フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

地図

2018-04-11 00:53:39 | Weblog
私はいまだにガラ系の携帯電話を愛用しています。ですから、路上でスマホを見ながらうろうろしている人が不思議でなりませんでしたが、聞くところによると、スマホで地図が出て、行き先が見つからない時にはそこから検索出来るそうですね。まあ、進んだものです。
ところで、地図を広げることはとても良いことだと昔から思っていました。地図を広げて見て下さい。パッと視界がひらけたように、頭の中も拡がるんですよ。見やすい色つきのロードマップがよりいいですね。交差点名や町の名前、バス停の名前も入っていますから散歩している気分も味わえます。また日本地図を広げると今ごろ桜前線はどのあたりかと、またこちらも旅行気分に浸れます。
意外と読めない地名もありますから、これを調べてみるのも頭の活性化に役立ちますよ。頭の中がモヤモヤしたときに特に地図と友達になるとスキッとしますね。

寒暖の差

2018-04-09 23:58:21 | Weblog
地球上の危機でしょうか。この頃の不順な気候は何としたことでしょう。4月に夏日があれば、またその後雪が降るという冬模様。本当に今まで経験したこともないような陽気になっています。寒暖の差が激しくて身体にこたえます。
日本の原風景に、桜の木の下で新しいランドセルを背負ったピカピカの一年生がありました。そうした季節の取り合わせのバランスが崩れてしまっています。日本の四季折々には、日本の原風景を表した童謡がありますが、最近はあまり童謡を歌うことがなく、そしてこの気候では、さらに童謡の影が薄くなってしまいます。
地球上の人々がすべてこの現実を受けいれて、地球の温暖化をストップさせなければなりません。寒暖の差を甘んじて受けいれているようでは、まさに地球の危機が進むしかありません。
これでも、トランプさん、パリ協定からの離脱を続けますか。

昔は…

2018-04-08 23:42:06 | Weblog
居酒屋でご機嫌なグループの大声での話がいや応なしに届いてきます。中年の先輩を囲んでの談笑だと思うのですが、何気なく聞いていると「昔は、昔は」という過去のことを後輩たちに聞かせているようです。だんだん昔は俺はこんなに頑張ったんだと自慢話になっていきました。更には新入社員に説教を垂れるのです。よくあるタイプです。ああ、この人は目の前の若者にどう思われるか、理解していないんだと気の毒に思ったものです。
過去に理由づけし、過去を語りすぎて不可能を正当化していては、若者たちがこの先輩を囲んだ時間がもったいないと思えて仕方ありませんでした。この先輩の最大の弱みは何事にも先手を打てないことにありそうだからです。
仕事の切れ味をよくするには、あまり過去に囚われないことだと逆に思いますが、むしろ若者たちに現代を学んだほうが、よほど勉強になりますね。人のふりみてですね。

反省

2018-04-07 23:58:26 | Weblog
幸せなことに、会社を定年となってから14年になってからもまだ、マイク前で仕事をさせて貰っています。
その仕事の番組の中で、つい自分で73歳のおじいさん宣言をしてしまうことが多くあります。ところが「不老長寿の法10ヶ条」によると自分で自分を年寄りにしたらおしまいとありました。さらに気分を若く持てば身体は自ずと若やいでくるともあります。何十年もまだ生きる計画をたてよと続きます。これを読むとなんと自分で年寄りという壁を作っているのかと反省しきりです。
東京オリンピックは勿論、2027年のリニアにも乗ってという計画を立ててみました。つまり未來に視線を向けるということです。今後「おじいさんだから」という言葉を封印して頑張ります。

同質の原理

2018-04-06 23:51:32 | Weblog
貴方は気分転換をどんな形で果たしていますか?「カラオケで唄いまくる」という人も多いでしょう。しかし意外と気分が明るくならなかったという方もあると思いますが、そんな方はその際の選曲をふりかえってみて下さい。気持ちを上向かせる為にテンションの高い曲ばかり唄ったのではないでしょうか。
これが間違っているのです。実は落ち込んでいる時には元気な歌はご法度、むしろ悲しい歌を選ぶのが正解なのです。音楽療法では「同質の原理」と呼んでいます。その時の気分と同質の音楽を選ぶと心が素直に受けいれて、癒しの効果が生まれるのだそうです。落ち込んでいる時は悲しい歌が薬になるのですね。
悲しい演歌がもってこいです。感情移入して演歌の名曲を唄ってみて下さい。気分転換出来ますよ。

心のカレンダー

2018-04-05 23:49:26 | Weblog
ひさしぶりに心のカレンダーに幸せと書き込むことが出来ました。何故ならば、中日ドラゴンズが今シーズン初勝利をあげたからです。64年間のドラゴンズファンにとってそのシーズン の最初の勝ち星はいちばんの嬉しさです。
特に書き込むわけではないけれど心のカレンダーに幸せと書き込むことが多くなればなるほど自分の人生が幸せだったと言えるのではないでしょうか。幸せを多く書き込むことが出来るのは、他人から見たら平凡な出来事でも「ありがたい、幸せだ」と思える感受性を養うようにすることです。些細なことに対しても喜べる人こそ真の幸福ものと言えるのです。これもひとつのプラス思考ですね。その練習としては、できるだけ心がウキウ
キ、ワクワクすることを考えるのです。ですから、今日は午前中から、ドラゴンズの松坂大輔投手が巨人相手に快投して勝利を上げることを考えていたのですが(残念!)。

自分史

2018-04-04 22:45:56 | Weblog
エッセイを書く練習に自分史を書く人があるようです。特に人生を重ねるにつれて自分史を書く気持ちが強くなっていくようです。今、私が自分史を書くとなるとマイクの前の自分がすべてになりそうです。数多くの仕事をこなしてきましたが、50年間支えてきたのはマイクの向こうのリスナーの笑顔でした。ラジオの向こうとこっちで向き合う確率は地球の歴史から考えてみるとものすごいことです。この偶然を大切に触れ合うことなんです。そして今もなお、この職につける幸せを味わっているのも事実です。
思えば、小学校時代に放送委員になったのがきっかけでプロになったのですから、64年にもなりますか。こうした自分を振り返るとニ、三行で自分史が終わりそうです。残りの余生、ちょっぴりアクセントを付けるものにチャレンジしてみようかと思うこの頃です。チャレンジ精神は、健康にはもっとも良いようです。

キャッチフレーズ

2018-04-03 23:28:12 | Weblog
新しい商品が登場する際に商品そのものと同時にその商品のキャッチフレーズにも興味がそそられます。それを考える専門家もいるし、ヒット作を連発する人は大変な存在なんです。あとからそのキャッチフレーズを見れば簡単なように思えますが、その短いキャッチフレーズの中に、蓄積した知識がいかされているのです。
知識と言っても、知識とは関係なくユニークな言葉でヒットする時もあります。かつて大橋巨泉さんが、万年筆のコマーシャルで「ハッパフミフミ」とやって大ヒットしたことがあります。これなどは時代の様子を観察して作られているのでしょう。どの企業も製品の質はほとんど違わないのでキャッチフレーズが物をいうのです。
最近の歌謡曲の歌手にも声の質に例えて、「ビタミンボイス」「クリスタルボイス」「プラチナボイス」「昭和なボイスなど」と肩書きが付いています。印象に残る手段です。短い言葉が大きく影響を与えるのですね。

温泉

2018-04-02 23:40:03 | Weblog
各企業の入社式が行われました。テレビのニュースでその報道を見て、若者たちの笑顔がまぶしいですね。未來に対する夢がその笑顔を作りだしているのでしょう。我々もかつてこの時期があったんですよ。
こうしたフレッシュな若者に対して、こちらは、春爛漫、ちょっとした旅行がいいなとの欲望が首をもたげます。そうですね。露天ぶろで桜などを愛でながらゆっくりなんて最高です。雪見風呂も良いですが、やっぱり日本は桜ですよね。
風呂から上がると昔は卓球遊びで家族がくつろいだものですが、最近は殆どありません。となると、宿の下駄を借りて、お土産屋さんが並ぶ繁華街をぶらぶらと散策。なんともストレスのたまらない一時ですね。
ところがフリーランスとなった今、こうした小旅行はいつでも出来るのですが、逆にいつでも行けるという気持ちがかえって足を止めてしまいます。素直じゃあないですね。

新年度

2018-04-01 21:47:20 | Weblog
暦の上での新年が1月1日なら、日本の政府の会計年度が始まるのは4月1日です。この会計年度と歩調をそろえているため、学校の新学期も4月から始まります。
4月新学期というのは世界では珍しいケースです。日本と同じ学期制度は数えるほどしかありません。日本の学校制度が整備されたのが、明治時代です。例えば、憲法をドイツにならい、皇室の礼装はイギリスの王室にならいました。つまりアメリカを模倣してきた日本は何故、学期制度は手本にしなかったのでしょうか?
ただ高校、大学は明治時代に9月スタートだったことがあります。しかし小学校、中学校が4月を学年の始まりとしてしまったため、大正10年に4月に統一することになりました。1960年代には国際化にともなって、大学だけでも留学に便利なように、9月新学期案も出されましたが、実現しませんでした。その背景には、桜咲く4月に新生活が始まるという日本人の心情にかなっていたのでしょう。