フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

縁側

2018-11-14 23:51:06 | Weblog
住宅設計の変化もあり、最近は縁側を作らない住居ばかりになりました。それだけにヒラメのエンガワは知っていても、家の縁側を知らない若者ばかりで、言葉そのものも死語になっています。今日の名古屋地方のような小春日和には、何となく縁側が懐かしくなりますね。
いうまでもなく縁側は部屋と部屋をつなぐ廊下の役目としてだけでなく、腰をおろして庭を眺めたり、近所の人々とおしゃべりを交わしたりする、内部空間と外部空間をつなぐ貴重な役目を果たしてきました。縁側が少なくなった理由のひとつにバリアフリー住宅を普及させるいう考えからその段差が敬遠されているからでしょう。
しかし縁側という名前に代わってサンデッキという呼び方で建築されていることもあります。縁側の持つ地域の人達とコミュニケーションを持つ場の意義は引き継いで欲しいですね。