週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

2018年の暮れ

2018年12月31日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★




【またひとつ 暮れに消えゆく 昭和かな】酒上乃不埒


 浅草龍泉町。

 かつて樋口一葉が暮らした町。

 ここに浅草ならぬ太い麺を供す蕎麦屋があった。

 それが【角萬】。

 名物は冬でも「冷やし肉南蛮そば」。

 気の短い下町っ子は略して「冷肉」とか大盛りを「冷大」と呼んで注文していた。

 浅草らしくない甘辛い汁、野暮な太い麺、甘い千住ネギと手頃な豚肉といたってシンプル。

 これに七味をたっぷりかけて食べるのがあっしのスタイルだった。

 一階は回転の早いテーブルと小上がり、

 二階は大座敷で、将棋など置いてあり、ゆるりと一杯やれるのもよかった。
 





 こんなに地元に贔屓にされ、繁盛していたこの店の灯が消えてしまうとは。

 何処も後継者がいない、このことよ。

 行ける時に行く。行きたい時に行く。思い立ったら行動する。

 歳とともに行動力は低下気味だが、このことを肝に命ずる年の瀬だ。

 若造の頃は、暑い日も、寒い日も冷大ともりをセットで食べていた。

 角萬さん、長年ご馳走様でした。 





 10年連続ミシュランを獲得した、江戸蕎麦【ほそ川】。

 ほそ川の親方もこの蕎麦を好んだと聞いた。

 そばの内容はまったく違えど、食べたいもんが好みなのよ。

 ああ、九州から取り寄せる穴子天は、サクッと軽快で、香り高いそばにぴったり。





 京橋から銀座に移った【山形田】。

 この店の名物は板そばとこの「冷やし地鶏そば」

 透き通った汁に、コリコリした地鶏と三つ葉が決め手ね。



 本日は大晦日。

 大祓いを済ませ、何といっても年越しの蕎麦がたのしみだ。

 今宵は地元で愛される町の蕎麦屋で鴨をいただく所存。

 皆さんはどんな年でしたか。

 行く年来る年。

 どうぞ良いお年を。 

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