フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

水落石出

2015-01-31 23:51:45 | Weblog
ある調査で2014年のワースト謝罪会見ランキングが発表され1位が理化学研究所元研究員の小保方晴子氏、2位が号泣元県議の野々村竜太郎氏でした。特に小保方氏は「水落石出(すいらくせきしゅつ)」という四文字熟語が当てはまりますね。この熟語の意味は、冬ざれの川は流れる水が減って、それまで見えなかった景色がむき出しになる丁度今ごろの眺めを言います。それが転じてこの四文字熟語は、ベールが剥がれて真相が露になることを指します。つまり結局は石ころだらけだったというわけですね。
昨年の2月には一躍、小保方さんは脚光を浴びてマスコミの寵児になりました。「リケジョ」という言葉から女子力アップの牽引者として持て囃されました。それがあっという間に、水が枯れ、石ころが表に現れてしまいましたね。さらにはES細胞を盗んだとして窃盗容疑で告発さえされています
。かつて「富士山のような人」という言葉は誉め言葉ではないと話題になりました。近くによってみれば石ころだらけという意味だったわけですが、今や遠くからでも近くからでも、石ころに見えてしまっています。残念。