フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

余白

2009-02-26 18:44:36 | Weblog
アメリカで取材をしてきた人によると、現地では日本の閉塞感がかなり大きく伝わっているようで、日本人でありながら日本には今帰りたくないというサラリーマンが多いようです。ある大臣が昨年の後半頃には、世界的不況でも日本経済への影響は蚊にさされた程度と表現していましたが、むしろGDPを含めて主要国の中でも最悪の様子さえみせています。
こうした不景気ともなると本を読みたいという願望を叶える為にブックオフが大にぎわいです。私も休みになるとすぐ出掛けていく方ですが、時にはこの書物がこんなに安く手に入るのかと嬉しいビックリを味わう事があります。
本を選ぶ時にこんな言葉を思い浮かべています。「人は出会うべき時に、出会うべき人に出会う。遅すぎもせず、早すぎもせず」 この人との出会いと同じ様に書棚をみてまわっていると、本が私を呼んでいる様な表情をしているので買い求めてしまいます。
ところで、この再販で手に入れた書物でもう1つ想像を働かせる楽しい事に出会う事があります。それは「余白の落書き」です。余白の気楽さ、無責任さから書かれた落書きで、この本を買った人の当時の生活なり心情が垣間見える事があり、もう1つの楽しみになります。
こうした楽しみを求めて、つい書棚を見てまわるのもいいですよ。

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