フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

鷲人間

2018-11-30 23:33:21 | Weblog
かつて担当していた番組のコメンテーターの弁護士から「恐怖の鷲人間」という話を聞いたことがあります。どういうことかと言うと、仕事を終了した男が定年退職したあとのことです。つまり亭主が仕事をしている時は地域の付き合いは殆んど奥さんまかせ、それだけに退職後でもご近所の付き合いはなかなか出来ません。旦那は出掛けるところがありません。ですから奥さんが出掛ける時に「わしも連れてってくれ」「わしも、わしも」となることを恐怖の鷲人間というわけです。
退職が近い人は覚えておかなくてはなりません。昨今の災害では、思わぬ避難生活を強いられることが多くあります。そんな時に「共助」の精神が必要です。いま、都会生活では「両隣の御主人の顔がやっとわかるぐらい」です。鷲が一人歩き出来るようにご近所付き合いを大切にしたいですね。