フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

主権在民

2013-07-22 22:25:55 | Weblog
自民党圧勝で参議院議員選挙が終わりました。しかし圧勝というにはふさわしくない低投票率でした。自分が投票に行っても何も変わらないと思って棄権したのでしょうか。しかし根底にはもっと根深い状況があると思います。かつて、長い間、毎年「成人式」の式典の司会をつとめましたが、成人することによって得る選挙権を誰もが喜んでいるように思えませんでした。むしろ「タバコが吸える」「お酒が飲める」の方しか思いが行っていないような気がしました。このあたりが今の選挙の悲しいところです。
今回の選挙では改憲も隠れた争点でした。その憲法は主権在民を謳っています。その主権を発動する唯一の機会が国政選挙です。しかし投票が主権を発動することだと理解しているように思えない、つまり責任すら果たしていないと言えるのです。必ず投票している人は、投票の権利を得た、最初の選挙で選挙権を行使した人だと想像出来ます。今いちど主権在民とはなんぞやと憲法問題を考えるときに勉強したいですね。