フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2018-07-25 23:50:45 | Weblog
暑苦しい夏を余計暑くするのが蝉の鳴き声です。子供の頃はそれでも夏休みなると白い長いタモを持って蝉を追い掛けたものですが、この頃はそんな子供の姿さえ見ません。それくらい暑いのでしょうか。それとも昆虫採集という宿題がなくなったせいかも知れませんね。
ところで「蜩(ひぐらし)」と「蝉」は違うのでしょうか。蜩の字を漢和辞典で調べると「蝉なり」となっています。しかし我が先祖達はいつの頃からか、蝉と蜩とを区別しました。何故ならば、同じ時期に鳴いていても、歳時記には蝉は夏の季語、蜩は秋の季語となっています。万葉集に詠まれた歌も蝉と蜩は分かれています。蝉を詠み込まれた歌は10首、うち、蜩が9首ありますから、秋の風情を歌にすることが多かったという証拠ですね。それでも、歌にする風情「雪、月、花」にはかないませんがね。

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