週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

アクアパッツァ in 広尾

2018年02月04日 | 呑み屋探訪(赤坂、六本木界隈)




【雪日和目鯛の美汁皿を舐め】酒上乃不埒


 今週は広尾でランチMTG。

 作家と連載レシピの打合せ、春の食材について話し合う。

 昨年末、代官山T-SITEの講演でお世話になった日髙シェフのお店。

 商談を言い訳に、アクアパッツァを食べちゃおうと雪の舞う中出向く。 

 若かりし頃から憧れた、ダンディなシェフの笑顔に今年も出逢えた。





 彩り鮮やか芸術的なお野菜は、グツグツ煮られたバーニャカウダーに付けて。

 お野菜高騰のこの冬に嬉しい一品だ。

 熱々のアンチョビー、パンにつけても美味い。





 イタリアンの前菜って素敵。

  バッカラ・マンテカート(鱈とジャガイモの練り合わせ。ベネチアの郷土料理)
  子羊肉と野菜の煮物 揚げチヂミキャベツ乗せ
  カリフラワーのスープ、手長海老乗せ
  岡山県石田牧場のモッツアレラチーズとトマトのカプレーゼ
  桜チップで燻した鴨の燻製、アーモンドスライスとザクロ乗せ
  モンゴイカのカルパッチョ

 シェフの粋な計らいで泡の飲み物をいただきながら。





 パスタは三種類の中から。

 わしは迷うことなく、旬のエゾ鹿の頰肉、ゴボウ、それにビーツのパスタ。

 ビーゴリという名の生麺。

 北国の野生の濃厚と、丸みを帯びたモチモチが口の中で弾ける。 

 やみつきになる食感。



 さて、メインの目鯛のアクアパッツア。

 ふっくらと柔らかいが適度に身がしまった魚が透き通ったスープに浮かぶ。

 バジリコがアクセントに効いている。

 アサリのシンプルな出汁が、トマトの酸味などが相まって、

 家庭では出せない複雑で繊細な一体感で舌を魅了する。

 さすが店名の由来ともなる逸品だ。 





 相方の作家は、鯛の焼き蒸し春菊ソースを。

 艶やかなグリーン、視覚でまず味わう。

 好物の春菊。

 家人の誰も好まない。

 これ食べたかったが、ここはやっぱアクアパッツァでしょw

 次の愉しみにとっておこう。




 デザートは、小ぶりのものが6品。

 女性には心華やぐ甘いものの競演。

  ラム酒入りキャラメルがけプリン
  ベリーソースがけパンナコッタ
  柚子のジェラート
  ティラミス
  りんごのケーキ、ホワイトチョコソースがけ
  生姜のシロップ漬け
  ビスコッティ

 ダブルエスプレッソとの相性が抜群。

 25年前、イタリアで飲んだ本物は衝撃だった。

 今の若者は幸せだ。

 飽きないレパートリーで辛党のわしでもペロッといけた。





 桜が散る頃、外苑前に移転すると伺った。

 ゆったりと過ごせる空間を豊かに感じる。

 この中庭を眺められるのもあとわずか。

 今日あたり、日髙さんのレシピ本片手にイタリアンつくろうかw

 鹿の美味しいこの時期、オススメしやす。

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赤坂砂場にて。

2015年12月30日 | 呑み屋探訪(赤坂、六本木界隈)


         特製菊正宗と浅蜊


【格子の陽甘い天種に燗ほろろ】哲露


 本年仕事納めの日、青山の商談帰りに赤坂へ

 腕時計は昼のピークを過ぎたあたりを指している。

 歌謡曲にある一ツ木通り。

 ランチを目指す人、納会の店を探す御仁、OLやサラリーマンの諸氏が赤坂の町をうろうろと人の波。

 僕は自然と木造の老舗に足が向く。

 ここだ、ここだ。



           赤坂砂場


 木の香り。

 格子に射す陽だまりと影。

 懐かしい佇まい。

 10年前のこと。

 僕にとって掛け替えのない大兄と初めて飲んだ老舗。

 昼だけど、迷わずぬる燗を発注。

 動きに無駄のない仲居さんが、浅蜊とともにつけてくれる。

 自分のペースで呑める贅沢な時間。

 ひとり酒を薦めてくれたのも大兄だった。

 ああ、至極。
 
 柔らかい甘露の酒精がじんわりと身体の内から温める。

 1年の間に溜まった澱とコリがゆったりとほぐれていく。





 天ぷらせいろには三つ葉がたくさん入る。

 蕎麦の水切りも見事。

 擦りたてのわさびをのせ、七味をのせ、それぞれに趣向を味わう。

 テーブルにはマダムの集団、OLさん、同僚カップル、

 小上がりには、いわくつきの男女もいれば、男の子に卵焼きを頼む家族連れもいる。

 おつかれさん。

 淫靡、嬌声、駆け引き、微笑ましさの渦巻く中、僕はひとり仕事納めの儀式で、悦に入る。

 やっぱり、いい店だ。

 今年も残すところ大晦日のみ。

 塾帰りの息子が遅いから、僕が鴨せいろの係なのだ。

 世間はどんな年越しを過ごすのか。

 それぞれの家にきっとドラマがあるんだろうな。
  
 皆さん、1年間のご愛読をどうもありがとう。

 新年も細々と続けて参る所存。

 どうかこれからもご贔屓に。

 良いお年をお迎えくださいませ 

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本物の島唄♪

2012年11月30日 | 呑み屋探訪(赤坂、六本木界隈)

  

 本物の島唄である

 八重山古典民謡保存会の大浜安則氏のTOKYO初ライブを聴いてきた。

 大浜さんは、竹富町新城島出身。父の良光さんは島の地謡(じかた)の一人。血が脈々と受け継がれるのは、昨今の政でなければ稀少なことなのだな、と思う。

 笛は北海道から大浜さんの歌声に惚れてきた、脇を固める伴奏の女性も東京とか。門戸を広く開いていらっしゃる気質も素晴らしい。

     

 超久しぶりの六本木に降り立つ。目指すビルは、アマンドの斜向かい。歓楽街のど真ん中に会場の店がある。かつて、何百回と通った、首都高速渋谷線を見下ろすことができる素敵なロケーション。

 そんな夜景を見ながら、八重山や石垣島の唄を聴くというのも不思議な感覚である。

 まずは、石垣フリークの友と、オリオンの生で乾杯。

   

 乾いた音が香ばしい、島の魚を揚げたグルクンの空揚げがうまい。

 頭までかぶりつける、南の海の味。

    

 沖縄といえば、肉。それも豚殿の極致、ミミガーが泡盛をひき立たせてくれる。

 南国の風が、脳裏を掠めた。

      

 巨大なシーサーさまがお出迎えしてくれる。

 まだ景気のよかりし頃、取材で訪れた石垣島で現地のカメラマンさんと一緒に撮った写真が我が家に残っている。懐かしい青写真だ。

   

 友の息子くんの手が、やたら止まらないとは、このポテト。おいらは、イカリングだと思ったぜ。幾度も訪れている沖縄地域だが、この形は初めてみた。いかにも子供が好きそうな形と味である。米軍の影響よろしく、ジャンキーにたっぷりのケチャップでどうぞ。

   

 島唄の第一人者として受賞歴も輝かしい、大浜さんの歌声が五感を揺らし、三線の弦の音が魂に呼応する。

      

 大好きな琉球グラスで味わう泡盛は、石垣島そのものだ。

 本物に触れる、古典を聴くことの大切さを思う。

 誘ってくれた友と、友の家族の笑顔に感謝。

 ライブのラスト、あの島踊りを浮かべながら、一句捻ろう


    「滔々と島々泳ぐ渡り鳥」 海光


◇島唄楽園 六本木

〒106-0032
東京都港区六本木7-14-10誠志堂ビル4F
03-3470-2310
http://www.shimapara.com/

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絶品辛甘!紅白スープ!

2012年01月12日 | 呑み屋探訪(赤坂、六本木界隈)

       
                  希須林「坦々麺」四辛


       「紅白に 舌鼓かな 初ラーメン」
                       海光


 赤坂に初詣したついでに、二男の所望もあり、昼飯に名店「希須林」の暖簾をくぐった

 歳をとり、とんとラーメン屋から遠ざかっている。どうしても油っこいものより、さっぱりしたものに…。寄る年波ということか。

 それでも、たまにはがっつりも食いたくなる。そんな味が赤坂にあるのだ。

 1年半ぶりの再訪である。外装となかの作りが変わっていた。前回は冷房の壊れた夏に伺った。亜熱帯の東京の気候のなか、食べるほうも大変だが、作るほうの気合が凄かった。なにしろ、酷暑のなか、中華鍋をふるい続けるのだから…。

 はたして、味はどうだろう?

 券売機は同じだ。パーコーは売り切れだが、冷やし坦々麺があるのが不思議に思えた。冬なのに、である。

 みんなは三辛、あっしは四辛のチケットを買って、兄さんに渡す。

 おしぼりは冷温どちらも選べる。必須の紙エプロンを着けて、準備完了だ。

 並んだときから作り始めているので、席につくとほどなくして、久しぶりの坦々麺とご対面した。駄洒落ではござらん。

 表層に浮く辛い油の層の下に、白濁した極上の胡麻のペーストが隠れている。上澄みだけ啜ると、大変なことになるのだ。お食べになる際は、ご用心されたし。

 胡麻の甘香と一味の辛が太い麺に絡みつく。

 乾燥エビが、しゃきとした炒め野菜が、紅白のスープと混濁して、舌をすべり、食道で交ざり、胃で跳躍する。

 やはり。 

 「 …うん!」 

 !と唸る。

 気になった水餃子も頼んだ。

         
                    「希須林」の水餃子

 玉ねぎに酢を混ぜた酸味あるペーストが青菜にのって出てきた。手作りなのか、皮が分厚く、黄金の肉汁を包んでいる。皮の小麦が甘く味わえる餃子は、掛け値なしに旨いのである。

         
                    「希須林」のザーサイ

 ザーサイは入れ放題。黒胡麻を合えた逸品は、やはり手作りだろう。出来合いのような濃さで誤魔化すことがなく、野菜本来が堪能できるよう淡い味付けである。ランチサービスのライスにのっけると、何杯でも入ってしまう魔法の漬物なのだ。

 そもそも中国家庭料理店の系列であり、そこでも味わえるが、坦々麺専門で売る赤坂は、値もこなれ、麺に集中することができる環境なのだ。

 坦々麺では、間違いなく名店。接客も抜群。

 あっしのなかで只今一番のオススメなのである

      

 ◆赤坂「希須林」◇

 東京都港区赤坂3-7-9
 03-5573-4119
 http://homepage2.nifty.com/kisurin/index.htm
 


  2012年TOTAL RUN 107km    1月12日現在   

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バカうま激カラ坦々麺

2010年08月19日 | 呑み屋探訪(赤坂、六本木界隈)

         
                   希須林の坦々麺辛さ「3 」950円

      「ピリ辛や 汗腺開いてリフレッシュ」
                               哲路


かつて赤坂は仕事で週に3回は訪れていた街です
本当にしばらく、およそ1年半ぶりに足を向けました。

長男の学校見学会ということで、都立の古参で名門の日比谷高校へ説明を受けに行ったのです。

と、その前にこの暑さで散々付き合わされて可哀想な次男とかみさんと待ち合わせて、
坦々麺の名門「希須林」にこれも久々の訪問です。
うちの一家は、筆者の影響で辛さの英才教育をすでに終え、辛いものが大得意。
坦々麺も大人と同じ、もしくは普通の大人以上に辛いものを好みます。
この夏の暑さには、辛い料理って最高にいいよね

  
  ニラソバ、排骨、汁なし坦々麺など種類も多数       この暑さになんと・・・

    冷やし坦々麺 950円も美味でした

この猛暑になんと冷房が切れているとの看板があり、一瞬躊躇しましたが
ここではまだ食べたことのない「冷やし坦々麺」があったので3人で暖簾を潜りました

温かい坦々麺に比べて、麺は細め、汁はやや酢が効かせてあり、冷やし中華胡麻味の様相でした
筆者は5段階中の辛さ4にチャレンジ
冷やしだとまだまだ5まで行けましたな~

さすがに、筆者の血を分けたか、次々と注文する大人が1、2と云っている中、次男は3でも物足りない様子でした。温かいスープのが辛さは引き立つんですがね

温かいスープには、中華海老の出汁が効いてやっぱり旨かったですな

思えば、全そ連の会長と親交を深めたのも、この赤坂の砂場が始まり・・
たまには、いろんな町に繰り出さないといかんと思った夏の一日でございました



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