フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

郷に入れば~

2008-07-22 23:52:28 | Weblog
日本にキリスト教を最初に伝えたのは「フランシスコ・ザビエル」です。イエズス会の宣教師と鹿児島に到着したのが1549年の今日となっています。「以後よく1549キリスト教を伝えん」と年号を覚えたものです。
ポルトガルのリスボン港を出港してから8年後に日本に来てキリスト教を伝えましたが、布教活動の根本的な考え方の中に、その土地の文化を尊重するというのがあります。具体的には服装にしてもその地で尊敬される服装を身につけるのです。現地重視、つまり「郷に入れば~」の精神でしょう。
日本布教の後にイエズス会の宣教師達は中国にも渡りました。これは中国でキリスト教が広まれば、中国文化の受け入れが盛んな日本でも容易にキリスト教を受け入れるという計算になりたっています。
その中国に渡る際にも宣教師達は自ら姓名を中国風に改め、中国の言葉を使い、中国の服装を身につけて中国社会にとけこんでいきました。ここでも「郷に入れば~」の典型です。
異国には必ず郷を形成している固有のシステムがあります。ですからそれに馴染み、自分の中に取り込んでいかなければ布教などおぼつかなかった事でしょう。
「郷に入れば~」の精神はまさにグローバル化のさきがけだと思います。
そういえば相撲の世界でも外国人力士の中で日本語の上手な力士程強い様な気がするのは私だけでしょうか。

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