フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

出処進退

2010-06-02 23:13:08 | Weblog
退くときは、自ら決せよ。これが出処進退の基本です。鳩山総理が議員総会で辞任を表明しました。リーダーの出処進退は非常に難しいものがあります。かつて誰かが語っていました。「トップは脚光を浴びていると人間は安心してしまい、遂に自分のありのままの姿を見失う」。こうした状況の地位だけにトップの座にたいする執着心を断ち切ることは強烈な内的葛藤があったことでしょう。政治家の本質は引き際に表れるというだけに今日の鳩山さんの姿はどう映ったでしょうか。
出処進退といえば、出る時と進む時、これに関しては、自分一人では決して出来ないことです。その場合は背中を押す人が必要になります。今度の代表、総理の背中を押す人が、人格や見識を見極めて押してほしいものです。ともかく今日の意思表明はリーダーが最後に演じるドラマを見せられたようです。

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