週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

日本橋のレストラン

2018年02月25日 | 呑み屋探訪(神田、室町界隈)






【牛タンに舌鼓打つ春浅し】酒上乃不埒


 隅田川の梅の花が満開だ。

 日本橋の洋食をつつきながら、新しいチャレンジのことを会合した。

 ここは老舗の三代目がオススメしてくれたシェフ推しのお店。

 何を頼んでも美味いが、夜は飲んべが集うから酒のつまみも用意している。

 素晴らしい!


 



 帆立の貝柱のフライに、桂オリジナル唐揚げはジューシーでたまらない。

 定番のオムライスは王道ながら、ふわっと仕上げた玉子にニンマリ。

 お姉さんオススメのメンチカツ、鳥わさ風サラダ。

 やっぱりなんでも美味しいのね。


 


 牛舌のデミグラスソースがのったパスタが秀逸だった。

 ハムと玉ねぎが入るのが、街の洋食屋の味でうれしいこと。

 男ばかりの会合だが、若い感性とモチベーションにエネルギーもらったよ。

 ひな祭りも近い。

 春よ早くこい。 


カレーの街

2018年02月18日 | 呑み屋探訪(九段下、飯田橋、神保町界隈)




【ゴロゴロのビーフ頬張り春を待つ】酒上乃不埒


 相変わらず仕事漬けの日々が続いている。

 月暦がめくれると敦盛の大台へ。

 改めて、月日の流れの早さに驚くとともに、己の幼さに途方に暮れもする。

 慌ただしい合間を縫ってのマガジンの執筆者との打合せ。

 たまにはランチでもと、神保町の「Bondy」へ。

 大きなじゃがいも、付け合せのらっきょう、福神漬けなど豊富に用意。

 チーズがかかったライスとさすが学生の街。

 定番のビーフカレーは、塊の牛すじ肉がゴロゴロ入る。

 なんとも贅沢なカレーだ。

 これが老舗の欧風カレー。

 出てきたじゃがを2個も食ったら、お腹がはち切れそうだわ。





 お昼を外しても、行列は絶えない。

 回転は早いんだけどね。

 消化と本来の打合せのため、昭和レトロ喫茶「ラドリオ」へ。

 わしはコーヒー、著者がウィナーコーヒーをたのむ。

 なんでもこのお店が最初に供したメニューなんだとか。

 この街は、学生の街、カレーの街、そして本の街。

 歩いているとつい長居してしまう。

 この日は次の打合せで早々に地下鉄へのった。

 ゆっくり古書店巡りをしたいものだ。

 足の裏から春の温さを感じる。

 そろそろ花見のことを考えないとね。 


シシリアの昼

2018年02月12日 | 呑み屋探訪(銀座、新橋、築地界隈)




【シシリーのマンマの味に山笑う】酒上乃不埒


 大阪から旧い友人が東京へ来た。

 夫婦揃いで同窓会だという。

 帰宅前に、急遽銀座で会うことになった。

 銀座SIX、東急プラザを冷やかしたとのこと。

 なんでも20年ぶりだとか。






 さて、どこに入ろうか。

 ランチの時間が微妙に過ぎて、どこも閉店間際。

 懐かしい店が開いていたのでフラッと覗く。

 よかった、入れそうだ。





 お昼だけど、顔を揃えたら乾杯しかないでしょw

 昼の酒は旨いけど、酔うねえ。

 ピッツァはタバスコを効かせる昭和スタイルでいただく。





 バブル期から通う「シシリア」名物の四角いピッツァ。

 アンチョビとニンニクを効かせたオーソドックスなスタイル。

 アルコールが進むわい。





 当時は少なかったイタリアン。

 六本木のシシリアには芸能人、作家が毎夜訪れていた。

 キャンティと並んで有名なお店だ。

 冒頭の渡り蟹のトマトクリームパスタとカツレツがつまみ。

 どこも懐かしく、美味い。

 湘南のマラソン以来だからそんなに開いてないけど、

 旧友と飲む酒はやっぱりいい。





 今度はいつ会えるか。

 仕事も大変そうだし、自転車で大事故をしたという。

 生きてるのが華だけど、健康あってのこと。

 元気に酒を酌み交わせるのは幸せなんだな。

 声をかけてくれて嬉しかった。

 欲得なく会える学生の頃の付き合い。

 これからももっと大切にしたいものだ。

 シシリアがまた一つ、いい思い出になった。



アクアパッツァ in 広尾

2018年02月04日 | 呑み屋探訪(赤坂、六本木界隈)




【雪日和目鯛の美汁皿を舐め】酒上乃不埒


 今週は広尾でランチMTG。

 作家と連載レシピの打合せ、春の食材について話し合う。

 昨年末、代官山T-SITEの講演でお世話になった日髙シェフのお店。

 商談を言い訳に、アクアパッツァを食べちゃおうと雪の舞う中出向く。 

 若かりし頃から憧れた、ダンディなシェフの笑顔に今年も出逢えた。





 彩り鮮やか芸術的なお野菜は、グツグツ煮られたバーニャカウダーに付けて。

 お野菜高騰のこの冬に嬉しい一品だ。

 熱々のアンチョビー、パンにつけても美味い。





 イタリアンの前菜って素敵。

  バッカラ・マンテカート(鱈とジャガイモの練り合わせ。ベネチアの郷土料理)
  子羊肉と野菜の煮物 揚げチヂミキャベツ乗せ
  カリフラワーのスープ、手長海老乗せ
  岡山県石田牧場のモッツアレラチーズとトマトのカプレーゼ
  桜チップで燻した鴨の燻製、アーモンドスライスとザクロ乗せ
  モンゴイカのカルパッチョ

 シェフの粋な計らいで泡の飲み物をいただきながら。





 パスタは三種類の中から。

 わしは迷うことなく、旬のエゾ鹿の頰肉、ゴボウ、それにビーツのパスタ。

 ビーゴリという名の生麺。

 北国の野生の濃厚と、丸みを帯びたモチモチが口の中で弾ける。 

 やみつきになる食感。



 さて、メインの目鯛のアクアパッツア。

 ふっくらと柔らかいが適度に身がしまった魚が透き通ったスープに浮かぶ。

 バジリコがアクセントに効いている。

 アサリのシンプルな出汁が、トマトの酸味などが相まって、

 家庭では出せない複雑で繊細な一体感で舌を魅了する。

 さすが店名の由来ともなる逸品だ。 





 相方の作家は、鯛の焼き蒸し春菊ソースを。

 艶やかなグリーン、視覚でまず味わう。

 好物の春菊。

 家人の誰も好まない。

 これ食べたかったが、ここはやっぱアクアパッツァでしょw

 次の愉しみにとっておこう。




 デザートは、小ぶりのものが6品。

 女性には心華やぐ甘いものの競演。

  ラム酒入りキャラメルがけプリン
  ベリーソースがけパンナコッタ
  柚子のジェラート
  ティラミス
  りんごのケーキ、ホワイトチョコソースがけ
  生姜のシロップ漬け
  ビスコッティ

 ダブルエスプレッソとの相性が抜群。

 25年前、イタリアで飲んだ本物は衝撃だった。

 今の若者は幸せだ。

 飽きないレパートリーで辛党のわしでもペロッといけた。





 桜が散る頃、外苑前に移転すると伺った。

 ゆったりと過ごせる空間を豊かに感じる。

 この中庭を眺められるのもあとわずか。

 今日あたり、日髙さんのレシピ本片手にイタリアンつくろうかw

 鹿の美味しいこの時期、オススメしやす。