週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

ここも広小路!?

2012年04月19日 | 呑み屋探訪(品川界隈)

     
                  前菜「そら豆」

     
          天賞の純銅製の茶筒(新潟燕三条産)

 花見吟行のあと、乗り慣れない池上線で「大崎広小路」に向かう

 幼い頃から慣れ親しんだ「上野広小路」の名称。時代物を書くようになり、封建の頃の地名を紐解くと、各地に似たような地名が点在していたことがよく分かる。「両国広小路」もそうだ。明暦の大火がきっかけとなり、火の手が飛び移らないようにと、ときの幕府が作らせた施策だという。そこから全国で火災が起こる度に広まったのだ。

 洗足池の住所、千束も、おいらは地元吉原を指す地名だと思っていた。古式地名をめぐる旅、これもひとつの学びであり、遊びであろう。

 いつの頃になるかわからんが、いずれ時間ができたら挑戦してみたい。

 その広小路のひとつ、大崎のとあるお店を予約した。

     
            地賞の富士山の酒器(有田焼)
     
           ちなみに出張先で撮った富士山

     
     
             本まぐろなど刺し身盛り合わせ

 この地が地元の天女さんが差配してくれた「とん清」にお邪魔する。

 この店が今宵の句会場所。

 3階の広間を全そ連で貸切り。なんて贅沢なんだ。

     
                 串揚げ盛り合わせ

 とん清自慢の串揚げは、衣に工夫がしてあり、適度にパリッとした食感のなかに、海老や白キス、野菜の鮮度が口に溢れる一品揃い。またたく間に、連の仲間の胃の中へと消えていく。

 刺し身も本物にこだわった厚みのあるもの。水っぽくない、海に育ったものの甘みと活きが感じられる。

 春を装う、先取りのそら豆に季節のめぐりを思う。

     
            人賞の浅草「かね惣」の耳かき
     
          各界の名人がこぞって訪れる老舗
 
     
             ジャガイモと明太子の和え物
     
                  自家製のガリ

 花見でひと通り飲んで食うから料理はほどほど、酒たんまりの注文したら、酒に合う品々を用意してくれた。

 ジャガイモを細く刻み、湯通ししてから炒め、明太子で合える。一見シンプルだが、複雑に絡み合う味、ひと手間もふた手間もかかっているツマミに焼酎の瓶と銚子が空いていく。

 自家製のガリは、甘すぎず、生姜本来の爽快が残り、特盛をお代わりした。
 
 男前のご主人、ええ仕事してまっせ。

      
            会長賞の桜と兎の盃(有田焼)

 今年も無事に花見句会を開くことができた。

 幹事の天女さん一家に感謝。

 悩みに悩んだ今回の賞品。皆さんに喜んでもらえたようでホッとする。

 会費を集っての、旅先での吟行句会。ぜひ実現させたいもんだ。

 久しぶりに新しい顔ぶれも参加して空気も変わった。

           
                桜女と桃女
    

 桜の花びらが散ったあとの緑葉は、明日へ向かう活力の象徴のように、町の点在する。

 長い冬が明けた。

 おいらの心も港を出る。

 各々方、それぞれの目的地を目指して、船出する季節である。

 さあ、これからが本番だ

        
              山谷堀の桜並木


    「春駈けて 幾たび萌ゆる 輪廻かな」
                                   海光




   

 ◆大崎広小路「とん清」◆

 品川区西五反田8-1-14
 03-3492-6492
 http://homepage2.nifty.com/tonsei/index.html
 

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人生初の屋形船!

2011年11月19日 | 呑み屋探訪(品川界隈)

                 
                           お台場 舟からレインボーブリッジの眺め

                 
                        フジテレビやお台場海浜公園前に建つビル群の夜景

 これぞ粋な大人の夜遊びである

 お台場はかつて江戸の砲台跡くらいで、なにもなかった。学生時代はよく仲間とバーべQで狼煙をあげたもんだ。海上保安庁に注意されたこともあった。江戸湾の潮騒を聞きながら、のどかな昼寝を貪ったりしていた懐かしき思い出の地である

 鈴木都知事を継いで、都市博の中止を叫んで当確した青島都知事時代の半端な再開発ではあったが、平成の若者の憩いの場となっている。お台場海浜公園の海岸から眺めたことはあったが、舟からのんびり眺める江戸湾もまたいい

 同人の先輩でもありわが全そ連のお仲間でもある弾前さんからお声がかかり、連の仲間を8名引き連れて、人生初の屋形船へ乗り込む。屋号や船清。乗る舟は、その名も弁慶とな。ここの舟頭と飲み友達というところに、酒豪弾前の面目躍如たる。さすが


              「屋形船 夜景が霞む 月光る 揺れる波間や 天ぷらと酒」 (連歌)


        
              
                    弁慶という名の舟          今宵のイケメン船頭さん
 
             

 はじめての乗船だったが、いやあ綺麗なもんですな。どこぞの料亭のように畳も真新しい。カラオケが付いているのは、さすがに平成の世だ。どうも、あっしのイメージが古かったようで、まったくいい意味でおったまげた。

             「屋形舟 秋月煙る 風寒し さざなみの月 ○○○○○○○」 (連歌)

                                                                                                       *○部分は個人名のため伏字に


     
  
                       

 突き出しから始まるお料理の質が高い。刺身も新鮮。そりゃそうさ、考えたら、ここは築地も近く、近海ものはそばの漁船から。

 キスや海老、イカなど江戸前の天ぷらは、揚げる油も新しいものを使っているようで、端麗な衣も薄く、香ばしい。三種の天然塩でいただく。酒はビールから焼酎、ワインまで飲み放題。まったくぬる燗が進みますぜ

                   

 以前、句会の賞品にもした檜の酒器。山の匂いをまとった酒が、海上で味わえるのだ。なんとも贅沢だなあ
                                      
             
      
              撮る人                     観る人                 たそがれる人

       
           聴く人聴かない人                      歌う人               コブシを効かせる人   


            「屋形船 カモメが鳴くよ 霜月や カモメがとんだ お台場デート」 (連歌)


           
                     全そ連の仲間                         仲良し姉さんたち
      
          商店街チームの幹事殿          愛すべき俳聖鶴輪              同人の先輩方と

 弾前さん所属の商店街チームは、大人の酒の飲み方を心得ていらっしゃる。歌い出せば、百戦錬磨のツワモノ揃い。チーム対抗とばかり、全そ連チームからも、天女、江戸嬢、鶴輪、あっしと防戦す。今宵は仕事にたまりにたまった弾前さんと商店街チームの熱唱に勝ちを譲ろう。

                      
                         江戸湾を疾走す           東京タワーはクリスマスの装い

 お台場では屋根に登って内湾を一望できる。夜風がほど良く、酔い醒ましとなって気持ちいいこと

 浜御殿ごしに、元祖東京タワーがピンクのライティングで聖夜が近いことを教えてくれる。あっしは思わず、宮城で復活ライブを行った桑田圭祐氏のホワイトクリスマスを選曲したのであった お粗末。。


             「屋形船 いつか行きたい 君となら 品川の海 波に消えゆく」 (連歌)

                    
                                 レインボーブリッジと飛行船 (鶴輪撮影)    

 夜の飛行船をみるのは初めてのことだ。虹の橋を行く月夜の飛行船は、なんとも幻想的。波間に揺れる屋形船の提灯の灯りと相まって、つい隣にいる人にひょいと惚れちまいそうだ

 結局、お決まり。下船しても、商店街チームは地元のマスターの店へ直行。あっしたちは、南は肥後の国の店に入り、焼酎を愉しんだ。弾前さん、執筆が気になってたようだが、土台飲み始めたらむりってもんだ。

 商店街チームの皆さんありがとう。今からお願い、来年もよろしく



                                  「紅葉狩り 橋の天地に 浮かぶ舟」
                              
  海光


  *連歌は二次会で。隠しながら5人ずつ書いた歌を対抗戦で詠み合いました。あしからず。。

                  
2011年TOTAL RUN 1875.4km   11月19日現在  

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旧東海道を往く、品川宿まつり!

2011年09月27日 | 呑み屋探訪(品川界隈)

  

                   棒手振りのそば天秤

 9月25日(日)旧東海道の宿場町品川を目指して、京急で青物横丁駅に降り立った

 お江戸と云われた時代、日本橋と京都を結ぶ東海道53の宿場の最初の宿場になる品川宿。

 かつてここ北品川から鈴が森まで約1里(3.8km)に渡り、宿場町が並んでいたのだ。

 このうち、北品川から青物横丁までの2kmの間で、品川宿まつりが行なわれたのである。

 現代の商店街を歩いていても、ちょいと路地を入ると、社寺、文化遺産が見られてどこか懐かしい

 品川女子学院によるマーチングバンド、台場小学校の生徒たちの行進、江戸時代の仮装行列が見所。

 時代物を書いている最中、この封建の面影を残す地で、当時の雰囲気に浸りたかったのだ。

 とはいえ、二男を引き連れ、仮装やピエロ、和太鼓の演舞などをみたあとは、模擬店で散々飲み食いして祭りを満喫した。

 二八そばの棒手振り、二男には持ち上がらず、親父の面目躍如と担いで悦に入ってしまう

 写真を並べるので、お江戸の匂いを嗅いでくだされ。

 え~い、夜鷹そばはいらんかね~


    

 荏原神社には福福しい恵比寿様が鯛を釣っていらした。

 まるでこちらにまで、福が廻ってきそうな神々しい笑顔でいらっしゃる。
 
   
  
     
  

 旧東海道沿いの公園や広場で、数々の模擬店が開かれている

 ある広場では、品川区のホテルが集まって、高級食材をふんだんに使った、牛すじ肉がゴロゴロ入った煮込みだとか、揚げたてのカレーパンだとか、ワインや地酒が格安で振舞われていた。

 ビール、酒片手に、二男とほおばる。この牛すじは量といい、濃厚な肉の甘みといい、お得だったなあ。カレーパンもサクッと軽やかでもたれることもなく、秋刀魚サンドもこの時期だけのオリジナルとか。

 珍しくて買ったワンカップ大関のハイボールは、糖分添加で甘かった

 ってことで、締めは聖跡公園で九州の芋焼酎をロックでなみなみといただく
 
 遊興にしろ、お遍路にしろ、江戸時代の旅は命懸け。この潮風が香る、第一の宿場町で旅人は意気揚々と、送る人は次はいつ会えるものかと別れを惜しんだことであろう。
  
           

 購入してはじめて、会津桐の下駄をおろした

 ついで、泉岳寺前のやぶそばまで歩いてみる。

 てめえの足にしっくりと慣れるまで、まだしばらくかかりそうではあるなあ

                  

            
                「旧き道 秋風吹けば 江戸気分」
                            海光


 2011年TOTAL RUN 1517.3km  9月27日現在

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