![ミドリセンチコガネ♂](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/bb/9ca5469b3467fd2eaf40f0ee4c3faa5c.jpg)
センチコガネ科のミドリセンチコガネPhelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus (Motschulsky,1857)
鈴鹿市の小岐須渓谷、登山道にて。
知人が言うには、「美しいミドリセンチですね。大丈夫、飛んで逃げることはあまりないので、写真撮影してください。」
体長19mm。前脛節の第1外歯が前方に伸びているので♂。腹部は更に美しい金属光沢をしていた。
『鈴鹿市の自然』には、学名及び種名を「Phelotrupes auratus Motschulsky ミドリセンチコガネ」とし、多くの採集記録が載っている。
原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)ではオオセンチコガネGeotrupes auratus Motschulskyとして、 「赤、緑、青、藍、紫などの強い金属光沢があり、地方による変異がある。16-22㎜。糞塊を引きずる習性がある」などと記述されているが、ミドリセンチコガネの名は出ていない。。
『日本産コガネムシ上科図説第1巻』によると、「オオセンチコガネ 原名亜種 Phelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus (Motschulsky,1857)」は「林内の新鮮なシカ糞や放牧地の牛糞から見つかることが多く、馬・サル・キツネ・犬・人などの糞にも集ま」るという。この本にもミドリセンチコガネの名称は出てこない。
同じ三重県内でも南部にはルリセンチコガネと呼ばれる色違いの個体群が居る。また、青山高原周辺では不思議なことにオオセンチコガネが見つからないという。この空白地帯の謎は未解明と聞いている。
2009.10.18
![ミドリセンチコガネ♂](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/b4/73d91d8a4c6b78de7079ad0a25b24631.jpg)
志摩半島を含む紀伊半島では,瑠璃色の光沢が強く「ルリセンチコガネ」とよばれることが多いです.しかし,「ルリセンチコガネ」の分布域でも,緑色の個体がいますし,その逆も.養老~鈴鹿では緑色を帯びず,ほぼ赤一色の中部地方などの個体と全く区別できないものも混じります.北海道などでも緑色の個体群があります.ですから,これら(ミドリ,ルリ)は型名とか俗称として使用すべきでしょう.
キイロスズメバチは、三重県四日市市にはいませんでした。
社会性昆虫の権威、三重大の故松浦先生の著書にも書かれていました。
ここ数年で見かけるようになりましたが。
何時の日か、布引山地一帯でもオオセンチコガネが見かけられるようになるかもしれませんね。