京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京の暮らし(7)立冬、小雪

2021-01-13 17:17:42 | 美術・博物館



『京(みやこ)のくらし―二十四節気を愉しむ』
  京都国立近代美術館 2020.07.23 thu. - 09.22 tue

 日本はくらしを彩る芸術の中に、巧みに自然を取り入れてきました。
京都もくらしと自然、芸術が密接な関係を築いてきた街として、人々を魅了してきました。
 美術館所蔵作品で綴る二十四節気の京都のくらしです。

立冬 RITTO 
11月7日〜11月21日ごろ
11月に入ったばかりというのは、感覚的には晩秋だが、暦の上では冬。火が恋しくなるころ。
お火焚祭が都大路のあちこちで行われる。
炉も開かれ、茶人正月とも呼ばれる候。
どの店の亥の子餅にするか。大いに迷う。


吹田草牧 『醍醐寺泉庭』 昭和3
1890-1983 大正-昭和時代の日本画家。
洋画から日本画に転向し、竹内栖鳳、土田麦僊にまなぶ。
大正7年文展で「山村に春近し」が初入選。
翌年からは国画創作協会展に,昭和4年から帝展に出品。





徳岡神泉 『蕪』 昭和33
京都生まれ(1896年 - 1972年)の京都市生まれの日本画家。
京都写生派の流れに立った写実を発展させ、神泉様式とも表現される幽玄かつ象徴的な独自の日本画は、戦後の日本画に大きな影響を与えた。
作品全体に深い印象を与える繊細な地塗りも有名。
1966年(昭和41年)文化勲章受章。






蕪 1958 昭和33
「唯ひとつの蕪が置かれてある。じっと見ていると何か不思議な力強さと息吹きさえ感じる。そしてこの物の中に宇宙のあらゆるものが凝集している。」自作を語る




川西 英 『栂尾紅葉』 昭和14
兵庫県生まれ(1894年 - 1965年 )の日本の版画家、画家。
1937年(昭和12年)に出版された『神戸百景』はエキゾチックな都市風景と風俗を描いた作品で、彼の代表作。
版画家の川西祐三郎(1923-)は、川西英の三男である。





都路華香 『白雲紅樹』 大正3頃
京都出身(明治3年12月23日(1871年) - 昭和6年(1931年)の日本の明治時代から昭和時代かけて活躍した日本画家。
幸野楳嶺の弟子で、菊池芳文、竹内栖鳳、谷口香嶠とともに楳嶺門下の四天王と呼ばれた。










北大路魯山人 『雲錦手大鉢』 昭和33
京都生まれ、1883年〈明治16年〉 - 1959年〈昭和34年〉)日本の芸術家。本名は北大路 房次郎。
晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。





石川光明 『蓮根に蛙 牙彫置物』 明治時代





芹沢銈介 型染立樹文着物 昭和43





堀内正和 エヴァからもらった大きなリンゴ 昭和41





坂本繁二郎 『林檎と馬鈴薯』 昭和15
福岡県生まれ(1882年 - 1969年)の明治後期~昭和期の洋画家。
第二次大戦後は梅原龍三郎、安井曾太郎と並ぶ洋画会の巨匠と見なされるようになる。
1954年毎日美術賞、1956年文化勲章を受章。
坂本は代表作『水より上がる馬』をはじめとして馬の絵をよくしたが、第二次大戦後の柿、栗などの静物や能面をモチーフにした作品、最晩年の月を題材にした作品もそれぞれ独自の境地を開いた。





小雪 SHOSETU 
11月22日〜12月6日ごろ
清明と同じく、京都の街が最も賑わう候。
お目当てはもちろん紅葉。
名所はどこも人であふれ、駅の中は大混雑。
寒さを感じるいとまもない。
街中の小さな隠れ古寺。
築地塀から顔を覗かせる紅葉が、凛として美しい。


織田一磨 京都風景:加茂川 大正14
1882年(明治15年) - 1956年(昭和31年)、明治期から昭和期の芸術家、版画家。
洋画を川村清雄、石版画をオットマン・スモリック、金子政次郎に学ぶ。
「自画石版の織田一磨」として知られる。主な作品は東京国立近代美術館などに収められている。






麻田辨自 曲水 昭和44
京都生まれ(1900年(明治33年) - 1984年(昭和59年))の明治時代から昭和時代にかけての日本画家、版画家。
長男は日本画家の麻田鷹司、次男は洋画家の麻田浩。





竹内栖鳳 枯野の狐 明治30
京都出身(1864年 - 1942年)の戦前の日本画家。
近代日本画の先駆者で画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家。
帝室技芸員。第1回文化勲章受章者。
動物を描けば、その匂いまで描くといわれた達人であった。










今井憲一 色葉 昭和16






加藤 鈔 花器「稜」 昭和39





バーナード・リーチ 楽焼大皿「兎」 大正9





加藤土師萌 碧釉木兎文鉢 昭和36










香取秀真 木菟香炉 昭和23





香取秀真 みみずく香炉 昭和28