フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

続く雨

2010-03-25 14:35:50 | Weblog
朝の挨拶は「よく降りますね」の一日です。言葉の響きとしては「いやになっちゃうね」という気持ちが込められています。
この雨ほど毀誉褒貶の激しい自然現象はありませんね。からから天気で水不足になると待望の雨と表現し、雨が続くとうっとうしいと雨を嫌ってしまいます。しかし日本語の中には、風流な雨の表現は数多くあります。春だけでも、春雨、春霖、菜種梅雨、木の芽雨、花の雨、桜流し、催花雨、卯の花腐し、等があり最近知った表現に「万糸雨」がありました。これは無数の糸を垂らしたような細い雨の事で今日のような春の雨を表現しています。
さて雨の日ともなると過ごし方が難しいですね。休日ならば「晴耕雨読」を決め込んで好きな本を読めばいいのですが、出勤の場合はやはり恨みの雨となりがちです。誰かに聞いたのですが、雨の日こそ緑を見ることを心掛けるといいそうです。また、雨の日には散歩を止めるのではなく、むしろ喜んで出かける友人もいます。ゆっくり歩いていると、雨の日だからこそ普段出て来ない小動物を見かけることがあるそうで、その出会いを楽しむんだそうです。彼にとっては、恵みの雨を意味する「甘雨」なのです。
そういえば雨の日は出無精になってしまっているので、ここ数年、蝸牛を見ていませんねぇ。

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