![オオマキバガガンボ交尾](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/a7/8dbc19045e2f4b705b08b77b1b38b325.jpg)
ガガンボ科 オオマキバガガンボ Nephrotoma pullata (Alexander, 1914) 上が雌、下が雄
我家の庭。キンモクセイやその周りの低木に大きなガガンボが何匹も居る。雌の体長は25ミリ近くある。初めて見るガガンボで自力で調べても良く分からない。
研究者たちにお尋ねした。
A氏いわく「これはキリウジガガンボなどの属するTipula属に近縁のホソガガンボ類Nephrotomaの1種です。本属は北隆館の新訂図鑑に掲載されている以外に多数の種が日本からも記録されています。」
B氏いわく「確かに,Rs脈が短いのでNephrotoma属ですね」
C氏いわく「断言はできませんが、胸部や翅の模様から、Nephrotoma pullata (Alexander, 1914)のように見えます。」
オオマキバガガンボなんて初めて聞く名前である。新訂原色昆虫大図鑑で調べた。
日本全土に産する。体長18~22mm。翅長15~17mm。Nephrotoma属の中では大型種。
腹部第1節が灰黒色。第2節以下は赤褐色であるが、背板は広く黒色を呈する。
Nephrotoma属は多数の種が記録されているとは言え、図鑑に載っていなければ調べようが無い。研究資料などがインターネットで自由に閲覧できる状況になってほしい。ガガンボだけの話ではない、どんな生き物でも記載論文などをもっと無料で見られるように公開していくべきだと思う。
さて、我家のこのガガンボがオオマキバガガンボと断言できる時が来るのだろうか。図鑑の記述にぴったし合うように思うんだけど。
2009.4.17
![オオマキバガガンボ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/2d/ea87622258523563507dea1d8c3c828e.jpg)
オオマキバガガンボ♂
![オオマキバガガンボ♂](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/74/cbe1818a1e8104b36122d84a1f9d1a99.jpg)
オオマキバガガンボ♂
![オオマキバガガンボ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/02/fca8c3cc30af95990c2c5232eb3494b4.jpg)
オオマキバガガンボ♀
![オオマキバガガンボ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/95/8d570a87a224b0a8d8e1914a773f2107.jpg)
頭部は触角の基部付近の頭頂が黄色、後頭部は黒色。触角は黒褐色。
![オオマキバガガンボ雌](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c8/571b2c090dcf34f90ca306d98c649240.jpg)
オオマキバガガンボ雌
![オオマキバガガンボ交尾](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c3/56a8d96fd2f073e8d4ed8c3ed26dc9ae.jpg)
オオマキバガガンボ交尾 左が雌
雄が雌の上に乗って、あっドッキングしたと思った次の瞬間には雄が後ろへ反り返りながら半回転する。そして、この姿勢となる。雌は全く動かなかった。
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