フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

鹿ゾーン

2013-02-25 21:08:50 | Weblog
古都・奈良といえば、鹿ですね。興福寺などへ行くと鹿のふんの臭いに顔をシカめることもありますが、鹿のかわいらしい目を見ていると優しい気持ちになります。
ところでこの野生の鹿の交通事故が後を断ちません。東大寺や春日大社などがある奈良公園の周辺におよそ1000匹の鹿がいますが、そのうち100匹が年間に交通事故に遭って死んでいるのです。運転手側からいえば、急に飛び出してきた鹿を避けようとして事故を起こすこともあります。そこで奈良県では、こうした鹿の事故を防ごうと「鹿ゾーン」を設けました。事故が多い道路の重点地区1キロをドライバーがすぐにわかるように、路面に古都の景観を損なわない茶色などの色をつけるようにしたものです。その他の9カ所の路面には鹿のマークを描いています。鹿にたいして優しい道路にしたいという配慮がみえますね。
笑い話ですが、かつて北海道の道路を通ったときに右手に馬が放牧され、左手には鹿が遊んでいました。ガイドさんがちょうど「馬鹿通り」ですと話していましたが、奈良でもさしずめ鹿のマークの上を馬が通れば…(笑)。

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