週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

武人画という、覚悟!

2018年04月30日 | ★江戸っ子エッセイ★

  


【真っ新に 覚悟を描く 皐月かな】酒上乃不埒


 武人画というものをご存知だろうか?

 前職の元先輩からの誘いで銀座の高級車の展示会場へ出かけた。

 ランボルギーニやらマセラティがかっちょいい。

 入り口でモエをいただき、先輩方と乾杯。

 展示された宮本武蔵に魅入られる。


 

 

 筆一本、墨で描くライヴパフォーマンス。

 書き直しなんてできないし、消すこともできない。

 こんなものを大勢の目の前でできるのかしら。





 一筆目は、線から始まった。

 何を描いているのかわからない。

 それが徐々に馬だと判る。

 武将の輪郭が見えた。

 最後に兜とサイン。

 「真田幸村」

 白いキャンバスに手を合わせた瞬間から、覚悟が見えた。

 こうじょう雅之。

 巨体と相まった迫力の画筆。

 生の和楽器で描かれたらもっと素晴らしいだろう。

 酒飲みというのも嬉しい。

 師はコミックだという。

 伝統とエンタメの融合のようなものに感じる。 

 世の中は広い。 

 果たして、あっしの覚悟や如何に。


CWニコルさん

2018年04月15日 | ★江戸っ子エッセイ★




【日英の水と山椒に春香る】酒上乃不埒


 アファンの森の赤鬼こと、CWニコルさん。

 開高健との信仰も深く、憧れの人である。

 英国大使館で開かれたクラフトGINの発表会でお会いできた。

 日本のパスポートしかないと見せてくれるほどの親日家。

 彼の黒姫での行いは、高貴なお方、役人も感心するほど。

 日本の森を再生する、大きな希望を私たちに与えてくれている。





 アファンの森で採れた、野生の青山椒を蒸留して作られたGIN。

 その名も「KOKORO」。 

 ニコルさんの甥っ子が、遠くスコットランドで製造しているという。

 元来、スピリッツはウォッカ党でGINは苦手だった。

 この青山椒のGINは、苦手な風味に山椒が勝っている。

 日本の森、スコットランドの水が融合した味わい深い舌触りと風味が特徴。 

 うん、うまい。





 その昔、竹鶴こと、マッサンもニコルさんの生家に訪れ、スコッチの要諦を学んだという。

 だから、スーパーニッカのCMだったんだな。 

 開高さんは壽屋。

 ニコル氏は開高に作家としての宿題をやってきたと言っていた。

 その二人のウィスキーメーカーに対峙する対比もまた面白い。

 お会いできて光栄の至り。

 世の中には知らないこといっぱいあるなあ。

 謙虚に生きねば。

  


花見の句会 2018

2018年04月07日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★



「 天賞 鶴輪 」


 2018年、今年の染井吉野は早かった。

 花見句会も急遽メンバーを招集し、例年より早めに。

 冒頭、腕を上げた鶴ちゃんの一句。

 写真との対比、自然体がいい。

 鶴輪、天賞おめでとう。



 

 さて、お昼前のこと、桜吹雪が舞う中、各々浅草の乗船場へ集まる。
 
 朝のランついでに整理券をもらっといたので、一番に乗船できた。

 両国からこちらへ移って初めてで心配だったのよ。

 よかったわ。

 船に乗り込むのってワクワクするね。






 船に揺られながら見る、桜とスカイツリー。

 幸せな日曜日が始まった。

 早速、ビールを開ける。

 ぷっ、しゅわわ〜〜。










 築地市場の移転が決まった。

 海側からの眺めもこれで見納めか。

 東京タワーを浜離宮越しに見る愉悦。

 贅沢なひととき。

 日本酒、ワインと次々と開けていくのだ。

 お酒足りるかしらw





 二時間のクルーズから下船した。

 晴れの日が続き、花見客も分散したおかげか、

 ソメイヨシノの下、シートをはる場所がすぐ確保できた。




「地賞 耕実」



 「人賞 鹿嬢」

 2年ぶり、作家の耕実さん、 地賞おめでとう。

 初参加の鹿嬢さん、これを契機に立派な狩りガールになってちょ。

 季語はないものの、みんなのハートを掴んだね。

 鹿嬢、おめでとう(^^)



「変態翁」                「水芭蕉」

「酒上乃不埒」              「肉舞」

「薬師如来」               「玉酔姫」


「酔徹」


 仕事柄スマホアプリを多用している。

 数年前は、コンビニでプリントした写真に俳句をあてた。

 便利なことに、撮ったその場で画面に俳句をのせることができる世の中なのだ。

 若い人が多いから、こんな趣向でやってみた。

 これはこれで面白い。




「PHOTO賞 周知乃酒毛」


 ラストは、絶妙な飛ぶ海苔を撮ったパパに。

 見事なカット、周知乃酒毛、フォト賞おめでとう。

 かわゆい娘に桜の豆皿を。

 よく一日付き合ってくれたね。

 娘ちゃんに乾杯。



 

 最高の天気に、素敵な仲間と。

 知命の歳。

 穏やかな海風に吹かれ、淡い花びらが降る。





 大好きな酒を酌み交わす仲間がいる。

 平和が一番。

 下手な俳句もご愛嬌。

 もう昇天してもいい、そのくらい気分のいい日曜の昼下がりでござんした。

 全そのメンバーの皆さん、笑顔をたくさんありがとう。

 以上、花見句会のレポート。

 お後がよろしいようで。