フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

雪の風情

2016-01-24 22:00:33 | Weblog
冬の寒さは今がピークでしょうか。各地、大雪になった所もあります。
「風花(かざはな)」という言葉がありますね。風上の降雪地から風に乗って流れてきた雪の表現です。風情がありますね。私が好きな言葉に「雪もち」というのがあります。これは雪が木の枝や葉に積もっている様子を表す言葉です。四季折々の美しさを示す「雪月花」の言葉通り、雪は本来日本の美しさを表すものであるはずです。しかし昨今は交通の便が乱れることが最大の理由でしょうが、雪が降るという予報にはほとんどの人が顔をしかめます(笑)。
先ほど紹介した雪の表現以外にも、物凄く多くの雪の言葉があります。「淡雪」「名残雪」「細雪」「花びら雪(ボタン雪とも言う)」など数え切れないほどあります。お芝居にも「南の島に雪が降る」があるように日本に帰ることの出来ない兵隊さんが、故郷の日本を偲ぶものが雪だったのです。
天気予報で雪かもしれないと言われたら、どこかで雪の風情を楽しんでやろうという気持ちを持ちたいですね。

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