テングスケバ科のテングスケバ Dictyophara patruelis
松阪市の松名瀬干潟を訪ねた。
広大な干潟の中に、砂浜に生えるハマゴウと干潟に生えるハマボウが混生している場所がある。この干潟にこんなにもハマゴウが生えていたのか、またハマボウもあちこちに生えていて、あらためてこの干潟の大きさと生物相の豊かさに驚いた。
ハマゴウの葉影に姿を潜めていたテングスケバを見つけた。意外に大きいと感じた。体長が大きめの個体である。撮影中、全く動こうとはしなかった。
新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると、テングスケバは「体長10~12㎜。同翅端まで12~14㎜。全体ほぼ淡緑色であるが、死後黄変する個体が多い。顔の両側および中央には明らかな縦走隆起線があり、緑色であるが、各隆起線の間を走る顕著な橙色の2縦条がある。後脛節の外側に約5個の小棘を装う。イネ科の雑草間に普通で、時に稲や甘蔗などに加害する。」
2009.8.17
松名瀬干潟の南部