フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

メディア

2008-10-26 23:42:48 | Weblog
大阪と宮崎の知事と、ある新聞メディアとの対立が報道されています。新聞を情報源の1つとしている私は、こうした報道には多少なりとも困惑してしまいます。確かに取材記者の受け取り方、咀嚼そしゃくの仕方によってニュアンスが変わる事も多々あります。それだけに知事たちは特定された名指しの批判をしたのでしょう。
こうした片寄りを排除する意味でも、時間的、経済的余裕があれば1紙だけでなく2、3紙読み比べる事が、ニュースの本質を理解するには役立つと思います。
かつてアランマンク著の「メディア・ショック」の中で、こう書かれていました。『政治家は虚偽を述べれば追放され、経済人は損失を出せば破産する。だがジャーナリズムはバカな事をいってもいつまでもそこにいる』と。耳の痛い部分もあるかもしれません。やはりいつもこうした批判と隣り合わせにある事を忘れてはいけません。おごりを捨てる、これは人として当然なのですが、特にメディアの中に身を置くものとしては心しなくてはいけません。
「茶をいただくときに茶碗をまわすのは、その動作の中で人間のおごりを悟って、人に感謝する行為である」(子宗室)
記事を書く前に、又マイクの前に立つ前に一服のお茶をいただくというのも案外いいかも知れません。記者会見する立場の人達も一服お茶をいただいた方がいいのはもちろんですが。

最新の画像もっと見る