フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

戦後

2015-11-26 23:50:08 | Weblog
昭和31年頃、よく使われたフレーズに「もはや戦後ではない」があります。これは当時の経済企画庁が31年7月17日に発表した「経済白書」がこの言葉を使って流行語にしたことから始まります。そしてこの年に一躍スターダムにのしあがったのが石原裕次郎です。よく見てみると白書の発表日と裕次郎の命日が一緒というのも戦後最大のスターが登場した年だけに因縁めいたものを感じます。
横道にそれましたが、その戦後という言葉が今年は非常に多く使われた年でもあります。そうです。「戦後70年」という節目が今年だからです。ところが今年は70年どころか、戦後400年なんだという向きもあります。徳川家康の江戸幕府が豊臣家を滅ぼした1614年の大坂冬の陣、1615年の大坂夏の陣から数えて400年だそうです。そこで彼の局の大河ドラマも真田幸村を取り上げるのでしょうが。面白いものでもっと凄まじい戦後を数える向きもあります。それは京都の人々の中には、応仁の乱から数えて戦後と表現する人もあるとか(笑)。
ともあれ新しい戦後はもうコリゴリですがね。

最新の画像もっと見る