fromイーハトーヴ  ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。近況はhttps://twitter.com/magoyasikiに。記事の無断転用はお断りいたします

2017年上半期おもしろかった本

2017年06月24日 | 日記
 毎年、ああ半分過ぎたって思います。早い。
 そして、毎回、ちゃんと記録していなくて、他にも本読んだような気がするけど・・・と思うのです。

 記憶にある5冊プラス1です。出版社名をメモっていず、調べる手間をおしませていただきます。すみません。
 以前も書きましたが、この本を選ぶにあたり、児童文学は入れていません。たくさんおもしろいのがあるのですが、お知り合いの作家さんも増え、こちらの方の本をとりあげておいて、こちらはどうして入らないのか、なんておっしゃる方はいませんが、自分の中で気にしてしまうので。でも、翻訳児童文学はOKにします。

・『海に向かう足跡』朽木 祥  近未来ディストピア小説。このごろの世界を見ていると、まさかこんなことにならないでしょうとは、決して言えないような気もします。

・『騎士団長殺し』 村上 春樹  ファンタジーなんですよね。こういったとんでもないことを語るためには、これだけの分量が必要なのかもと思いました。でも、村上春樹をファンタジー作家という人はいないなあ。どうしてでしょうか。

・『ハリネズミ乙女の初恋』令丈ヒロ子 ハリネズミのかわいらしさと、主人公が自立していく姿を、毒のない展開で、安心して読めました。こちらは、ファンタジーなのかと思って読んでいたけど、実はそうじゃない。

・『怪物はささやく』映画の宣伝の画面をみて、原作を読みたくなりました。こちらもファンタジーのようで、そうじゃない。でもファンタジーに分類されるのか。映画の宣伝文句はダークファンタジーですね。そうかなあ。
 とにかく、すばらしい作品です。原作が完成されているので、映画は見なくてもいいかと思ってしまうほど。

・『三日月』森 絵都  戦後、塾経営に乗り出した一家の物語。少々不満はありますが、確実な力のある作品だと思います。

・『春や春』(森谷明子)光文社  俳句甲子園ものです! 俳句青春小説。なにしろ今頭の中が「俳句甲子園」8割くらい占めていて、予選を観戦しているので、登場人物がリアルにせまってきました。つまり、これがプラス1。

 今回6冊中、3冊が児童文学畑にゆかりの作家さんでした。朽木さん、令丈さんは、これが初めての大人向け小説。森絵都さんは、ご存じない方も多いかもしれませんが、デビューは児童文学です。『にんきもの』シリーズという4冊。大好きで、今度出版した『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』の中でも発表本ではないですが、取り上げさせていただきました。

 上の短い感想の中に、「ファンタジーかどうか」というのが入っていますが、その辺もここにまとめたことで考えさせられました。
 やっぱり、児童文学が好きなんだなあ。

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第20回俳句甲子園観戦記⑤

2017年06月18日 | 日記
 弘前高校の投句審査による出場ということで、一度書いた観戦記を書き直しました。


さて、いよいよ秋田会場です。(いよいよは、松山で使うべきか)
 出場は、秋田西、弘前、能代、酒田西 の4校。
 かなり寂しい。秋田が2校。青森、山形が各1校ずつってことですものね。

 秋田高校、出てほしいなあ。母校も・・・(秋田北)。各県、それぞれで地方大会をやれるようになってほしいですね。

 さて、今回も全国大会での傾向対策防止のため、この大会で出た秋田西校の句出しません。東京大会のは観戦記②で書いていますが、東京代表は、追われる側ですからね。ハンディということで。

 秋田西は、一昨年代表になったものの昨年は全敗で敗退。そして今年はリベンジを果たしました。水色のセーラーカラー、松山に行きます! 

     

 酒田西は、まったく初めての出場ということで、今年はいい経験になったと思います。ぜひ、来年再来年、山形のほかの学校も、「うちも」と思われるように頑張っていただきたいです。
 能代高校も、いい句がいくつかあったのですが、ディベイトでの句の解釈に「思い出」という言葉をよく使ったことが残念でした。

 弘前高校は、秋田西との力の差はほとんどありませんでした。2勝ずつでの決勝戦。勝敗はちょっとのところ、審査員が違う人だったら、わかりませんでした。(先日の北上会場は、そういう意味では審査員がほかの人でも、きっと水沢だったと思います)ディベイトも白熱していて、熱かったです!

 審査の点数は、5点から9点と幅広く、これはとてもよかったと思います。審査も、大会を盛り上げる要素だと思うので、北上会場のように、ほとんどの句が6点、7点というのはいただけないと感じました。いい句だとおもったら 、思い切って9点をつける。それが若い人へのエールとなるはず。そして厳しい点もつける。それもまた、エールです。
 でも、審査委員長さんのお話は、北上でも秋田でも、とてもよかったです。
 秋田の審査委員長さんは、俳句甲子園の運営をしている方達へのねぎらいの言葉もあり。ホント、驚いたのは、北上会場と同じメンバーが、秋田の運営もしていたことです。北上が終わってから秋田へ移動したんですね! (まあ、私もだけど)

 子規・漱石生誕150周年記念賞には、弘前の句、大好きな句でした。
 最優秀賞には、秋田西の句が選ばれました。(内緒)余計なことを言わず、シンプルでいい句でした。

 審査員の先生の評価はあまりよくなかったけれど、

 しゃぼん玉絵の具の空にとけていく  という能代の句は、これが絵にぶつかってシャボン玉が割れたととれば、とてもいい句なのに! と思いました。ディベイトで、「思い出」と言ってしまったので、残念。
 
 会場が、生涯教育センターの4Fの講座室のようなところ。一考の余地があるのでは? と感じました。
 新聞などでも報道して、ぜひもっと盛り上げ、出場校を増やしていただきたいです。

 秋田西校、弘前高校、松山に向けてさらに俳句を楽しんでください! 

 応援するのは、秋田西、弘前、水沢Aそして海城A。この4校のうちの2校対決になったときは、どうしようかなあ。

 

 

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第20回俳句甲子園観戦記④

2017年06月17日 | 日記
 北上会場を観てきました。会場は、北上市にある詩歌文学館講堂です。

 

 出場チームは、水沢高等学校A、B。盛岡第一、盛岡中央、久慈東の5校です。
 先日東京大会を観戦したときも思ったのですが、出場高校の数によって、その対戦方法、進行、判定のルールなど、かなり綿密にしっかりと決められています。
 今回5チームということで、A、Bブロックに分け、試合が進められ、最後Aブロックの勝者とBブロックの勝者による決勝の試合という流れでした。
 結果、ABブロックとも、勝ち残ったのは水沢高等学校。昨年も同様の決勝だったとのことで、水沢の強さがわかります。ちなみに一昨年は、盛岡中央が全国に行き、ベスト5に入ったとのことでした。

 さて、好きだった句をここに書くかどうか。で、ちょっとためらうのは、ここに書くことで、全国大会出場校として、傾向対策をされる場合もあったり・・・? と考えてしまい、(まあ、こんなおばさんが書くブログで傾向対策もないかなと思いつつ)ちょっと出さないでおこうかなと。
 というのも、水沢高校の句。とてもよかったのですが、かなり作りが似ているのですよ。これが、全国に行ったとき、吉と出るか凶と出るか・・・と、感じたもので。

 審査委員長の方が、途中で、ディベイトで、句はいいのに、自分達の句を鑑賞する力が弱い、解釈が伴っていない的な苦言を何度もおっしゃられました。私も同感でした。自分がどういう気持ちで作ったのか、どういう情景なのか、という説明は必要ないですね。
 水沢は2チームあるので、これから2ヶ月、ディベートの訓練できますね(これまでもやっていたでしょうが)。

 また今回感じたのは、審査委員の先生達がつけられた点数のほとんどが6か7点だったのは、少々寂しいなということでした。8点がついたのは、私の記録では5句のみ。ほかはすべて6か7点。9点はなしです。東京大会では9点の作品がいくつか出ましたが、それと比べて遜色はありませんでした。

 勝者にも涙。敗者にも涙。
 OBOG会が、大会を支えている様子も、よく伝わってきました。
 
 水沢の強さが際だった大会。私が好きだったと赤線をひいた12句中10句が、水沢でした。5人の女子で臨んだ久慈東、いいものを持っていました。初出場ということだったので、今後の期待大。
 全国大会が終わった後に改めて書くかも。(遅いか?)

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新刊のお知らせー『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』(さ・え・ら書房)

2017年06月15日 | 自作紹介
 赤羽じゅんこ、松本聡美、おおぎやなぎちか、森川成美 作。黒須高嶺 絵 。です。

小学校高学年~
 
 版元のさ・え・ら書房さんのHP、amazon、などで、予約が始まりました。

 昨年この企画が持ち上がり、その後、ビブリオバトル普及委員会の粕谷亮美さんにレクチャーを受け、4人でビブリオバトルをやったり、それぞれが図書館などで行われているビブリオバトルに参加をしたり、どういうキャラ分けで書くか、設定は……など、話し合い、作り上げた本です。
 
 書く子が決まってからは、その子が何の本を発表するか。発表する本だけではなく、その子がビブリオバトルをやるきっかけとなった本や影響を受けた本など、背景にある本も、すべて実際にある本。さ・え・ら書房さんからの出版ですが、他社さんの本もかなり出てきます。というか、ほとんどが、そう。さ・え・ら書房の担当の方が、すべての出版社さんに連絡を取り、掲載許可をいただき……という経過もあり。
 
 画家さんが、イメージにぴったりの絵を描いてくださり、こんなすばらしい一冊が完成。
 ビブリオバトルは、こんど中学校の教科書にも載るらしく、これからどんどん広がることと思います。
 中学生の選抜ビブリオバトルも観戦しましたが、これは今俳句甲子園をおっかけることになったきっかけでもあります。子供達、みんな真剣です。きっとすばらしい大人になるだろうと思わせてくれました。
 本を通して人知る。人を通して本を知る。 これがビブリオバトルの本質です。ビブリオバトル普及委員会は、まさにその文字のごとく、ビブリオバトルの普及のため講師を派遣したり、各地で行われているビブリオバトルの運営に協力されています。

 共著というのは、これまで何冊か出させていただいていますが、このたびのように、ひとつのビブリオバトルに出る子供達、設定を共有したものは、初めてでした。私のほかの3人は、児童文学者協会の理事であったり、新刊も続々と書かれていたりと皆さんお忙しいベテラン作家。さすがとなんども思いました。

 私が書いたのは、玲奈。表紙の絵では階段の一番下にいる子です。

 書店に並ぶのは、今月末ですが(26日発売)、どうぞよろしくお願いいたします。
 

 

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第20回俳句甲子園観戦記③

2017年06月13日 | 日記
 東京大会、感想のおまけです。
 高校で俳句をやっている子達って、かなり優秀な生徒さんです。だって、開成だし。他も。
 過去の全国優勝は、松山東がトップ、そして伯方、開成と続きます。松山は、開催地でもあり、子規の出た町であり、あちこちに俳句ポストがあって、小学生からバンバン俳句を作っているというところ。
 
 会場を見渡して、制服姿の出場者たち、女子は吉祥女子だけだったので、白シャツに黒いズボンの男子がほとんどでした。そして、眼鏡率も高い。
 
 彼ら彼女ら、将来何になるんだろう。とずっと思っていました。この子は、どんな職業についてもいい仕事をしてリーダーシップを取るんだろうな、とか。政治家になるかもとか。

 敗れた開成のリーダー、終わったあと、選者の先生ひとりひとりに礼儀正しく挨拶していましたよ! 
 私のとなりで記録係をしていた開成の一年生。週3で俳句部活動。月に12回だよ! おばさん、今月1回です。来年は君たちが出るのでしょうか。がんばれ。
 共学のチームも見たかったなあ。他の地方はきっといるでしょうね。

 去年の準優勝だった東京家政の句みたいなのが、出るとおもしろいでしょうが(気になる方は調べてみて)、あまりこんなんばっかりだと、狙いすぎになるし、さあ、全国ではどんな句が出るか。

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第20回俳句甲子園観戦記②

2017年06月13日 | 日記
         
 6月11日。羽田空港6Fギャラクシーホールで、開会式がありました。
 組み合わせ抽選は、その前だったのかな? あとかな? 東京は2会場に別れます。
 昨年の全国優勝チームである、開成Aはすでに出場権を得ているので、この予選には出ないとのこと。開成はBチームがエントリ―していました。
 開会の挨拶では、選者のお一人が、「俳句は友情の文学である。相手の句を読み合うことを忘れずに楽しんでもらいたい」とおっしゃられました。パチパチ。

 私が観戦した会場1は、この開成B(本来は開成高等学校ですが、省略いたします。他の高校も)、吉祥女子、海城A、立教池袋 の4校によるシード選です。
 会場には、選手の他、お母さん達(開成のお母さんが多い印象)、先生達、OB、出場しない選手、そして私のような野次馬はどのくらいいたのか? けっこうびっしりでした。

 第一試合は、赤が吉祥女子、白が開成B 兼題は、「陽炎」
 先鋒戦

 赤 アキレスと亀陽炎と私かな
 白 陽炎や巡回バスのふかみどり

 3対2で、赤の勝ち。アキレスと亀に対して、パラドックスがどうのこうのというやりとりがありましたが、私はわかりませんでした。選者のお一人は、グーグルで見て、なるほどと思ったとおっしゃっていましたが、帰宅して調べたら、ふうん。永遠に追いつけないということなのだそうで。(そお?)まあ、それはさておいて、選考委員長である明彦氏(「童子」編集長は、アキレスと亀は有名すぎて、ありきたりであるとばっさり。
 それでも赤が勝ったのは、白の句はおとなしすぎるというのが、私の印象です。赤のほうが魅力があります。
 
 中堅戦
 白 時計屋を時溢れ出す遊子かな
 赤 陽炎に焼け死ぬ朝を枕から 

 3対2で、白の勝ち。
 白の句のほうが、イメージがわきやすく、赤は陽炎という春の季語に焼け死ぬというのは合わないとか、言われていましたが、同感かなあ。

 大将戦
 赤  水匂うピアノの音は陽炎かな
 白  ギアひとつ上げ陽炎を振り払ふ
 4対1で、白 開成の勝利となりました。
 ギアひとつの句、好きです。

 という具合に試合は進みます。

 第二試合は、海城A対立教池袋 2対1で海城Aの勝ち
 第三試合は、吉祥女子対海城A 3対0で海城Aの勝ち
 ここでは、「ながらえて銀に熟れゆくしゃぼん玉」「放たれてはじめて石鹸玉となり」という海城の句が好きでした。これ、しゃぼん玉をしっかり写生してますね。

 
 第四試合は、開成対立教池袋B 2対1で、開成の勝ち
 ここでは、「しゃぼん玉の中は土砂降りかもしれず」というすばらしい句が開成から出ました。選者の先生達、5人が開成の白い旗を上げました。
 
 ということで、ここで開成と海城がともに2勝をあげ、次の第5試合、開成対海城Aの勝者が全国へ出場ということになりました。
 この試合、先鋒戦、中堅戦とも、5対0で、海城が勝利。ここで、海城の全国出場が決定という劇的展開でした。そのときの海城の句は、「夏立ちて紙飛行機に足す尾翼」「夏来る慣れぬあだ名に振り向いて」。この2句目に対して、開成が出した句は「SLが空侵しくる立夏かな」。これに対して、選者の先生のお一人が、「開成、どうしてここで、この句を出してくるかなあ」と。悪い句ではない。でも、「侵しくる」は有名な句があるらしく(すみません、どんな句なのかわかりません)そうでなくとも、SLという郷愁をさそうものを持ってきたのは失敗だと思いました。

 そうなんですよ。吉祥女子と立教池袋と対戦したときの句のほうがいいの! そっちを海城戦に出せていたら、勝敗はわからなかったかも。
 でも、それが試合というものなんでしょうね。
 
 ちなみに第6試合は、吉祥女子対立教池袋。2対1で、吉祥女子の勝利でした。でも、もう勝者が決まっていたせいか、第二会場では、開成Aと第二会場の勝者チームの試合が行われるということもあり、第一会場の観戦者は、潮が引くようにいなくなってしまいました。
 でも2チームとも、最後までしっかり戦いました。吉祥女子チーム、つっこまれやすい句を作っていますが、危ういながらも魅力がありました。立教池袋Bは、わりと真面目でおとなしい句が多かった印象。でもAチームは、出場を決めたのですから、日頃からかなりやっていることがわかります。

 それにしても、開成の「しゃぼん玉の中は土砂降りかもしれず」は、いい! 明彦選考委員長も、9点をつけ、(持ち点10)「この句が出たことで、しゃぼん玉の中は、あるいは土砂降りなのかもしれないと思わせる力がある」とおっしゃっていて、私は、大きくうなずいていました。
 
 岩手大会、秋田大会、そして全国大会へと③、④……続きます。(の予定)

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第20回俳句甲子園観戦記①

2017年06月13日 | 日記
 まずは序章。
 なぜ、観にいこうと思ったか。なぜ、これまで行かなかったか。

 

 俳句甲子園というのが始まったころ、私は一応俳句をやっていました。うちの主宰(辻桃子さん)は、最初のころ、松山の全国大会での選者をつとめていたはずです。松山では街中で行うので、暑くて体力的にきつくて降りたというようなことを聞いた記憶もあります。
 高校生が俳句をやるのは嬉しい。でも、そのやり方が対戦式でディベイトというのが、なんかなあと思っていました。普通の句会のようなものは無理とはいえ、俳句は他者と競うためにやるものじゃあないんだし、ましてディベイト? 私は人と論争をするのが嫌い。
 そして、句会で最後にお互いの句評をするときも、他人の句の「ここがダメ」たとえば、季語が離れすぎているとか、リズムが悪いとか、言いたいことがわからないとか、いろいろつめこみすぎているとか、を指摘するのは意外と簡単。いい点を認める、褒めることが案外難しいと感じています。でも、それがうまくできると、その句は、他者の評によって存在感が増すという事象がおきるのです。
 なので、相手の句の欠点を指摘するようなディベイト形式がいやだなあという意識があったわけです。

 そして、なぜ今回行こうと思ったか。
 それは、昨年からビブリオバトルの本を書くため、小学生、中学生が出るビブリオバトルにちょこちょこ顔を出し、彼らが人前で発表する姿に心打たれていたからです。
 気づいたら、俳句甲子園も観てみたい。と思い始めていました。

 俳句甲子園の記録を書くにあたって、出た俳句を書かないことには意味がありません。最初大会の要項を見たら、著作権が大会本部にあると明記されていたので、twitterにアップした句も、削除しました。でもその後、個人がSNSに出すのはOK。大会側にも確認をとっていると書いている方がいたので、俳句甲子園を広める一助となることを期待し、句も書かせていただきます。
 万が一、やはり困りますということがありましたら、このブログのメッセージにご連絡ください。すぐに削除いたします。

 ここまで読んでくださった方、すみません。本番は、②へ続きます。
 
 とにかく、行ってよかった! おもしろかった! 感動しました。勢いで、17日の岩手大会、18日の秋田大会もおっかけます。そして、松山の全国大会も行きます。(←外でやるの? 暑いのかなあ。そこが心配)

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「けんか(わくわく山の12ヶ月③)」 アップしました

2017年06月08日 | 自作紹介
   イラスト☆RUKO

 関東地方も梅雨入りとなりました。

 おおぎやなぎ ちか作品集 読んでいただけたら、嬉しく思います。

 

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『ワニと猫とかっぱ それから・・・』(花・編)神戸新聞総合出版センター

2017年06月07日 | 本の紹介
             

 関西在住作家が集まる「花」という同人誌のメンバーによるアンソロジーです。同人誌25年を記念して編纂されました。

 子どものころのわくわくと、どきどきと、へえー、うんうんと、あははとにっこりが つまっています。
 
 と、帯に書かれているのは、作家の岡田淳さん。

 ホント。


 みなさんのやさしさが詰まった一冊だなあと思いました。
 物語への思いが共通認識として、つながっているのでしょうね。


 森くま堂さんの「んの反乱」は、「季節風」からのおなじみの作品。こうして本になって、感激です。

 児童文学者協会主催の絵本大賞も受賞され、ナンセンス絵本の出版も決まっている、森くまワールドの根本です。

 ナンセンスは、理屈を考えてはダメ。でもどこまでも勝手にやればいいってもんじゃない。読者をおいてきぼりにしちゃあいけない。楽しませることが第一でしょうか? いや、作者が楽しむ? 森くまさんの力をひしひしと感じています。


 うたかさんの「そばにいるよ」は、とにかくやさしくて、気持ちがあたたかくなって、いい作品!
 童話の基本です。主人公の気持ちの変化が無理なく描かれています。
 阪神淡路大震災のことを、こうして書き継いでいくことも大事だと思います。きっと皆さん、震災に対してはいろいろな思いがおありなのだと思います。
 
 おめでとうございました!


 

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句集『小さき喉』安藤ちさと(文學の森)

2017年06月01日 | 本の紹介


「童子」同人、安藤ちさとさんが、句集を上梓されました。
 ちさとさんは、熊本在住。俳歴も長く、ベテランですが、お会いしたことはありません。でも、こうして句集を読むと、ずっと昔からの知り合いだったかのような心持ちになります。

 どの句も、奇をてらうことなく、穏やかで優しさを感じることができました。


 いいなと思った句を、あげさせていただきます。

『明暗』の表紙がとれて漱石忌
 表紙が取れるって、人間だと服を脱いでしまうような感覚に通じ、よくあることなのですが、どきっとなります。『明暗』再読したくなりました。

空き部屋のかすかな音や春の月 
 きっと本当にかすかな音なのでしょう。誰もいないはずなのに、風かしら鼠かしら? とまた耳をそばだてている様子が伝わってきます。
 
いつの間に秋灯しの影濃くなりぬ 
 さりげない句なのに、深い。

望月や小さき石に小さき影
 月と石と影だけのシンプルさ

雛あられ牛車の屋根にこぼしたる 
 雛道具の牛車にとっては、雛あられは、巨大な石のようなものですね。

新しきチョーク揃ふも休暇明   
 まだ一度も使われていない、細長い円柱のチョークが、目に浮かびます。休暇明けとは、夏休み明けのこと、春じゃなくて、秋だというところにチョークの質感が伝わってきました。

ふるさとの厚くて重き蒲団かな  
 そうなんです。ふるさとの蒲団はずっしりと重いんです。

やはらかなものを踏みをり霧の中 
 なんだったんだろう。柔らかいものなんですよね。こういう句、好きです。霧が好きなんです。

流れくる霧を受け止め大玻璃戸  
 きっと、霧襖のような霧ですね。

春深しすとんと下がるエレベーター 
 すとん、きゃっ。

吊るしある箒に月の明かりかな   
 箒という日常が、月の明かりによって、非日常に。

見送りし後は一人や庭焚火     
 さっきまでは、賑やかにみんながいたのに。

蟻の列踏まるる度に広がれる    
 ひたすら写生をしている作者まで、見える。

紙屑のくねり燃ゆるや庭焚火    
 あっという間に灰になる、その直前の写生

アコーディオン冷たき空気吐き出せり 
 そうか、冷たい空気が出るのか。

黒板に自習と書かれ花曇    
 なんとはなしに、季語がいい。

九州句会のアイドル、ちさとさんに、いつかお会いしたいです。秋の大会? 


 

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絵について、文学について

2017年05月20日 | 日記
 私は、絵が好き。だから、展覧会や個展など、かなり行っているほうだと思います。
 先日も、銀座の画廊に「後藤亮子展」を拝見してきました。後藤亮子さんは、私が文学でお世話になった故後藤竜二さんの奥様です。絵を描いていらっしゃるというのは、なんとなく聞いてはいましたが、拝見したのは、初めてでした。ご本人にお会いしたのも。
 亮子さんは、後藤さんの奥様と言われるのはおいやかもしれません。
 でも、大丈夫(何がって感じですが)。絵をみれば、だれそれの妻ではなく、ひとりの画家がそこに存在するのが、わかります。ただ、わたしにとってのとっかかりは、後藤竜二つながりだったというだけのこと。

 小さなキャンバスに描かれた抽象画は、どれも、透明感があり、夢のようなものが浮遊している空間でした。
 とてもとてもよかった。

 そして、感じたのは、人にはそれぞれ合った表現方法というのがあるのだなあということ。

 私は、今、何か自分をさらけだすのが怖くないので、言うのですが

 秋田大学教育学部美術科出身(現在は、教育文化学部か?)です。そう。美術を専攻していたの。(中学、高校の美術・工芸の教員免許を持っていました)
 絵が、好き。それは、確か。
 でも、下手。はっきり言って、下手。
 それは、ずっとわかっていました。
 受験のために、デッサンをしていたとき。ある程度はできるのだけど、なにか違う。(当時、秋田では、美大を受験する人は、それなりに、県立美術館でデッサン教室のようなところに通っていたようです。私はそんなレベルではなく、高校の美術室でやっていました)
 
 受験の日。デッサンをしていて、あれ? と思いました。なんか、コンテののりが悪い。で、気づきました。紙が裏だったんです。そんなレベル。
 でも、合格。それはなぜかというと、受験したのは、教育学部だったから。美術の実技と数学と、どちらか点数のいいほうでとってくれたんですね。数学とか、教科のほうは、ちゃんとできてましたから。

 でも、入学してから、同級生達の中では、一番下手だった。
 
 そんな中で、私は、国語学概論とか、そういうのを実は聴講していたんですよねえ。(これに関しては、いろいろ言いたいことがあるけど、また後日)美術の授業でも、彫刻概論とか、好きだったあ。なぜかというと、彫刻の峯田敏郎先生の講義には、宮沢賢治のこととかが出てきていたから。(ノートを大事にとってたんだけど、今さがしてもない・・・)

 油絵の授業とか。ダメだったのは、色が汚くなっちゃうんです。これ、今になって、ちゃんと乾かないうちに、上に塗り重ねていたんだってことがわかります。せっかちな性格なので、向かなかったんですね。
 なので、アクリル絵の具が出てきたとき、これは使いやすかったです。その後、テンペラ画をやってみたりもしました。

 そして、めぐりめぐって、この歳になって、やっと文学で、なにかをつかめそう。
 大事にしなくちゃ。大事にするってことは、どういうことなのか、とか、いろいろですが。

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『ぼく、ちきゅうかんさつたい』(松本聰美・作/ひがしちから・絵)出版ワークス

2017年05月15日 | 本の紹介
            低学年向け

 ぼくとおじいちゃんは、地球観察隊ごっこをしています。まわりのいろんなものをしっかり観察し、隊長であるおじいちゃんに報告します。おじいちゃんは、今、ベッドに寝ています。
 隊員第一号は、ぼく。
 隊員第二号は、犬のらんまる。
 そして、クモが、隊員第三号になりました。

 観察隊の観察対象は、クラスのだいちゃんのことだったり、こいのぼりだったり、ひまわりだったり。身の回りすべてのことです。
 観察を続けていると、その対象に優しい気持ちをいだきます。
 その様子が、やさしい文章でていねいに描かれています。

ぼくにとってはつらいことも、後半には待ち受けています。でもおじいちゃんとやりとりをしたことを思い出すことで、ぼくは乗り越えてゆくことができるのです。
 これを読んだ子どもは、きっと自分の身の回りを観察したくなるでしょう。まわりの大人は、いっしょに観察隊をやってほしいと思います。

 俳句をやっている中で、写生、観察ということの大事さを痛感していますが、その目には、森羅万象への畏敬の念が必要。そんなことも思いました。

http://spn-works.com/kansatsutai/index.html ←特設サイト 

 オールカラーなので、絵本から本へ移行する時期のお子さんにぴったりです。プレゼントにも最適。

 さあ、私も観察隊をやりましょう。 
 

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冊子「絵本の与えかた」(福音館書店)

2017年05月15日 | 日記
 書店などで手に入る冊子のひとつを読んでいて、記録したいなと思いましたので。
 松居直さんが書かれているものです。

 お母さんやお父さんが絵本を読んでくれること、そのことが幼児にはうれしい。その上、その絵本が自分のお気に入りの絵本であれば、こんな楽しいことはない。この「楽しさ」は、必ず子どもの心に深く残る。おとなは忘れてしまっても、この喜びは、子どもの成長とともに育ち、それが、本への興味にもなっていく。
 
 一冊の絵本を手にするとき、この一冊の絵本が、わが子にどのくらい多くの喜びと楽しみを与えることができるかをまず考える。それが、子どもが読書力のある、本好きな子に育つ確かな道。
 
 幼児期に、より多くの喜びと楽しみ、言い替えればしあわせを、親から与えられた事もは、成長したとき、みずからのしあわせをしっかりと築きあげ、そして人とそれを分かちあえる人間に育つのだと思います。そのためにも、お母さんがしあわせであり、お父さんがしあわせであることを、心から祈らずにはいられない。
 (語尾など、簡略しました)

 幼児を見ていると、一人の人間として、日々成長している(中で爆発的に細胞分裂が行われているのでは? と思うほど)子どもには、一人でも成長する力があるようです。でもまわりの関わり方が深く影響を及ぼすことも、たしか。
 小さい子には、刺激の強すぎる電子ゲームではなく、生の「声」で語りかけ、本を読んでやりたいもの。
 と、思っている日々です。 
 


 

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「コレッタのゆめ」(わくわく山の12ヶ月②)アップしました。

2017年05月10日 | 自作紹介
 未発表作品をアップしているもうひとつのブログに、「コレッタのゆめ」をアップしました。
 毎月、季節に合わせて、一年間アップいたします。

イラスト ☆RUKO

 
 ぜひ読んでいただけたらと思います。(上のブログの文字をクリックしてどうぞ)

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『あぐり☆サイエンスクラブ春ーまさかの田んぼクラブ?!』堀米薫作/黒須高嶺絵(新日本出版社)

2017年05月03日 | 本の紹介
            
 宮城で酪農と農業を営んでいる、どじょうさんこと、堀米薫さんの新刊です。
 学は、「あぐり☆サイエンスクラブ員募集! 野外活動をしながら科学を体験しよう!」というちらしに惹かれて、そのクラブに入会する。
 出かけてみれば、活動場所は田んぼ。まさかの田んぼクラブだったのだ。

 すべてが初めての体験。苗を育てるところから、田植えまでが、この「春」の仕事、いやクラブ活動だ。
 だまされた? いや、そうじゃない。農業はサイエンスなのだ。
 これは、岩手大農学部を卒業した堀米さんの真骨頂。大自然の恵を受け、私達が毎日食べている米はできている。そこには、人の手と気持ちと、科学があるのだ。
 学達は、体を動かし、働きながら、それを実体験する。
 子供達に、この体験をしてほしいという堀米さんの願いも伝わってくる。

 私も岩手で、農業に片足だけつっこんでいる身だが、いかんせんやはり素人。苗は、苗箱にできたものしか見たことがない。(お恥ずかしい)
 へえーっと思うことも、書かれていた。『稲光は豊作の兆し』という言い伝えは、科学的に見ると、空気の成分である窒素と酸素が、雷のエネルギーと雨水によって、肥料の成分になる。なんて!
 俳句的には、「稲光」は、天と地が結びつくもの。なので「稲の妻」という言葉もある。その結果、できるのが子供、稲というわけだ。
 
 段取り八分 という言葉もいいなあ。
 今はまさに「スプリングブルーム」の時期。ぜひ、これらの言葉を、この本で体験してください。
 かえる釣りもしてみたい。学、うらやましいぞ。

 田んぼの神様のおくりものは、私もだーいすきです。(これも、本で確かめて!)

 まさに、宮沢賢治の後輩です。
 夏、秋と続くことは、間違いなし。楽しみです。


 *余談ですが、表紙、挿絵を描かれている黒須高嶺さん。景色も子供たちも、ばっちり。
 実は、5月に出る予定のアンソロジー『なみきビブリオバトル・ストーリー 四人と本の深呼吸』(さ・え・ら書房)の絵も高須さんです。しかも、登場人物は、4人の5年生(男女2人ずつ)。舞台は、田んぼではなく図書館ですが、共通してるなあと、嬉しくなりました。こっちも、ぜひお楽しみに。(ついでの宣伝でした)

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