フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

寅さん

2019-02-24 23:55:37 | Weblog
仕事柄、いつも演歌の活性化を願っています。演歌は歴史の彼方に葬られてしまうのでしょうか。その状態にならないように願うばかりです。
最近BSの放送で「寅さん」の映画が放送されていますが、私は演歌イコール寅さんという気がしてなりません。
日本の映画ファンがこぞってこの映画を見にいったのは、この映画から日本独特の「人情」「勇気」「希望」を感じとったからです。これはまさに演歌の心です。テレビから毎日のように流される虐待などのなんとも言えない胸いたむ事件などの根底には、先程の精神が欠けてきているからではないでしょうか。こうした殺伐な事件は特別なことではありません。
人に対する思いやりを含む「人情」「勇気」「希望」の思いを含む演歌の活性を願うのはそんな気持ちを含んでいるのです。