京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京の暮らし(12)清明、穀雨 二十四節気シリーズ最終

2021-01-18 17:12:54 | 美術・博物館


 『立夏』、『小満』からスタートした『京(みやこ)のくらし―二十四節気を愉しむ(京都国立近代美術館 2020.07.23 thu. - 09.22 tue)』も今回の『清明』、『穀雨』で終わりです。

 日本はくらしを彩る芸術の中に、巧みに自然を取り入れてきました。
京都もくらしと自然、芸術が密接な関係を築いてきた街として、人々を魅了してきました。
 美術館所蔵作品で綴る二十四節気の京都のくらしです。

清明 SEIMEI 
4月4日〜4月19日ごろ
清浄明潔を略して清明と呼ぶ。
字を見るだに清々しい。
生きとし生けるものすべてが、清らかに、明るく生命を謳歌する候。
京の街のあちこちで、桜の花が咲きほこり、都大路は桜色に染まる。


霜鳥之彦 『北野の春』 明治39
洋画家。東京生。本名は小西正三郎。浅井忠門下。京都高等工芸学校図案科卒。
牧野克次と渡米、ニューヨーク美術工芸学校に学び、アメリカ自然史博物館に勤務し写生作業に従事する。
また渡仏しシャルル=ゲランに師事した。京都高等工芸学校・京都学芸大学教授。
関西美術院理事長。昭和57年(1982)歿、98才。





[不詳] 清水寺図額 明治時代





昨年夏、現在も変わらぬ子安の塔からの景色です。





一昨年初秋




冨田渓仙 『醍醐之華』 大正15
明治から昭和初期に活躍した日本画家(1879年 - 1936年)
狩野派、四条派に学んだが、それに飽きたらず、仏画、禅画、南画、更には西洋の表現主義を取り入れ、デフォルメの効いた自在で奔放な作風を開いた。





藤田喬平 飾筥「醍醐」 平成7頃





竹内栖鳳 『おぼろ月』 昭和3
京都出身(1864年 - 1942年)の戦前の日本画家。
近代日本画の先駆者で画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家。
帝室技芸員。第1回文化勲章受章者。
動物を描けば、その匂いまで描くといわれた達人であった。









西村五雲 『鮮魚』 昭和6頃
京都出身の日本画家(1877年 - 1938年)
動物画を得意とし、動物の生態を生き生きと捉えるその描写は、師の竹内栖鳳を凌ぐとも評された。





甲斐庄楠音 『春宵(花びら)』 大正10頃
京都市生まれ1894年〈明治27年〉 - 1978年〈昭和53年〉、大正時代の日本画家、昭和20年代 - 30年代の風俗考証家。
画題は人物、それも女性が多く、風景画は非常に少ない。
土田麦僊に「きたない絵」と言われ、岸田劉生には「デロリとした絵」と評された。
それまでの日本画とは異なる暗い色調でグロテスクであり、ややもすればリアルを通り越してモデルの欠点を強調する傾向は、確かに人によって好きずきの分かれる画風。大正時代末期の暗い風潮を象徴するデカダンス画家の代表。






輝山 花蝶尽し鉢 明治~大正時代





七代 錦光山宗兵衛 花蝶図大鉢 明治~大正時代





富本憲吉 鉄描銅彩薊皿 昭和29





藤井達吉 七宝あざみ小皿 大正5-12





坂本繁二郎 『母仔馬』 昭和35
福岡県生まれ(1882年 - 1969年)の明治後期~昭和期の洋画家。
第二次大戦後は梅原龍三郎、安井曾太郎と並ぶ洋画会の巨匠と見なされるようになる。
1954年毎日美術賞、1956年文化勲章を受章。
坂本は代表作『水より上がる馬』をはじめとして馬の絵をよくしたが、第二次大戦後の柿、栗などの静物や能面をモチーフにした作品、最晩年の月を題材にした作品もそれぞれ独自の境地を開いた。





長谷川 潔 アネモネ 昭和5
長谷川 潔 二つのアネモネ 昭和9
神奈川県横浜市出身の版画家(1891年 - 1980年)
日本およびフランスの両国で活動した。
1918年(大正7年)にフランスへ渡り、様々な銅版画の技法を習熟。
特にメゾチント(マニエール・ノワールとも)と呼ばれる古い版画技法を復活させ、独自の様式として確立させたことで有名。
渡仏して以来、数々の勲章・賞を受けたが、一度も帰国せずにパリで没した。





穀雨 KOKUU 
4月20日〜5月4日ごろ
春雨降りて百穀を生化すればなり。そんな言葉がある。
穀雨の穀は穀物を意味し、このころに農作物の種を蒔くことで、雨の助けを借りての生育を願う。
春の華やぎも終わり、京の街も桜色から緑色に変わる。


牛島憲之 晩春 昭和29
1900―1997、洋画家。熊本県生。岡田三郎助に師事。
東美校卒業後、猪熊弦一郎、荻須高徳らと上杜会を結成。主線美術協会を創立、創元会会員となり、のち立軌会を結成。
日本国際美術展、現代日本美術展等に出品、受賞を重ねる。日展特選、芸術選奨文部大臣賞受賞。
日本芸術院会員、国際形象展同人。文化功労者。文化勲章受章。東京芸大教授。平成9年(1997)歿、97才。





金田和郎 『雨中牡丹図』 大正9頃









北村武資 経錦着物「笹の春」 平成23





玉村方久斗 『休日』 昭和6
京都生まれ1893年 - 1951年)、大正から昭和初期に日本画における前衛を追求したことで知られる日本画家。
本名の玉村善之助、またタマムラ・ゼンノスキーと名乗っての活動もあった。





デイヴィッド・ホックニー Kyoto 24 April 1993 平成5





三代 清風与平 瑍白磁牡丹文花瓶 明治後期~大正初期





五代 清水六兵衞 音羽焼牡丹唐草花瓶 昭和2
4代の長男、のち清水六和。清水の読みを「きよみず」に改めた。







河合卯之助 蚕豆嫩葉彩画合子 [不詳]





池田泰真 豆蒔絵手箱 明治時代















今更ですが 『X JAPAN』

2021-01-18 07:23:03 | 音楽


 ほんとうに何を今更ですが、『XJAPAN』です。
 昨年のコロナ以降、よく視聴し、感動しているのは『XJAPAN』です。
彼らが世に売れだしたのは1989年以降。世の中バブル絶頂期、私は既に結婚し、3人の父親でもあり、仕事に埋没していました。朝早くから夜は遅くまで、土日も仕事に出かけるという、現在では考えられない生活でした。 
 世代の違うXJAPANのことは当時は頭の片隅にもなかったと思います。
それがコロナ禍の昨年、彼らの作品を視聴して、正直度胆を抜かれてしまいました。
こういう素晴らしいロックミュージシャンが日本にもいたのだという驚きです。 
 私は彼らのことはほとんど知らないですが、YOSHIKIとボーカルのTOSHIを中心とした天才たちが作り出した作品は傑出し、今でも輝き続けていることは間違いないようです。 
 1997年に一度解散するも、2007年に再結成。現在までに、東京ドーム公演だけでも18回成功させ、計100万人を動員しています。
 HIDE1998年、TAIJI2011年の死、TOSHIの洗脳騒動など様々な困難がありましたが、日本のロックシーンの礎を築いたように思います。

 2007年の再結成以降は活動の軸を国外に移しているようです。
 youtubeでTOSHIさん単独の歌も良く聴きますが、現在でも素晴らしい歌声に驚き、感動しています。年齢とともに、声が劣化していく歌手が多く、聞かないほうが良かったと思うことがしばしばあります。しかしTOSHIさんは今でも素晴らしいです。

 私は年末かれこれ20年ぶりに紅白歌合戦を10時半過ぎまで視聴しました。
以前の赤組、白組の応援合戦(これが嫌いでした)とは違い、別な歌番組を聞いているようでしたが、今回のほうが曲がよくわかり良かったです。 
 初めて聞いた曲やアーティストの方が多かったですが楽しめました。 
 一番感動したのは、YOSHIKIの「ENDLESS RAIN」です。
ブライアン・メイとロジャー・テイラー(QUEEN)、サラ・ブライトマンも参加。感動的なステージでした。



彼らの代表曲
『紅』



『Forever Love』
『Endless Rain 』



『Say Anything』



『Tears』
『Rusty Nail』
『SADISTIC DESIRE』
『Dahlia』

 良い歌は世代や時を経ても伝わります。


 昨日朝の近所散歩で見つけた寒咲き菜の花