フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ラストストロー

2016-06-10 23:09:23 | Weblog
ラストストローという言葉はイギリスで生まれました。どういう意味かというと、背に重荷をひとつひとつ載せられても何とか耐えていたロバが最後に藁を一本載せられた途端に崩れてしまうことです。舛添都知事の現状の報道を見ていて思い出した言葉です。今、都民や議会から重荷をどんどん背おらされている状態です。重荷というのは語弊がありますが…。とにかく非難の言葉が浴びせられても、耐えて耐えて知事の椅子を守ろうとしています。そうした時に、何かのささやかなきっかけで辞意を表明するかもしれないというのが、ラストストローです。逆にラストストローなんてことは全くあり得ないかもしれません。かつてはリーダーの資質の高い人としてもてはやされた存在でしたが、今やその資質の評価は地に落ちました。
これを取り戻すには相当のエネルギーと時間がかかります。
「雨過天晴」という言葉があります。グズグズした空模様でも雲が切れれば青空が覗くという意味です。舛添知事の場合は雲が切れることはないかもしれませんね。