フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

八百万(やおよろず)の神

2019-02-28 22:43:48 | Weblog
一般に日本人は宗教に無関心と言われていますが、他方何でも信仰の対象にしてしまう傾向もあります。散歩の途中に神社やお寺を見つけると通りすぎることなくお詣りするのも日本人です。そうして立ち寄った小さなお寺の賽銭箱に張り紙がありました。『ありがとう・もったいない・おかげさまで』の三行の文字が書かれていました。この三つの言葉は我々日本人の誇りとすべき言葉です。
私も手を合わせる時には、決まって、ありがとうという文言の入った言葉を述べることにしています。何故なら神仏の後ろには自然と人間の営みがあり、それを通じてひとりひとりの生があると思っているからです。ただ忘れてならないのは、私たちは神仏に対し単にお願いするだけではなく「おかげさま」という感謝の気持ち持つことは必要です。