フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

格差

2015-03-05 23:52:18 | Weblog
フランスの経済学者のトマピケティ氏が注目されています。彼の書いた「21世紀の資本」という本がベストセラーになっているからです。その中の主張は昨日書いたエッセイの中のビリオネアのような資産家ほど財産が増え、財産を相続で子孫が受け継ぎ富めるものはますます富んでしまう。つまり資本主義経済の下では放っておくと格差が拡大してしまうという主張なんです。
今年の1月にピケティ氏は日本にやってきましたが講演会やインタビューで大忙しの滞在でした。国会でもピケティ氏の主張がテーマの論戦がありました。所得格差の固定化については資産があるものほど質の高い教育を受けることが出来て、それが次の格差につながる悪循環になっていると話していました。結論は受けた質の高い教育の成果を個人にかえすのではなく社会の為に役立てて欲しいとピケティ氏は訴えます。
資産家もこの理論に耳をかして格差を防ぐ為の行動を是非起こして欲しいものです。努力したものが報われる社会を!