田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

キセワタガイ

2006-01-14 | 
 砂に潜ろうとしているキセワタガイ。キセワタガイ科。
2005.4.9干潮時の海岸を歩いていて見つける。
 触ってみると、意外としっかりした硬さ、つるりとした感触。ぐにゃぐにゃしていない。
キセワタ2
 大発生している為だろうか。
 気をつけて歩かないと、何度も踏みつけてしまいそうになる。
 アサリやバカガイの、稚貝を食べて育っているのだから、ここ数年の潮干狩りは、期待できないかなあ。

 波打ち際 黒っぽいのは
   
 カノコキセワタガイ  

キセワタ
 幾つか貝殻を拾う。
 内側にクルンとカールしており、半透明で薄い。 
 砂泥中の小さな貝をまるのみし、わずか2、3個体で、1㎡砂中のアサリの稚貝を、全滅させるという。キセワタガイの貝殻は
 美しくもろい。

ハマシギ 干潟に死す

2006-01-14 | 
2005.5.14干潮が近づく干潟。
水の中で、 動かないハマシギを、見つける。
まだ生きている。近づいても飛び立とうとしない。
時折、眼を閉じる。周りにはウミニナやアラムシロガイが多い。

ハマシギ2 1時間後、捕獲を試みる。
そっと抱き上げると、目を開けたまま、こと切れていた。
外傷も見つからず、死因不明。
新聞紙に包み、冷蔵庫内で、早速、冷凍保存する。
標本にしてもらう為、関係者に連絡を取り、引き渡した。








ハマシギ

剥製にするためにかかる費用は、約6万円。
予算がたつ迄、冷凍庫で眠る。
腹に大きな黒班がある夏羽のハマシギ。
剥製標本に生まれ変ったら、再会したい。