フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

帰郷

2015-11-30 23:47:41 | Weblog
帰省ラッシュという言葉は今も生きています。今も昔も盆と正月は故郷を思い、帰りたくなる時期なのでしょう。毎年帰省ラッシュのニュースを見ながら、この中に自分がいないことをああよかったと思う半面、少し羨ましさも正直持つのです。というのも子供の頃から、毎年毎日が帰省中という生活で、故郷人の自分には全く関係のない事象なんです。
しかし故郷と遠く離れて生活している人々にとっては、故郷は心の桃源郷でしょう。もちろん、故郷を守る両親にとっても指折り数えて子供や孫の帰郷を待っているのです。20年近く前、JRの広告に「忙しいなら無理して帰らなくていいよ」がありましたが、恐らく本音ではなかったでしょう。親なら子供や孫に会いたいのは当たり前。この広告は会いたい気持ちの裏返しでしょう。帰る子供達もいつまでたっても親の温もりはかけがえのないものです。
ただ残念なのは最近の事件の報道に、親が子を、子が親に手をかけて事件になるケースが多くあります。親にあえる、子供にあえる、あの弾む心をいつまでも忘れないで欲しいものですね。