フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

銭湯

2008-05-24 16:10:07 | Weblog
世はまさにスーパー銭湯の時代ですが、街のお風呂屋さんも捨てたもんではありません。最近はサウナも設備されて快適な空間が用意されています。
しかし今日のお話は、昔の風呂屋さんです。
私の小学校頃では子供達にとっても社交場でした。というのは今では考えられないかもしれませんが、テレビがある家庭はほんの一握り、殆どラジオが頼りの時代でした。となると高校野球や大相撲、プロレス中継をどうしてもテレビで見てみたい、いくらだったかお金を持って銭湯に走るのです。
テレビがあったんですよ。銭湯には。男のロマン!風呂屋の番台の上の方に置いてあるのです。番台に座る人は男湯と女湯を仕切る壁に鏡をかけて、左右反対にテレビの画面を見ていたのです。娯楽の情報源はもっぱらお風呂屋さんでした。「栃若時代」の名勝負の思い出は(例えば、栃錦 対 大内山戦)ここから生まれているのです。
ところで最近の番台はフロントスペースに背を向けて設えてあるようですね。男のロマンの消滅です。
この銭湯での最高の思い出は、湯あがりに飲む冷たいミルクコーヒーです。銭湯の冷蔵庫から一本とりだしてゴクリ!
今でも喉がなる思い出です。

最新の画像もっと見る