京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

サラシナショウマ、ツルニンジン 秋の山野草

2016-10-26 17:21:07 | 花めぐり2016

やっと秋らしい気温になり、紅葉も少しずつ色づいてきました。
秋の山野草も終盤です。

サラシナショウマ
キンポウゲ科の植物で、毎年花を咲かせる多年草です。
日本の山野で普通に見られ、朝鮮半島、中国、シベリアなどに広く分布します。
花期はおもに夏~秋で20~30cmの穂状の白い花を咲かせます。
根は升麻(しょうま)と呼ばれ、生薬として用いられます。
サラシナは「葉を水に晒せば食べられる=晒し菜」と言う意味だそうです。















センボンヤリ
山野などに生え、春4月頃に小さな白い花が咲きます。
秋は春の花茎とは別の長い茎を伸ばし、毛の生えた実をつけます。
これがいっぱい立つようすを大名行列の「千本の槍」に見立てたそうです。








シキミ
仏事に使用されるシキミ(樒)春の花ですが、なんと秋に咲いていました。
シキミは日本各地の比較的暖かい地域の山地に見られる広葉常緑樹です。



サイインヒキオコシ(シソカ科)



ヒキオコシ(シソ科)



ノササゲ(マメ科)







ホトトギス



ツルニンジン
日本各地に分布する多年生のツル植物、キキョウ科ツルニンジン属です。
花は8月から10月に咲き、花冠は緑色に紫褐色の斑があります。
韓国のTVドラマ「チャングムの誓い」にもときどき登場していたそうです。私は見たことがないですが。











ツワブキ



ミセバヤ(弁慶草科) 



イワギク(ピレオギク)



シバザクラが咲いていました。



サルビアアトロパタナ
ビロードのようです。







マンデビラ(キョウチクトウ科)



品種不明



ハマギク



カリンが実っていました。







相国寺と若冲

2016-10-26 05:21:45 | 美術・博物館

相国寺は現在秋の特別拝観中です。
また天閣美術館では生誕300年記念『伊藤若冲展』が開催されています。
最近はご無沙汰していますが、私は毎月二回開催される日曜座禅会に5年ほど通いました。
現在は別のところでお世話になっていますが、相国寺の総門をくぐると記憶が鮮明によみがえります。

相国寺承天閣美術館では「動植綵絵」と「釈迦三尊図」が展示されています。
ただし動植綵絵30幅はコロタイプ印刷による複製品です。複製品ですが極めて精密です。
東京ではじっくり見ていられませんでしたが、承天閣美術館ではゆっくり鑑賞できます。

伊藤若冲と相国寺は深い縁があります。
「動植綵絵」は宮内庁が管理していますが、もともとは 「釈迦三尊図」とともに、
若冲が両親、弟、 若冲自身の永代供養を願って相国寺に寄進されたものです。
以来相国寺では毎年6月の「観音懺法会」に33幅を掛けて一般公開していました。
明治22年(1889年)『釈迦三尊図』は寺に残し、 「動植綵絵」は明治天皇に献納されました。
この時の下賜金1万円のおかげで、相国寺は廃仏毀釈の波で窮乏した時期も1万8千坪の敷地を維持できたのです。
若冲は熱心な在家信者でしたが、相国寺が最も苦しいとき若冲に救われたのです。

相国寺総門







法堂



庫裏



承天閣美術館 生誕300年記念『伊藤若冲展』



美術館のアプローチ



庭園












美術館の中は撮影禁止です。

「群鶏図」部分



「牡丹小禽図」部分



「群魚図」




「秋塘群雀図」部分



「雪中錦鶏図」部分



「南天雄鶏図」部分



「動植綵絵」と「釈迦三尊図」は何度見ても素晴らしさに圧倒されます。
紅葉がきれいなときにまた訪れることにします。