フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

涙橋

2015-03-10 22:02:21 | Weblog
タイトルの「涙橋」を見ると演歌のタイトルのようですが、「涙箸」となるとどうでしょうか。こちらの「涙箸」は世界文化遺産にも登録された和食のマナーの話です。「涙箸」というのは箸の先から汁をたらしながら口まで運ぶことを言います。
この「涙箸」にならない為にはどうしたら良いでしょうか。汁のある煮物を食べる時に、箸でつまんで上下に振って汁を切るのはスマートさに欠けますね。ですから、汁を切る時には、器の側面に具をつければ自然に汁を切ることが出来ます。汁のない煮物の場合は直接箸で食べれば良いですね。ただ、歯形をつけるのはよくありません。もちろん箸で一口大の大きさにしてから食べるわけです。
このように箸使いは多少難しいのですが、きちんとしたマナーを使って和食を楽しんでみると和食の素晴らしさを体現出来るのだと思います。いやぁこんな面倒なことをと仰有るかたは元々の和食の量ではもの足らない方だと思います。目で味わい舌で味わう和食を楽しむなら、やはりマナーを知っておきたいですね。