フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

一日一生

2017-07-22 23:50:34 | Weblog
町中でも蝉の鳴き声が騒がしくなってきました。まさに一生懸命に鳴いているという感じです。蝉の地中から出たあとの寿命は一週間ぐらいと言われています(実際はもう少し長いようですが)。ですから、生きた証しをこの世に残すかのように鳴き続けるのでしょう。まさに一日一生という言葉が当てはまるような生きざまです。
ふと自分の一日を考えてみるとあの蝉達のように、寿命を振り絞って生きているとは残念ながら言えません。えてして人間は寿命が永遠に続くという錯覚の中で生きていますから、そんな切羽つまった生き方はしないのでしょう。今日出来ることでも平気で明日に延ばしてしまいます。これが一日一生を意識すれば、必死になって取り組めると思います。まあ人間ですから、毎日毎日ずっと気を張って生きるのは不可能なので、あくまでも気持ちの喩えとして聞いておいて下さい。
そうそう、環境も大切だというのは、蝉は樹液が養分ですから、蝉とりをして捕まえた蝉は寿命が短いのですよ。

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