フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2015-01-02 23:58:26 | Weblog
窓を開けると一面の雪化粧と新春に相応しくないお天気になっていました。
さて、新年になってまず注目されるのは暦です。六曜を知っていますか?赤口とか、先勝、先負などかあるものです。この六曜は元々中国の古い天候録でした。つまり大安は一日中良い天気、晴という意味です。先勝は午前中だけ晴、先負は午前中天気が悪かったという意味です。仏滅は「物滅」が転じた言葉で物が見えなくなるほどの悪天候、大雨や台風を意味します。この天候録が日本に伝わって六曜をどういうわけか旧暦の一月一日から順番に配したそうです。従って、天候録という暦にすれば、昨日は先勝、今日は仏滅になるわけですよね。
他国から伝わると途中で主旨が変わってしまうことは多々あります。儒教の教えはもちろん中国から伝わっていますが、あの論語に書かれている精神はむしろ江戸時代の日本に活かされたと言っても過言ではありません。寺子屋での論語の素読などは映画の時代劇などでもよく出て来ます。しかし今、あの儒教的な生き方は中国でも日本でも……。