【そばを食む友の盃ちちち虫】哲露
久しぶりに神田まつやを訪問する。
大切な仲間とのかけがえのない時間。
わたしはまつやのこの角の立った蕎麦切りが大好きだ。
噛みごたえのある弾力は何より男っぽいし、潔い生粋の江戸ッ子の気風すら感じる。
そば味噌のアテだけで何杯もすすむわい。
一人は国会へ出向いて遅れるとのことで、先に先輩とラガーを。
冷やし豆腐、浅草海苔、板わさの定番で、ぬる燗をちびり。
裏のかんだやぶは、建て替えて営業を再開しているが、この日はお休み。
老舗の建て替えが増えている。
浅草の小柳も近代的なビルになって興ざめしてしまった。
まつやのこの佇まい、生きているうちは存分に愉しみたい。
蕎麦屋飲みは、サクッと粋にいきたいものだ。
混んできたので、湯島に移動。
湯島の玉善では、北海の幸を堪能。
楽しい時はあっという間だ。
人生なんてあっけないものだ。
8.30と9.14の取材。
熱しやすく冷めやすい日本人が、こんな形で意見を表出することは珍しい。
社会人になった頃に、報道のあり方に疑問を持ったことがはじまり。
紙も電子も意見は様々。
なので、自分の目で見たこと、耳で聞いたことだけは確かだから現場に足を運ぶ。
誰がなんと言おうと、ここには事実がある。
目の前で起きたことと、報道の乖離。
初めて参加した方はさぞ驚かれるに違いない。
そこで考えることが重要なのだ。
右の左もノンポリも、きっと国を思う気持ちは、 誰しも共通のことだろう。
現実をより知ること、歴史を振り返り謙虚になることは両輪でなければいけない。
白か黒だけでない、多様な意見に耳を傾けることは最低限の品格であり大人のマナーだ。
自分の考えを押し付けることだけでは、何も解決しないのだ。
今回は国会で、SNSで乱暴な言動や行動を目にした。
国会で起きたことは、どちらにも与したくない違和感を感じた。
直接会って、辛抱強く、冷静に話し合うことの大切さを今一度考察してもらえたらと願う。
日本人同士が、人間同士が、罵り合い、殴りあうことは愚の骨頂だ。
私はマッチョな思想を嫌うが、理想論だけ語るつもりもない。
そろそろ本気で、国民的議論をするときがきたのではないか。
言論統制、言論封殺はごめんだ。
自由を欲する。
永久に公開されない秘密なんて権力の都合でしかない。
管理社会なんてまっぴらだ。
正義の名の下に、過去の戦争がある。
国民が覚悟を持って、生きることがいまこそ求められている。
日々に流されがちだが、もっと学び、本質から逃げないで様々な問題に向き合いたい。
平和に家族や友人と酒が飲めること、これが私の恒久的ないちばんの願いである。