週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

グリーンブックを観て

2019年03月24日 | ★映画★




【日の当たる小枝の先に蕾かな】酒上乃不埒


 菜の花の和え物が艶やかな季節になった。

 梅の朱が、桜の淡い朱にとって変わる。

 また一つ歳を重ねた。





 ふわりと湯気の立つ焼いた空豆。

 殻ごと焼き上げるので、旬の甘みをそのまま体に吸収できる。

 中の皮も柔らかい。





 白胡麻味噌のソースがまた大地の土を感じさせてくれる。

 空が徐々に低くなる秋、身も心も凍る冬は大嫌い。

 だが、こうした旬の味覚を口にできる幸せは和食の国ならでは。

 話題変わって。

 気になっていた映画「グリーンブック」を観た。

 ヴィゴ・モーテンセン演じるイタリア系移民のトニーの熱演がいい。

 マハーシャラ・アリの気品がこの作品を質の高いものにしている。

 脇役陣も多彩で、久しぶりに良心が歓喜でき、堪能できた。

 かつて、雑誌の取材でオクラホマ州など中南部を旅したことがある。

 組み立て工場は黒人たち、精密機械工場は白人たち。

 もちろん、レストランも黒人用、白人御用達と当たり前のように分かれていた。

 一部のエリートを除いて、支配階級を白人たちが牛耳っている。

 それもわずか20年前のこと。

 そして、現在も、トランプが唾を飛ばして、国境に壁を作っている国。

 黄色人種であるわしは、白人のレストランに招待されたが、果たしてその本心やいかに。

 そんなことを思い出した休日。

 単純な黒白だけでなく、ありとあらゆる場面に差別は蔓延っている。

 かくいう自分の中に、学歴、男女、運動などなどそうした意識が眠っていることを忘れてはなるまい。

 人間とは愚かなる生き物。

 だから、書物を読み、映画を観て、絶えず学ばねばいけないのよ。

 楽しく、真面目に。

 さあて、次週は花見の句会。

 旧交を温めて、江戸の華を楽しもうぞ。 

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