ
家でも欲しい優れものの鉄板商品です

 付け合せセットはお代わりフリー

サンチュ、胡麻の葉、ネギサラダ、キムチ、前菜盛りは何回でもお代わりOK
カリッと香ばしい焦げ目のお肉を噛むたびに、肉汁が口中で唾液と渾然一体となる。脂身の甘さが広がってくる。
その肉とサンチュやゴマの葉に、ネギや青唐辛子、辛子味噌などを好みでのせて巻きます。
風味付けに、ごま油の塩タレをちょいとつけて食べるのが味ちゃん風・・・
美味しさ請け合いです

 キムチ炒飯の登場

焼き終わった鉄板の肉汁の旨味を捨ててはもったいない!
キムチ炒飯です。
ゴマの葉っぱと仕上げの海苔の香りがまたいい

 出来上がりは酒のアテにも最高

もんじゃ同様に、鉄板に張り付いた焦げがまた美味しいのです



絶品タレに漬け込んだデジカルビも捨てがたい。
噛むと炭火で燻されたカルビの肉汁と染みた甘辛いタレがジワッと輝く黄金色に迸る。

う~ん、まいう~

箸と酒の進むのに任せて、定番のポッサムとチーズチヂミの写真を撮り忘れ・・・
後日アップしなおします

最後は丸ごとのりんごに入った自然のシャーベットをを頼み、女の子も大満足。
通常の焼肉店よりお財布に優しく、旨い。

こんな店は使わない手はないです

 りんごまるごとシャーベットもグー

おまけで~す
平日ランチ限定メニュー「ビビンパ定食」
新大久保1号店と同じシステムです。
一回限りの盛りですが、なんと食べ残さなければ盛り放題!
ナムルにあたる野菜やキムチが盛り放題でワンコイン500円(税抜)。
安いっしょ~~

 ナムルやキムチ、スープ盛り放題

 整然と綺麗な盛り

欲張るとたいへんなことに・・・
長男は相変わらず食に貪欲。
盛りすぎです。
食後はしばらく動けない模様
このどんぶり、侮っちゃいけません。
ものすごい収容力なんですよ。
多分、この盛りで通常のどんぶりの三倍はあろうかと

 コチジャンと温泉卵のせ大盛り

新大久保は家族を連れていくには遠いなぁと思ってました。
行列も覚悟。
浅草店はOPEN間もないからか、潜在能力を知られてないからか、
予約も可、まだ並ばないで入れました。

新大久保のお店にいた女の子が覚えていてくれました。
それもまた客としてはうれしいこと

新年早々、地元への味ちゃんの出現は、嬉しいニュースでした~

   「大寒や 鉄板網焼き味な店」
                     海光



◇「味ちゃん」浅草店◆

台東区浅草2-11-5
03-3842-0160
http://r.gnavi.co.jp/a673501/menu5.html

RUNカウンター2011年1月16日現在 108km走破

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年越しは冷やしとんかつで!

2010年12月31日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

   冷やしとんかつそば大盛り

タイムリーなブログ更新です

ご覧ください、このボリューム、このB級の具のバラエティーさ。
カリッサクッとした王道のとんかつの衣、そして裏側はかつお節の香りを纏った下町のそばタレに浸って、絶妙なB級感なんです。
タマゴ焼きは筆者宅好みの甘くない、でも蕎麦屋ならではのダシがたっぷり入った上品なお味。
他に、椎茸とキューリ、わかめも惜しげもなく盛ってあります。
これで950円はお値打ちですな~
長男の挑戦がバッチグーでした

 

筆者は色とりどりの天ぷらの盛り合わせをツマミに、熱燗でぬくぬく飲ってます
1100円の天せいろ。
揚げたてでこの内容は、大晦日に本当に贅沢な気持ちにさせてくれます。

 

かみさんはこの時期ならではの脂ののった鴨せいろをオーダー

次男は香川県よろしく、うどんの鴨せいろです。
濃厚な汁は、鴨の脂の甘みが口の中で豊かに広がり、山野を感じさせてくれました。
鴨肉もたっぷりと・・・
う~ん、こいつは本格手打ちでモチモチッと大人の醍醐味だ

 

筆者は最後に、大盛りも大盛りのせいろを、七味と山葵両方で愉しみました。
お腹も、ココロもいっぱいになりました

なんとも幸せな年越し蕎麦に、家族全員みな満足!

蕎麦屋も数多く回ったけれど、原点回帰ってのもいいもんですな

する予定のなかったリアルタイムの更新は、満足感の表れです

ゆったりと迎える年越しに、締めはヨシ

  「年越しや とんかつそばでホッとする」
                        哲路

    

◇「能登屋」千束通り店◆

東京都台東区浅草4-36-5
03-3875-3626
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13057835/

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浅草一シンプルなパン

2010年11月27日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

             
      「秋深し 先を走るひと追いし」
                    
       哲路

すっきりと晴れて小春日を感じる晩秋の休日です
風邪から立ち直り、朝ランして気持ちのいい汗をかきました

スカイツリーもすっかりと伸びて、アサヒビール本社ビルに映る影に先っぽは映っていません。

        
    紅葉の山谷堀公園
        アサヒビールビルに映るスカイツリー

浅草に子供の頃からある老舗のパンをご紹介します。
その名も「ペリカン」さん。

 

遠方からも買いに来られます。
月島のもんじゃ屋でももらったりします。
浅草にあって、かなり有名なパン屋さん。

素朴でモチッとした感触は、一度食べたらクセになるのです。
食パンは軽くトーストすると小麦本来の味わいが立ち上ります。

食パンとロールパンのみのシンプルな構成です。
ロールパンは子供たちに大人気。
湘南に暮らす友人も、子供のお土産に買っていきます

 

食パンは一斤290円、ロールパンは310円。ほかに山切り食パンもあります。

銀座線田原町駅からが近いです。
浅草へお立ち寄りの際は、ぜひご賞味あれ。

【飛脚Tのランニング日記
                              今月のランニングトータルは111.0
km
                            今年のランニングトータルは1478.5km


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土用の鰻(浅草やっ古にて)

2010年08月03日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

   肉厚で脂たっぷり うな重「桜」2900円

                                      やっこ
       「照りもヨシ 香ばしい奴田原町」
      「大汗や うなぎ食らって暑気払い」
                          
哲路

照りつける灼熱。夏ですな
どうも食欲が冷たいものに向かいますなぁ。
筆者も当節、冷奴や枝豆、冷やし中華、冷麦、冷製パスタ、かつおの刺身などにビール、焼酎が定番。

それでも、鰻だけは食いたくなるのは、平賀源内先生にまんまと乗せられたと云えますが、やっぱり夏は鰻が旨い。食欲も増進し、夏バテ予防に最適。

ここは浅草、鰻は老舗から新店まで目白押しです。

隅田川を眺める高級店「前川」、NHK朝の連続テレビ小説「こころ」のモデルになった「小柳」、初小川に、色川に、八つ目鰻、ちょっと足を延ばすと千住の「尾花」・・・数え上げればキリがありませんな。
そそ、筆者の幼稚園の同級生がやっているカウンターのみの隠れた名店「とりたつ」も注文聞いてから捌く、庶民の味方です。

今年は子供が臨海学校やら勉強合宿でいない隙に、女房孝行とばかり夫婦で、ん十年ぶりに、題名通り、雷門通りの田原町「やっ古」の暖簾を潜りました。

ここは、江戸は寛政年間家斉将軍の時代に創業の老舗です。
造りはじつに大正ロマン溢れる情緒ある内装。
なんと勝海舟やジョン万次郎が通ったので有名。坂本龍馬ももしかしたらと思わせるエピソードです。
岡本綺堂「半七捕物帖」や夏目漱石「虞美人草、彼岸過迄」など著名な文筆家にも多く書かれてます。お店の向かいには、久保田万太郎生誕の碑もありますぞ。

さてと・・・
まずはビールになんと鰻のハムをレモンと山葵を添えたあてに一杯飲ります。
プリッとした鰻肉と鰻ゼラチンは他では味わえない絶品!さっぱりとしてビールに合います

 たっぷりとレモンを絞って鰻のハムを頂く
スカイツリー絵入りの良く冷えたアサヒビール

 白焼きは鰻本来の味が満喫できますな
       白焼きには冷酒を一緒にいただく

 活きのいい脂少な目のうな重「梅」1900円

ここのはとろけるような柔らかさに、上品なタレで食す上等うなぎです。
これはそれ江戸前の蒲焼は、割く→蒸す→焼くの順で、身が崩れる寸前まで柔らかく蒸した鰻が最高と言われる由縁
いわゆる江戸の粋って奴ですな

徳川の初期は、鰻は蒸さず焼いただけ。タレもいまのように洗練されたものではございませんでした。
船頭や職人など力仕事をこなす下町の猛者たちの精力剤であったそうな・・

最後に筆者は、お酒のあてで、白焼きや鰻ハムなど食したので、お腹の具合から小さめで脂ののりもあっさりと梅のうな重を頂きました。かみさんは、日頃の家事育児へのねぎらいも込めて桜のうな重を。
今日は頼まない桐は、この鰻が二本。ちょいと歳に応えるボリューム満点の盛りです。

他にも、この名店は季節のつまみも充実。
じゅんさいなどもいいですなぁ。

ちなみに、関西風の逆捌き、カリッとして噛み応えを残した食感の鰻も美味で筆者は好きですぞ
ひつまぶしはあれまた旨い。

それぞれの土地の鰻の食し方も興味を覚えますなぁ。

しばらくぶりに、江戸前うなぎをたっぷりと堪能しました
皆さんも暑い夏ですが、こうして旨いものでも食らって、陽気に参りましょう

◆やっ古(田原町)◆

東京都台東区浅草1-10-2
03-3841-9886
http://asakusa-unagi.com/index.html



【飛脚Tのランニング日記
                             今月のランニングトータルは040.0km
                             今年のランニングトータルは986.2km

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2010 入谷朝顔まつり

2010年07月07日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)

    珍しい白い朝顔をみつけました
  朝の光を浴びて綺麗に咲いてます 


                 
       「朝に咲く 顔艶やかさ和む客」
                        
哲路

今年も入谷に夏がやってきました
そうです。このブログでも宣伝しておりました入谷の「朝顔まつり」が行われました。

「畏(おそ)れ入谷の鬼子母神」で有名な「真源寺」を中心に、スカイツリーのお膝元押上方面から隅田川を渡って伸びる言問通りを入谷まで来ると道路沿いに、色とりどり鮮やかな朝顔が早朝から咲き誇ってました。このお祭りがくると、あ~夏がきたんだなぁと思います。
皆さん、配られる団扇片手に、想い想い散策を楽しんでおりました

江戸の文化・文政の頃の賑わいがそのまま感じられる、100軒以上の朝顔業者さんとたくさんの露天商が入谷の夏を盛り上げます。今年はうまい具合に、雨のち晴れを繰り返し、朝の往来には事欠きませんでしたな

朝顔の色は実に豊富で、熱帯のようにねっとりと湿り気を帯びた空気と対照的に澄んだの空の青さが、まるで朝顔そのもののようです。艶っぽい朝顔もあれば、桔梗や牡丹さながら紫、青、群青、薄紅、白など二重咲きの花も珍しく、道行く江戸の市井の人々の目を楽しませ、心穏やかにしてくれますな~


 朝顔まつり(今年も7月6・7・8日に開催)


  天井によしず張りめぐらし涼しげに並ぶ朝      どれもこれも梅雨なかの風物詩 
  


       「朝顔や 色とりどりに心打つ」
                      
   哲路 入谷の鬼子母神「真源寺」を参詣する人々
 朝日の陰影が美しい

入谷はかつて筆者が新婚当時住んだ懐かしい町。
日比谷線の入谷駅が最も便利ですが、JR鶯谷駅には写真でご覧のように天下ご免の手打ち蕎麦が有名な「公望荘」があります。
本当の駅前ですが、江戸住まいの数々の文豪や文化人も愛した隠れた名店です
平日の夕方、ここの小上がりで飲る一杯は、江戸末期の文化・文政の頃を彷彿させる和みの空間です。
名前にも書いたようにコシの強い蕎麦は、噛むほどに蕎麦の香りが広がります。
旨い蕎麦ですぞ。
タイムスリップしたような、江戸の情緒をこんなところでも感じてお帰りくださいな

        「鶯の谷をくだって朝の花」
                        
哲路


 

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