フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

釣瓶落し

2018-11-16 23:12:51 | Weblog
北海道にようやく初雪が記録されました。日本列島にも晩秋から冬に向かって進みはじめました。
さて、秋の夕暮れは釣瓶落しと言いますが、その語源は井戸から水を組む桶、釣瓶が井戸に滑り落ちるようにあっという間に日が沈むことからです。この釣瓶落しという言葉は、そこはかない寂しさを感じるものです。さらに夕暮れ後には秋の月が待っています。もう最盛は過ぎたかも知れませんが、またまだこうこうと輝く見飽きない月が頭上を彩ります。夕暮れどきから月の夜、ともに落ち着いた静けさがあります。
子供の頃のこの季節は、アウトドアの時間が少なくなる為にどうも好きではなかったのですが、いまは、こうした落ち着いた季節が、好きになりました。それもやはり年令からくるものですかねぇ。