週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

新宿で祝う!

2014年09月28日 | ★江戸っ子エッセイ★



 先週末のこと

 このブログでも紹介した河童の会の松井ラフさんの初出版記念パーティーがあった。

 よく飲み歩いた歌舞伎町に、新宿二丁目、三丁目。

 そのごく近くでお祝い会が行われた。(しょんべん横町とゴールデン街を忘れた)



 イタ飯(古い?)ELSAの地下二階。

 御著「白い自転車追いかけて」にちなんだ、鍵型のアクセサリーがプレゼントされ微笑む松井さん。

 誰よりも誠実で、努力家で、お優しいことを漆原先生、井上先生といった児童文学界の大御所のスピーチから知る。

 やはりここでも、継続の力を思い知るのだ。

 いま、乗りに乗ってる作家森川成美氏が司会を勤めるという豪華さ。

 花束は集英社未来文庫優秀賞の近江屋氏。

 なんとも贅沢なお祝いだ。



 年初の初詣の飲み会にしか参加してない不埒な私だが、今年からお仲間の末席に加えてくだすった。

 その懐の深い女将さん、高橋うらら氏が、会を締まりあるものにしていた。

 さすがです。


 
 PHP研究所の編集者は、私と同じサラリーマンの、で切れ者。

 お顔はマズいと思い、花束と、粋な帰りのお車代を出すダンディと紹介しておこう。



 同人季節風の秋の大会が近い。

 締め切り直前に余裕の皆さんが羨ましい。

 飲みたい気持ち満点の吞助だが、ここは我慢して執筆のために帰る。

 飲み足りない私を待っていてくれた行灯たち。

 

 浅草寺の境内では、灯籠会の灯りが人々の秋を祝福してくれる。

 同人に入会して五年目になる。

 果たして、進歩しているのやら、禿げていってるのやら。

 白髪は抜いたら薄くなるのよ、と日曜版に連載の漫画家のエッセイで知った。

 もう毛抜きで抜くのは止めよう。

 残り時間は迫っている。

 抜いてる時間はないということだ。


【月明かりほろ酔い気分も手酌酒】哲露


 

 この日曜日を利用して、大会作を12名分プリントした。

 果てのない推敲も昨夜まで。

 編集者の端くれだもの、締め切りだけは厳守。これ決まりよ。

 分科会の皆さん、海光の小説は金曜には間違いなく届きます。

 さて、次へ向かおうかの。

 珍しく白ワインを飲んでいる。

 豚のハツと黄色、オレンジ色のパプリカ、アスパラを入れた、特製ペペロンチーノを作ったからだ。

 パスタが食いたかったのよ。

 更新に焦った、酔っぱらいの戯れ言。

 アジア大会では、福島が二位を取った。

 文学界のアスリートを目指し、私はまた書き続ける

  

  

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和牛喰らい、異国感ず!

2014年09月20日 | ★江戸っ子エッセイ★



 日増しに要求の多くなる仕事に加え、この夏は猛暑の中、肉体労働も強いられた

 風の抜けないオフィス構造なのに、省エネ名目でエアコンまで制限される。

 気がつけば、敦盛の詩に近付いたお年頃。

 人生五十年、下天のうちと比べるべくもない。

 おっさんは夏の入り口から夏バテ気味。そこへ来て、急激な秋風を受け、メンタル的にもだだ下がり。

 肉を喰らわば元気が出ると、上野の陽山道へ気の合う先輩と仲間と出掛けた。


【アメ横で異国と肉を食む秋や】哲露




 このお店のお肉は、すべて和牛だ。

 ファーストフードのお肉は偽装、不手際、悪辣の時代。和牛とは素敵すぎる。

 まずは牛タン塩と、生ビール!

 巻頭の写真は、和牛三昧セット3,657円也。

 カルビ、ロース、肩ロースと見事な霜降りだ。

 サンチュに青唐辛子を巻くと、いくらでも麦酒が進んでまう。



 若い仲間が焼いてくれる。いつもは私が焼く係り。素敵なパフォーマンスです、Sやん。

 上野といえば、コリアン街が定番だったわが青春。

 おやじになるとこんな役得もあるのね。

 煙も見事なまでに吸い上げてくれるシステム。空調の効かないオフィスの紫煙に辟易している我が身にはありがたい。



 箸休めのキムチ盛りもナムルもいい仕事がしてある。

 天候不順で関東は野菜が高騰しているからね。

 ああ、ありがたや、ありがたや。



 私の我が儘で、赤身のハラミを注文。

 う、うめえ!

 おじさんの胃には、霜降りより赤身なのだ。

 されど、さすがに大和の国の牛肉。

 噛めば噛むほどに、豊かな牧草の甘みがジュワッと口中に溢れる。

 もう少し食いたい。だがその適度が身体に優しいんだ。



 気になる和牛しゃぶしゃぶ、なんてえのもある。

 その昔、新宿のノーパンしゃぶしゃぶなんてのを接待に使っていた。

 パワフルで、ふざけた時代。過ぎ去りし望郷を感じる歳にもなった。

 愉快な時間はあっという間。飲み足りない仲間と上野のHUBへ。

 太っ腹の先輩が赤ワインとピッツァ、フィッシュ&チップスを御馳走してくれた。

 84.6%という素晴らしい投票率の結果、英国に留まったスコットランド。

 目の前のツマミに、

 ディーゼル機関車インターシティで向かった、エジンバラの荒涼と静謐を思い出した。

 スコットランド人の若者と寝台で飲み明かしたスコッチは無名だが、生涯忘れられぬ味。

 やっぱり、たまにはがっつりと肉を喰らわないとダメね。

 サンキュー、T兄、Sやん。ちょっぴり元気になった気がする。

 今宵は、松井ラフさんの初出版のお祝い。

 とっととブログを更新し、本郷の原稿を仕上げないと。

 新宿の雑踏まであと半日。

 やらねば!

 
 

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彼岸前に。

2014年09月15日 | ★江戸っ子エッセイ★



 次の週末20日から彼岸の入り

 秋の彼岸を、のちの彼岸とも言うらしい。

 本当に月日の巡りが早い。

 夏が好きな私。

 家族でエアコンを嫌うため、こと創作に関しては向いてないようで、さすがにはかどる季節になった。

 まさに、芸術、文化の秋到来。

 だが、やはり一抹の淋しさがある。

 今年も、夏は確実に去り、また季節が巡るのだ。

 20代まで、未来は永遠に続くもんだと思っていた。

 森絵都も、益田ミリもそんなこと言っていたっけ?

 能天気な私は30代になり、ようやく自分にとっての未来が有限であることに気付く。ああ、なんたること。

 40代はまさにジェットコースターに乗っているよう。

 先輩に聞く。

 50代、さらに巡りは加速する感覚だそうだ。恐ろしいことだ。

 池波正太郎の言葉を思い出す。

 人は生まれながらにして、死に向かっている。

 なるほど、ゴールに近付くほどに、その真実に向き合うようにできているのだな。

 この日曜は目映いばかりの秋の空。

 朝起きて閃く!

 そうだ、墓参りに行こう。父から言われていたことだけど。。

 江戸川を越える車窓から、入道雲が見えた。

 去り行く夏と、秋の風を同時に感じる。

 地元浅草から上野、日暮里とお寺と墓に囲まれているのだが、我がご先祖は遠くにいらっしゃる。

 おひーさまと言われた、祖母が建てた墓。

 彼岸前に同じことを考える人は多いようで、快速電車と平行する一般道は上下とも渋滞していた。

 電車&ランで正解だ。

 長男と軽装で走る。

 そこで着いたお墓の姿がこれ。

 ふんだんな雨と猛暑が雑草を繁茂させた。

 ビフォー ↓



 栄養がいいのか、いつも以上に根が深い。

 人の執念と怨念もまた深い。

 無口なお墓に向き合うと雄弁に何者かが語る。

 地の底まで伸びたような根っこ、掘っていると、得体の知れない黒い虫、白い蛆がわんさかと涌いてくる。

 黒いの、白いのが太陽を浴びて干涸びる前に、蟻の軍隊が襲ってきた。

 虫が大嫌いな長男がぎゃーぎゃー言いながら、そんでも頑張った。

 で、アフター ↓



 3時間の格闘だ。

 墓石の合間から伸びる雑草やススキを根こそぎ掘った。



 お牛さんに牧草だよと差し上げたいくらい積もった雑草の山。

 ゴミ捨てまでも3往復。

 見上げると、皮肉のような好天。

 日焼けも亡き人への供養だろう。

 あっちっち。

 ライターで火傷しそうになって火をつけた。

 お線香の煙がむくむくと上っていく。

 天上のご先祖様に、家族の近況を報告した。




 【面影を苅るも生やすも彼岸花】哲露


 高台にあるお墓。

 こうして眺めると、案外素晴らしい景観なのだな。

 長時間しゃがんで作業したせいで腰が痛い。

 手を洗い、お墓のある高台から坂を下る。

 リラックスしてRUNをして、躰をほぐしていく。

 近くの高校の運動場の広さに感動する長男。

 彼は今日のこと、憶えているのだろうか。

 大学へ入ればもっと快適な環境が待っているのだよ、とその背中にそっと呟く。

 お腹が空いたというので、冷やし茄子蕎麦というのを啜った。

 茄子があと一人分という。私はもりそば。

 食欲すら失せた私には、冷水が一番のご馳走だ。

 帰りの電車、母からのメールで、センター模試があったことに気付く。

 前日は財布を落とした。

 おじいさん、おばあちゃん、ご先祖さま。

 みんな元気で頑張って生きています。

 ボクはおばあちゃんがいたあの町を書いてるよ。

 どうかおいらたちを見捨てず、見守ってくださいまし。

 合掌

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なんとなく西加奈子。

2014年09月09日 | ★江戸っ子エッセイ★

 その昔(青春時代は昔)、なんとなくクリスタルというタイトルの小説があった

 長野県知事で衆議院議員にもなった田中康夫氏の作品である。

 当時、純文学では、村上龍、林真理子、小池真理子、森瑶子、少し後に、田口ランディ、鷺沢萌、野沢尚、鎌田敏夫、家田荘子、中山可穂藤堂志津子、北川悦吏子といった気鋭がなんともパワフルで読んでいた。今回のブログ、脈絡はまったく関係ないが、 なんとなく西加奈子をよく読んでいるという話し。

 きいろい象は、たぶん、随分まえに読んだんだけど、もう一度おさらい。

 読むとああ、そうだった、となるが、新鮮な印象はきっと彼女のポテンシャルが高い証拠だろう。

 テヘラン生まれというのがそもそも小説的だし、関西弁というのもズルいなあと思う。



 とおもったら、 この中の掌編に、ナオコーラを題材にしたものがあった。

 小説家を志望する主人公がナオコーラを羨み、理不尽な嫉妬をする。

 これがおもろい。

 ラストは近年文芸誌で読んだ掌編にも通ずるオチがあった。

 う~~、正直、メッチャおもろい。




 【十五夜の涙こぼるる三崎坂】哲露


 円卓に出てくる こっこ こと 琴子が可愛い。

 じいさんの石太も助演男優賞ものだし、友達もキャラが立っている。

 だいたい潰れた中華食堂の円卓があるアパートの一室って、どんなんだ。

 そういえば、我が家も新婚から円卓だ。

 西加奈子は、あおいでデビュー、さくら、うつくしい人、白いしるし、ふくわらい~最新作の舞台。

 綿谷りさが天才なら、この人はなんなん?

 溢れる才能、このジャンルを読んで、時代小説を書いているおれもなんなん?

 でも、なんとなく、創作の力をもらっている。

 お気づきの方もいらっしゃると思う。

 そう今月はブログにする写真もなく、この二週間の読書遍歴を書いてごまかしてます。

 この夏まで、封建の資料本ばかり読んでいて、正味つかれた。

 いろんな部位の肉、ありとあらゆる野菜、南国のフルーツ、濃いアルコールが血肉となって邂逅し、昇華していく、そんなことを寝ても覚めても、考えておるばかものだ。

 先輩の作品を読んで、他人事だとどうしてこんな判るのや、と苦悩する。もちろん、独りよがりの読み手だが、編集者としての目線がその小説を一瞥して評価を下している。足すべきところ、引くべきところがよく見えるのだ。これが己の小説だと、そうはいかない。

 三崎坂に雨粒の音が静かに響く。十五夜も台無し。けだし、明日は月の軌道により地球に近付いてのスーパームーン。

 ま、そんなわけで、性懲りもなく書いています



 



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夏休み。

2014年09月03日 | ★江戸っ子エッセイ★



 伊豆に行ってきた

 ようやっと取れた夏休み。

 三日続きのお休みがこんなに精神、肉体ともに楽になろうとは。

 いよいよ私も老いのはじまりかいな。




 東京駅から東海道をまっつぐに。

 目的地は伊東だが、なぜか宇佐美で降りてのランチタイム。

 ここでいったん降りたほうが電車賃も安い。不思議やね。

 若かりし頃、コバルトブルーのクーペで通った波乗りポイント。

 その国道135号線沿いにある定食屋が狙い。



 こじんまりした店内からオーシャンビュー。ヒューヒュー。

 お洒落でなくとも、海辺の食事はアドレナリンが上がる。

 潮風が吹く食堂っていい。



 名物の地魚丼がなくて、ちょっと残念。

 朝一からやっているだけに仕方ないか。

 しらす丼にも惹かれるわい。


 
 巻頭の写真は私が注文した刺身定食。

 まかつおやイナダ、マグロ、イカなど分厚くデカい刺身にきのこたんまり茶碗蒸しが贅沢な昼ご飯。

 息子の鯵叩き定食は、頭付きで鮮度抜群。生姜が効かせ、さっぱりと伊豆を食らう。



 バナナマン日村も食べたんだ。

 さきに放送した志村けんさんたちとの村つながりの番組が面白かった。

 息子は宿で、日村さんが熱唱した 俺ら東京さ行くだ♪ を熱唱する。

 You tubeで、「日村 俺ら東京さ行くだ」で検索できる。

 https://www.youtube.com/watch?v=-PH19-FI8_c  ← 要チェケラ!



 会社で仕事してた時は、炎天下の汗だく。

 夏休みに入った途端、小雨ほどほど曇り。

 それでも今年の初海。

 めげずに水着に着替える。



 気合いだろ、気合い!

 やはり、宇佐美は絶好のポイント。

 いい波が立っている。

 足先に震えるのは最初だけ。

 水に入れば、まだウェットなしでも平気だった。

 息子と波に乗り遊ぶ。



 祝 日本ジオパーク認定。

 そんなこと知らんかった。

 伊豆半島もがんばっているのね。

 宇佐美からタクッたので、写真は帰りに撮ったもの。

 伊東温泉の芸者さん、行きにみたほうがテンションが上がったな。


 
 温泉に浸かり、黒ラベル。

 マッサージをしてまた黒ラベル。食事前に飲み過ぎた。

 晩餐には、地元の酒、花の舞本醸造と寒造りのぬる燗で、至福のひと時。

 ああ、生きててえがった。



 震災対応で出版健保の宿がリニューアル。

 行ってみたら、まさかの新築だ。

 名物の大きなヤシの木も、卓球台も、優しいおじさんもおばさんもいなくなり淋しい。

 いいことは、新しい木材や畳の匂い。

 広くなったバリアフリーの部屋。

 以前より洗練されたお料理の数々。



 珈琲サービスの時間が増えたこと。

 窓からの絶景はそのまんま。

 されど、息子はまえの宿がいいとか。

 将棋もなくなったし。

 そう思う。



 うちの近所はアニマルジム。

 だから二日目も気合い。

 伊東名物江戸屋でサンドウィッチをしこたま買い込み、オレンジビーチに向かう。

 ビーチバレーとサンドアート。

 少数の若者たちとともに海から上がると、これも気合の冷水シャワー。

 そのあと、息子の嫌がる伊東町の散策。

 漁港から松川を遡る。

 有形文化財の東海館は風格たっぷり。

 しだれ柳がよく似合う。



 ベンチにバッタがいた。

 息子が発見。

 本当に葉っぱみたいだ。

 昔通ったサーフショップも覗き、久しぶりに海の町を堪能する。

 小雨は降ったり止んだり。

 でも傘はささない。

 夏の雨はだいすきだから。



 三日目の朝も雨。

 でも朝食を済ましたら、太陽が顔をだした。

 くやじぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい。



 宿では楽しみにしていた金目はでなかったので、金目と小鯵の押し寿司弁当を買う。

 旅のお供は当然黒ラベル。

 あっという間の夏季休暇。

 でも旅はいい。

 だいぶ、リフレッシュした。

 おかげで、何か月ぶりかな。

 一日中執筆できた。

 やれやれ


 【ガタゴトと車窓の流れ夏がゆき】哲露

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