週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

大空を泳ぐ!

2011年04月28日 | ★江戸っ子エッセイ★

     


 「肩よせて 東風の波間をこいのぼり」
                                 海光 


浅草寺に大きな、大きなこいのぼりが泳いでいる

昨年は見なかった気がするから今年からなのか、目に留まらなかったのか・・
いずれにしろ、気持ちがすくように、優雅にたなびく鯉に見とれてしまった。

朝日新聞に、かつて浅草に暮らしていた方から投書があった。
三社祭の中止を再考してほしい、とのコメント。
筆者もそう思う。
神様を担ぎ祈ることで、ざわつき、ざらついた心を少しでも丸くできたらいいのに・・

自粛ムードで、毎年旅している日光でホテルが閉鎖したり、みやげ物屋が店を開けられない。
かの東照宮は昨年同時期の5%の拝観者だとか・・

皆さん、連休やいずれ来る夏休み、日本を旅して歩きましょう

行動こそ、人が生き物として存在する意味なのだと思う。
心意気だけでもOK!
もうすぐ男の子の節句。
動ける人はどういう形であれ、動こうよ

明日は野外太極拳。
命一杯、大気を吸って、英気を養おう!!


2011年4月10日現在 525,2km走破


鹿島灘を歩く!

2011年04月20日 | ★江戸っ子エッセイ★

     好天の鹿島灘

4月17日、常磐特急フレッシュひたちが再開した。
筆者はそそくさと、往復キップを買い込み、開通した勝田経由で、日立駅に降り立つ。



あの日(3.11)から38日目。

たくさんの映像、新聞、つぶやき、風評に晒されてきた。

自分のこの眼で確かめたかった。
〈2011.3.11〉この日に、この国に起きた事実を・・

この眼に焼きつけ、この鼻で嗅ぎ、この心に留めるべきだと思った。
単なる野次馬と言われれば、俯き、黙り込むしかない。

ただ今しか確認できないこと、それを心身に刻むため、日帰り可能な茨城の地に向かった。

      日立駅から望む


              日立のプラント、ビルが乱立する日立の町

建設中の日立駅、町どれも最新の地方都市の様相である。
今回の福島では、日立製作所、東芝の関係社員が現場にあたっているそうだ。
寿命を縮めるかもしれない、決死の作業には東京に住まう国民として頭が下がる。
まともな衣食住も与えられず命を懸ける者、贅沢な暮らしを続けながら命令を下す者。
大手電力会社のお偉いさんは、安全な場所で指令を送るだけなのだろう。
資本民主主義とはそういうものなんだ、とため息をつく。

        

「がんばろう!茨城!!」「がんばろう!日立!!」の弾幕が目に付く。
町を見た感じ、整然として、道行く人や学生たちは普段通りの生活を営んでいるようだ。
思わず、ホッと胸を撫で下ろす。

     


少し海岸から程近い道を進むと、ひと月以上経つのに、煉瓦や塀の滑落が目にはいる。
家々の屋根には、瓦の欠損からか、ビニールシートで応急措置が張られていた。
やはり、実態は・・。
普段通りとはいかないような部分が見え隠れする。

不安に駆られながら、海岸沿いを南下することに。

   

地元出身の歌人だろうか。
無知な私には馴染みがないが、自然の尊厳を称えた歌に、今は焦燥感を抱いてしまう。

         

河原子漁港につく。
江戸の頃には海水浴場として賑わった湾も、今は茨城有数の港。
堅固な岩に小さな社があった。
この鎮守の社が、最大級の惨事を抑えてくれると信じて祈るばかり。
少なくとも、茨城の町、漁業、農業、あらゆる生活の基盤を、現実の津波と、見えない黒い霧から守ってほしい、と願う。

港に鎮座する漁船があった。
よく見ると、旗のポールが折れ、操縦席が無残にひしゃげている。
津波の爪あとに違いない。





この無惨な山には、人々の生活が詰まっていたはずだ。
山積みになった瓦礫、ブロック、柱であった木材に目を奪われる。

初夏のような青い無垢な空が、かえって恐怖と無念を浮き彫りにしているようだ。

一ヶ月以上経っているが、海辺に暮らす人々に安息はない。
男の子、女の子たちが震災で汚れた生活物資を運び、汚泥を拭いている。
ハッと、息を飲んだ。
思わず顔をあらぬほうへ背けてしまう。

真新しいアパートの(入居者募集)の貼り紙が心に刺さる。
海を一望できる新築の家が見るも痛々しい・・

TV、新聞、どこかでバーチャル映像を見ているようで、真実味がなく、実感が追いつかなかった。
この悲惨を眺め、岩手、宮城、福島を想像する眼を持ってしまったようだ。

言葉がない。
この光景を、この匂いを忘れるまじ、と誓う。

言葉にし、子孫に伝える意味を今は心に問いかけよう。




  
                   
 

日立の工場に風力発電が見えた。
世界中で、脱原発論が巻き起こっている。
人命を賭して享受するエネルギーは転換期にきているのかもしれない。
このチャンスを人類はものにできるのか、識者、偽政者に限らず、市井の民の意識が問われている。
現代の愉悦と快楽は、目を瞑ったままでは成立しないのだ。
肝に銘じよう。
 
              

満杯と書かれた津波、地震による生活者が息をしてきた証の残骸の集積地。
その脇に、レンゲなど自生の花が香りを撒き、色鮮やかに咲き誇っていた。

            

海が大好きで、波乗りを楽しんできた筆者だが、この日、鹿島灘に打ち寄せるさざ波に、津波の幻影を見て、生まれて初めて恐怖を感じた。

ノド元過ぎればとはよく言ったもの。
議論だけで、既成を変える努力を失くしては進歩がない。
3.11を教訓とし、生き抜く術を末裔に伝えよう。

そして、自然への恐怖を、畏怖として、受け入れ、呼吸するしかない。
この地球に生きるということは、自然と折り合いをつけて生きるということだから。

        

大甕近くの桜は満開だった。
見るものにより、この可憐な花が淋しさであり、生きる喜びと糧になろう。

「打ち寄せる 自然の教示花と散る」 海光

       

帰りの車窓。
異論はあろうが、これ以上、筆者は人工の華美を求めない。
甘くふっくらと炊ける米に、豊富な近海の魚、安心して食べられる新鮮野菜の豊穣、丹精に育てた肉に、熟練の杜氏が仕込む酒。

日本の自然、人こそ、この国の資源なんだ。

現実を見た!

ざらついたまま、心が静まらない。

大きな喪失感を得て、30kmの行脚の旅を終える。   

自然の景観に癒されるには、まだ時間がかかりそうだ・・                           


昇進!

2011年04月15日 | 呑み屋探訪(新宿、四ッ谷界隈)

       魚沼産山女の姿焼き

この黒い斑紋。
そう川の女王!女神!ナイスバディの山女ちゃん。

都心でこんな見事な川魚を食せるのは、方舟の仕入れ網ならでは・・

久しぶりの荒木町再訪
「山里田舎料理専門店」とコンセプトを明快に、酒蔵を思わせる一軒家が生まれ変わった。
囲炉裏で焼いてくれるスタイルは変わらないので、姿焼きもご覧の通り、ご安心を・・

        
               囲炉裏焼き         吹き抜けの造りは田舎民家そのもの

今宵のテーマは3つあった

国内最大手のメーカーで部長に昇進した友を祝うこと。
自粛ムードで客離れ激しい昨今、友の経営する方舟を応援すること。
そして、東北の復興を願うこと。

この気炎の元、われわれが活動することこそ、復興を支えられるという信念で日本酒を飲む。
春を飛び越えて初夏の陽気に、スタートはなんといっても、キンキンに冷えた生ビール

    エキストラコールド生




まずは、見事な前菜の数々。

菜の花の辛子和え、春キャベツのお浸し、ワカサギの南蛮漬け、豆乳とグリンピースの春色寄席、レンコンの金平、もち豚の桜チップ燻製、鳥肉の味噌漬け焼き、さつまいもの桜餡かけ。

富山名物の白海老が出たら、当然、日本酒でしょ!?

     

〆張鶴の花を冷酒で・・



燗酒が欲しくて、曙純米酒、千代の光、白駒純米酒、成政純米酒、麒麟山、根知男山、と銘柄の違う地酒を、燗特有の香りと、舌と胃でその米の甘さをたっぷり味わう

店長、次から次へと酒を燗して、運んでくれてありがとう。

高校、大学とつないだ友情に、心が解れていく。


   ピンボケの甘エビと岩魚の刺身               旬の春たけのこ


        漬け入りの花見ちらし

       
         
最後は、あらばしり手取り川純米酒を冷でいただく。今宵で唯一、石川の酒。

漬けが入った、ちらし。普段なら飲み出したらご飯ものは食べないのに、つい手が伸びてしまう。 旨い、ってことだよ

〆のあらばしりに、味噌汁とお新香が合いますな。

多摩の大学から、同期と社会に出たのは1990年のこと。
今日集まった同期二人は、それ以来それぞれ大手のメーカー一筋に勤めてきた。
ここでも継続は力なりを、まざまざと感じさせられる。
それでも、部長に昇進とは、大手の同期生の中でも一握りの大出世。
語らないが、いろいろあったのだと思う。
飾らない姿勢と、キメの細かい気配りが認められたんだろう。
学生時代は、待ち合わせの度に遅刻してきた不埒なやつが・・たいしたもんだよ、お父さん。
転勤の多かった年少の苦労が、抜群の順応性を培ってきたようにも思える。
わらしべ長者か、二宮尊徳か、親鸞聖人か、苦労は金を出してでも買えとはよく言ったもの。

でも池波さんは言った、その苦労を活かすのも、自ら人格を磨いてのものなんだ、と。

頑張った友に、 「よくやった!」 この一言を贈りたい。

店を四軒に拡大しても飽き足らず、さらに研鑽を積み続ける同期。
売るべき商品の生産が止まりながら、地道に営業を続ける同期。

見習うべき、お手本が同期にいるって、幸せなことだ。

5月の温泉ゴルフの旅を約束した。

じつに楽しみだ。

それまでに、どれだけ修行を続けられるか、結果が問われるのは筆者自身である


さくらのチカラ!

2011年04月10日 | ★江戸っ子エッセイ★

         命の芽生え

      「ウトウトと ハイボールに花命萌え」
                        
海光

花見句会から一週巡り、ビールとハイボール、お弁当を背負って隅田公園を散策する。
硬い蕾だった桜が、一斉に芽吹いて春爛漫の有り様


お昼を過ぎて、花吹雪が舞うと、果てさてここはあの世か、浮世か・・
ここでは、せつなさも、喜びも、なにもかも考えず、ただ沈黙し愛でようではないか。

     築山からの眺望
     墨堤の下の川面には屋形舟 

              紙洗橋付近

この700mに及ぶ山谷掘の公園は、かつて新吉原へ通うおだいじん遊びの水路。
猪牙舟を仕立てて、遊郭へ向かう男どもの心やいかに・・
日本堤橋、地方橋、地方新橋、紙洗橋、山谷掘橋、正法寺橋、吉野橋、聖天橋、今戸橋の9つの橋がかかっていた。
なんと、優雅な眺めであったことか。
深川に称されるように、江戸はベニスのような水辺豊かな交通網が敷かれていた。
役人にかかると、区画整理よろしく・・まったく惜しいこと、ですなぁ

  
                           山谷掘は大川へ

        桜の絨毯の上、山アジサイの種、七段花 

     隅田公園では提灯が出た                さくら満開
 朝RUN中にカヤックに遭遇
 津軽三味線を弾く粋な若者

雨上がりの澄んだ空気の中、寝てもいられずたまらず・・朝のRUNを軽く・・

金曜に5作目の作品を脱稿したばっか・・
400字詰め原稿用紙換算で、72枚弱の中編。
久しぶりの下町の物語。
気だるい達成感に包まれて、週末は脱力していた。

見えない黒い霧の恐怖をしばし忘却し、走る。

隅田川をカヤックが下る。かつて筆者もフランス製のファルトボートに乗っていた
いまや実家に置き去りのまま・・
でも、こうして屋形舟と並んで、駒形橋をくぐる舟を見ていると、野田さんのごとく自由の風を感じていいなぁ。

浅草寺、浅草神社、浅間神社のさくらを満喫し、今年の花見は思い残すことなし

 浅草寺裏から   浅草神社から浅草寺を眺むる
 浅草神社   一葉通りにある浅間神社     宝蔵門参道  伝法院の桜


            寝転んで、空を見上げると、桜の花が僕を見下ろしていた。
            また、別種の眺めに、心が軽快になる。

            

桜のチカラってすごい、と思う。

岩手南部美人の造り酒屋では、二次災害を避けるべく、花見をして、東北の酒を飲んでいただきたいと、TVメッセージを送っていた。
自粛の心は人それぞれ。
だが、かの地の再生への営みを助けるには、かの地の農業や漁業、産業を永続的に応援し続けることが寛容かと思われる。

東北では、これからが花見の季節。
大学を卒業してから、5年連続で東北のGWを旅した思い出の地でもある。
季節を愛でるゆとりがなくとも、東北の人々の心を癒す効果が桜にはあると信じたい

全そ連幹事長として一言。
メンバーのみんな、東北の酒を飲もう

よろしゅう


2011年4月10日現在 465,2km走破


舟ゆらり!

2011年04月03日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

          桜の蕾

   「花おぼろ 命の明かりかみ締めて」 草露(天賞)
 
4月2日(土)。
穏やかな快晴、体に受ける風もゆるやかに、至極快適な休日である
両国の水辺ラインに、いつもの仲間が集った。

     「江戸伝う 橋を巡りて早桜」 酔徹(地賞)


今日は「全そ連の花見句会」。
蕾が残る、桜の木に、今の日本を覆う厳粛な気持ちがそのまま投影されているようだ。

    「チカラある 桜の命輪廻花」 浜女(人賞)

例年の喧騒あふれる花見とは異なる、静粛な花見句会。
東京湾に向かう舟に乗り込み、連日の疲れた心を波間に任せる。

       日の丸とレインボーブリッジ

まずは東北の同胞に対し、乗船のみなさんと共に「黙祷」を捧げ、「献杯」する

       福島「奥の松吟醸」

地震、津波、放射能、風評被害、天災と人災の双方の被害が甚大な東北、福島県。
その福島の酒、これからは飲むことも厳しくなるのだろう。
復興への一助になればと、海外で金賞を取った吟醸酒を少しずつ丁寧に口に含む。
太陽を浴びたメロンに近い果実の香りを纏う、歳月をかけて落ちた安達太良山の伏流水の清冽な水が、今の心と体にじわりと深く染み入る。 

    「北の酒 川面に映る花蕾」 海光



             お台場                    海南島から運んだ砂浜

 
      浜離宮への入り口                  東京タワーと浜離宮

 
      ビールと吟醸とハイボール                静かなる献杯

大陸から9年。
漢文の達人が俳句に初挑戦。
筆者が一票投じた。
友人が海南島の出身だと話題にしていると、ボランティアガイドからお台場の砂は海南島から運んだとアナウンスがある。
ここでも世間の狭さを痛感し、同時に広い世界とのご縁やつながりに驚く。
かの地では世界各国からの救助がいま心強い頼みの綱となっている。
人間ってつながっている、捨てたもんじゃない、まだまだ・・

珊瑚嬢、また参加したいとのこと、是非鶴さんと。

    「逃さない 開花まちかね蕾摘み」 珊瑚

  
          レインボーブリッジ背景に               菊水と記念に 

  
            久々の再会                     陽が差した 

 
   お台場から乗る・・飲みすぎ?唄いすぎ?       それでも飲む・・賢人なり

                         桜橋で下船 

湾からは遠くに見えていたスカイツリーも、桜橋では存在感たっぷり。

隅田公園に上陸し、山谷掘りを散策す。縁結びの今戸神社を参拝。

   待乳山聖天の桜

池波先生の生誕の碑を眺め、聖天公園で一服。

  「芽吹く春 枝振りを見て花思う」
 鶴輪

  「結ぶ夢 見届けしかな桜散る」 心筋



     築山の桜の枝間から               赤のカベルネとチーズ各種

     我、思う


暖かい風に吹かれて、公園内築山での心休まるひととき
日本の平和の象徴、鳩たちがポツポツ集まり、一斉にこちらを向く。

    「麗らかや うまそな匂いに誘われて」 海光 



 シロに、ハツ。    
         「稲垣」名物稲バーグ 


  「浅草で もつほおばってひとり咲き」
 花女


勝海舟も渡った吾妻橋を越えて、本所のもつ焼きの名店へぞろぞろ

とろりともつの甘みが溶け出したもつ煮で舌を温める。
海の放射能汚染なんのその、カンパチに、マグロの良質の脂を、クセのある芋酒で流し込む。
ホタテはアルコールで痛んだ肝臓に優しいお薬だ。

「稲垣」名物の稲バーグに、稲グラタンを特注、意外なメニューの妙に、一同酒が進む。
仲良く取り分けてたら、詠むことを忘れそうだ。
いかん、いかん。

一同、沈思し、黙々と紙にしたため出す。

     餃子鍋

シメはぐつぐつと煮立てた餃子鍋。
プルプルした皮の食感に、歯応えあるお肉の餃子で食す鍋は、何種類もの野菜がてんこ盛りで、複雑で濃厚なラーメンの出汁に最適。お腹も膨れてきたが、やっぱり、酒の後のラーメンは最高のようだ。
よくぞ、まぁ、あれだけ、食べましたなぁ。

おかげさまで、2011年も開きはじめた花を愛でて、仲間と句を詠むことができた。
ヒトとヒトのつながり、封建の頃も、平安の世も、情を大切に育むことが人間の強さなんだ。

皆さん、お疲れさま。

そして、隅田川吟行ツアーへご参加頂き、ありがとう

花の蕾が開くように、東北の、日本の再生への道が新たな潮流に乗り、ヒトに優しい世に生まれ変われるように芽吹くことを祈る。

寅さんが言う。
「もうぜいたく言わないからさ、これ以上、この国は変わってほしくないな」

最後は恋狼氏の句で締めよう

    

    「桜咲く 頑張れ日本立ち直ろー」 恋狼


命を愛でる

2011年04月01日 | ★江戸っ子エッセイ★

           ソメイヨシノ花開く

  「儚なき世 ムクムク育ち花が染め」
                  
       海光

オフィス前の桜がようやく、2分、3分と咲いてきた
山谷掘りの桜も日当たりを競って、ちらほらと花開く。

どうやら間に合ったようだ。

知事と与党幹部が丁々発止。
自粛ムードは学生時代の昭和天皇崩御のあの時と同じだ。
まして、今回は・・

賛否両論あろう。

それでも、いまこの時だからこそ、生きとし生けるものが沈滞、停滞したら再生への道、復興への足がかりが進まないのもまた現実のこと。

生き残ったもの同士、東北の同胞を思い、かの地の酒を酌み交わしたい。

浮世の沈黙は美徳だが、乱世の大音声もまた必定。

4月2日(土)は、幹部会一致で、予定通り花見句会を決行することに・・・

全そ連は、生きるを尊び、花の命を愛で、言葉を交し、儚き世を詠み交わす。

人の無情と、世の非情を、笑顔と幸に変えるため前に進むことが同胞の弔いになると信じて。

東北は福島の酒を手に入れた。

気温の上がる、明日の隅田川ではもっと花開くことだろう。

かの地の春はもうすぐ、と信じたい