天賞
「築き石 幾冬越えた 夢のあと」
天女
天女さん、今年最後の句会で、天賞はお見事。おめでとう
愛宕山、江戸城と吟行後、Photoをプリントして京橋の老舗の暖簾をくぐった。デカデカと書かれた、あっしの名に、おずおずと体を小さくして入場する。
地賞
「銀杏坂 登り下るか 人の縁」
海光
吟行で歩き乾いた喉をビールで潤した後は、湯煎で温めて供される盃で乾杯
蕎麦屋の出し巻き 蕎麦寿司
ゆず大根田楽 ワカサギの天ぷら
鴨ロース 焼き海苔
蕎麦屋の天然かつお節の贅沢な出汁で焼いた玉子焼きに、旬の鴨、公魚、うるしの朱塗りに入った焼き海苔、蕎麦寿司、田楽など老舗「藪伊豆」の骨頂だ。
純米の燗酒がすすむねえ。
人賞
「城守る 栄華は追われ 冬櫓(やぐら)」
酔徹
師走の会は名だたる俳人!?が9名ご参加いただいた。わが全そも今年で4年目。年数と回数を経る毎に、笑ったり落ち込んだり、人の機微がそのまま現れるのが俳句の面白さ。レベルの浮沈は他者に委ねるが、人生愉しくがモットウなのだ。
ですよね?会長!
Photo賞
「影深き 御苑の森の 師走かな」
優女
藪伊豆そば湯割り
酒も笑顔も止まることなく俳句遊びはつづく。藪伊豆ブランドの焼酎は優女さんの住む北の国のそば粉を使用。そう北海道はそば粉の名産地でもあるのだ。
伝統と格式がありながら、藪伊豆の女将さんはじめ、スタッフの給仕はソツがなく、ツーカーの息で、シメのセイロまで絶妙である。
老舗とはさすがですなあ。今年最後の締めくくりに、江戸の心意気を教わりやした。
いずれ劣らぬ全そのPhoto575をご覧あれ。
「寒空に OK?の声きき 松笑う」
心筋
「野うさぎの 遠くに聞くや 除夜の鐘」
博乱
「人面樹 冬の寒さを 嘲笑う」
弾前
「燗の酒 想い焦がれし ビルの谷」
鶴輪
シメは会長の句で
「暗き年 抜けて静かや 寒椿」
草露
全その皆さん、2011年もお付き合いいただき、ありがとうございやした
師走の句会もおかげさまで愉しく、感慨深い句に出会えた気がしやす。
2012年は、句集に、いよいよ全国蕎麦屋飲みに恥じぬよう、旅に出ての吟行も予定しておりやす。大人の粋なお遊びは続くのだ。
「週刊浅草江戸っ子瓦版」ご愛読の皆様、こころよりご愛顧の感謝申し上げます。
どうぞ、新年もご贔屓によろしゅう
海光 哲
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錚々たる酒豪。これで終るわけはなく、番外篇の夜の銀座、電通通りへ。宴はまだまだつづくのだ。これが明日の創作へつながるのだよ。
おあとがよろしいようで。
皆様、心穏やかな良き年を迎えられますよう御祈り申し上げまする