麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

サイクリングさいくりんぐヤッホーやっほー

2005年06月17日 | 身辺雑記


昨夜、少し一所懸命仕事をしすぎて終電を逃し、
劇団のチャリで帰宅した。

環七を・・・
*東京にはいくつかの環状道路があって、
 明治通りとか、山手通りとか、
 名前がついているのに、
 内側から数えて7番目が「環状7号線」
 通称「環7」、8番目が「環8」と
 そのまんまである。
 (ちなみに明治は5番目らしい。)
 以上、東京に不案内な人への一口メモ。
・・・北上すること40分。

途中「なんでんかんでん」ってラーメン屋に
ピットインしながら駆け抜けた!

深夜2時近いのに結構、人歩いてますね。
雨上がりで涼しくて、いやあ運動不足の身には
大変心地良かったでございました

今朝は、だから当然「劇団チャリ」で
出勤せねばなりません。 
さすが9時半を過ぎて、幹線道路=環7は 
車で溢れ、排気ガスが爽やかさを削いでいましたが、
あっという間の20分・・・
電車で通う半分の時間で事務所についた。

途中、目に飛び込んでくるビルの名前から
「あ、添田っていえば、高校のクラスにいて、
確かバスケ部のマネージャーしてて…
信金務めたけど、すぐ2コ上の先輩と結婚したよな、
在学中からつきあってたテニス部の先輩と…」
とか思いながら
ペダルをこぐのは、なかなか面白かった。

でも梅雨だしな…、夏は暑いし…、
第一芝居を観に行く時チャリで行くわけにも…。

どーやら健康的な毎日にはなりそうにない。



 

  

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加藤陽一

2005年06月16日 | 身辺雑記
VS.という雑誌を買う。
きっかけは中吊り。
《世界へ戦いは、つづく》と題し、表紙は能活。
中心は当然、ドイツを決めたサッカーで、
予選を振り返り、カズを取り上げ、
目を引くのは“独占”と銘打って
前園真聖のインタビューを掲載している点。
これは売れそう!

ほかに取り上げたプレイヤーも、
大リーグで苦悶するノリや
独立して走り始めたQちゃんなど
大変興味深いセレクト。
……VS編集部、センス・グー

が、僕に購入を決意させたのは「加藤陽一」
の名前をみてダ。
          
加藤陽一。
みなさまご存知ですか?
日本バレーボール界史上最高のプレイヤーを。

天才セッター猫田、世界の大砲大古、
ミスターバレーボール森田、
ガラスのエース横田など
黄金時代を築いたスターたち…。
今の時代からすれば「職人」とも呼べる選手が
日本の、いや速攻をはじめとする様々な
プレーを含めて「世界」をリードした時代・・・

牛若丸・花輪から
川合、熊田、杉本ら「アイドル選手」の台頭と
人気の高まりとともに反比例した実力・・・

日本が落ちた、というより、
世界があっという間に追い抜いていったわけだが……。

そうして今=《冬の時代》に生まれたのが
加藤陽一です!

・・・あまり期待できないけれど、
再び日本バレーの陽が昇った時には
必ずや取り上げられるだろう…。

でも。
今も闘い続けている彼には
そんなことまるで関係ないことだ
それはハンドボールの蒲生晴明の人生
というか、運命とも重なるけれど……。

毎日、国技=相撲の、ひとつの部屋の問題が
  テレビを騒がしているけれど・・・
  本当に頑張っているスポーツ選手は沢山いて、
  ・・・って、スポーツの心配をしてる場合じゃない。

十二分に「演劇」もマイナーだ。
加藤陽一はじめ、日々闘っている人たちに
負けないように東演も、
もっと、もっと頑張らねば
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子宝善哉稽古場だより~1~殺陣

2005年06月15日 | 東演
今週の月曜から立ち稽古に入った『子宝善哉』
昨日は、殺陣指導の藤本こうたろう氏がいらっしゃって
芝居のみどころのひとつでもある「殺陣」の稽古を
ミッチリと・・・。

『風浪』で初めて一緒に仕事をした藤本氏。
あまりアクションと縁のない東演なので、
2年半ぶりの登場となるが、その間にご結婚され、
しかもまだ1ヶ月ちょいの超新婚なのだ。

『風浪』に続いて殺陣の中心となる能登とのコンビは
端から見ていても実にいい。
良い“師弟関係”という風情。

昨日は舞台監督・井上義幸氏も稽古場初見参!
来週アタマには照明、音響も顔を出し・・・
本番まで間もなく一ヶ月となる稽古場は、
さらに凝縮した時間に包まれる

時計の秒針の1秒が…
同じ1秒なんだけど、浜口パパが動くような
力一杯の「1秒」に感じられる・・・という
例えは解りづらいかな???
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成層圏まで徒歩6分

2005年06月14日 | 鑑賞
ジャブジャブサーキット第42回公演
『成層圏まで徒歩6分』は、
創立20周年記念公演の第一弾。

「記念の年の第一弾はとにかく何ら派手な
 趣向も企画色も無い、最もウチのベーシックな
 作風になった(当日パンフレットより)

と、あるようにナルホド、外観は近年のジャブジャブ。
けれども、芝居には登場しない会話の中だけながら、
「星祭り」が登場し、お祭り気分を僅かながら出したり…、
中核メンバーの女優が演じる、ある役柄同士が
  劇半ば過ぎに見せる抱擁シーンなど…
  オールドファン(?)には泣ける要素も見受けられた。

はせさんらしい控えめな「お祝い」?

「創立メンバーは2~3人」(同上パンフより)
とあり、僕は93年頃から見始めたばかりで、
それが誰かは知らないが、恐らく今回の舞台上には
一人もいなかったろう・・・。

けれども、大変理想的な世代交代が
ジャブジャブでは行われていて、      
この大舞台で01年入団の高木美千代を大役に抜擢!
その期待に見事に応えた。

「途中から入ってきたメンツが僕に
 いろいろ書かせてくれるのは明白で、
 彼ら/彼女らこそが20年続けられた原動力には違いない」
 (同上パンフ)
という言葉は、作演出家であると同時に
劇団主宰者=はせひろいちの在り方がしっかり現れている。

東京は、今日のマチソワで終わるけれど、
まだ大阪が残っているのでネタばれはさけて、
ちょいと集団論的でせめてみました・・・。

でも少しだけ。
“最もウチのベーシックな作風になった”と
冒頭抜粋したようにスタイルは通常通りですが  
「初めて」と言って良い《おセンチ》なテイストで、
見続けてる人はちょっと驚き。
初めての人には、むしろ解りやすいのかな…とか
思いつつ・・・。
どっこい、柔らやな布をフワーッと広げてみせて、
最後に裾のあたりをスッと持ち上げるダンディズムの、
「おセンチ」は仕掛けになっていたりするのです。
きっと。

絶大なファンの多い(僕もその一人)
はせ作品・・・夏には「演劇人冒険舎」の『オニガラ』
という作品が、東京にやってくるそうです!




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オフ

2005年06月13日 | 身辺雑記
11日土曜の「稽古場呑み」は予想以上に
良いミーティングになった…。
(詳しくは東演公式HPのトップページから
子宝善哉「稽古場日記」へ)
http://www.t-toen.com

さて、翌日(12日)は久しぶりのオフ。
演劇製作者の諸先輩達は年に数日のオフと聞くから…
(ま、演劇Pに限らずよく働く日本人は
相変わらず多いのだろう・・・
それに比べれば大変恵まれてはいる・・・。

で、何したかといえば、
とりあえず昼過ぎまで寝て、
劇団から結婚祝いでいただいたDVDプレーヤー
という機械とTVをよーやくつなげました。
(2週間ほど箱に入ったままでした)。

超文系人間で、電池もろくに替えられない人
なのですが、浪人中にビデオ屋でバイトしてたせいか
映像系の配線だけ少しわかるのダ・・・。
(つーか、同じ色のコードを同じ色の穴に
 差し込むだけのことだが…。)
                         
試験勉強で辞書か何か探してるうち
アルバムに見入ったり、猛然と掃除を始めたりする
経験を多くの人が持っていると思いますが、
昨日はテレビを動かすわけで・・・
その後ろに「大家族」を構成してお暮らしいただいている
埃の皆様に、退去をお願いするのに始まって、
気づくと部屋全体に関わる
結構大がかりな「都市整備」になったのだった。

汗を流して、夕方からビール呑みながら
またダラダラして・・・。
涼しくなってからは「秋」さながら読書に耽った。
オフ満喫

今日は、大好きな劇団=
ジャブジャブサーキットを観る。




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入梅~水入り~酒びたし

2005年06月11日 | 東演
昨日、首都圏は梅雨入りしたそうな。
今日は暦の上での「入梅」・・・
で。                  
東演では、アトリエ自主公演『子宝善哉』の稽古が
本日、テーブル稽古最終日。
明日のオフを挟んで月曜から立ち稽古に入ります。
ひとつの区切り目です。

稽古終わりには、初日以来の「稽古場飲み」。
  これは「家」で言えば、初日を地鎮祭とすれば、
  棟上式に該当する神聖な行事で、
  ただ単に「飲みたい」とゆーものでは
  誰がなんといおうと違います。
稽古場では足りない、        
より突っ込んだ話し合いや
細かな軌道修正を含んだ貴重な時間です。

さて、あまり稽古場を覗いてはいないので
あまり自信はないけれど・・・。

前回公演で演出を務めた鵜山仁さんは、
サッカーで例えるなら、沈着冷静なセンターバック。
完璧なライン統率で決して点を与えず、
大きな声を発さないものの、的確なコーチングで
攻撃陣に指示を出し、
針の穴を通すロングフィードのパスで決勝点を演出!
・・・みたいなタイプ。
                          
対して、今回の篠本賢一さんは、
ジダンを彷彿とさせるミッドフィルダー。
懐の深い球さばきと、高い状況把握力で、
ピッチの中盤に君臨しつつ、
機をみて、右へ左へ展開して、相手を困惑する。
結果、自軍のプレーヤーのスペースが生まれて
決定的チャンスを演出!
・・・みたいな。

決して髪は薄くないですよ、念のため。

稽古は益々順調。
チケットの売り上げも好調です!
お買い求め、ご予約はお早めに!!
初日まで・・・あと41日。
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スメル

2005年06月09日 | 身辺雑記
まずは、サッカーファンの皆様おめでとうございます。
そして選手並びにスタッフの皆様ごくろうさま。

小さな居酒屋さんまで「日本-北朝鮮戦みれます」
なんて便乗していた
昨夜のW杯最終予選でした!

見事……?
まあ出場権のかかった試合は
概ね凡戦模様になりますからネ……
(気候や芝もやりずらそうだったし…)
とにかくドイツ! 本戦出場!

しかも世界一番乗りっす!!!
でも、これでようやくスタートラインです。

話逸れますが、
その居酒屋さんの雰囲気からすると
結構年輩の方が経営してそうな感じで
中を覗いてないので断言は出来ませんが、
もしそーなら、
いよいよ、その世代にも「ら抜き」言葉が
定着したか・・・と、ふと思いました。
あ、バイトくんが書いたって線もあるか…。

店自体は、なかなかチープな
良い感じの店で今度、静かな時に
おじゃましようかと思いました。

良い感じ・・・
「におい」と置き換えてもいいかもしれません。
一見(いちげん)の店を選ぶときの「堪」に訴えてくる
店の趣とでもいうか・・・
勿論、物理的にいい匂い(焼き肉だのケーキだの)が
鼻をくすぐること、
暖簾や店周りの清潔さなど、視覚情報も含めて。
我々の選考基準に大きな影響を与える「におい」

      

構想では、では劇団の「におい」って?
そこに所属する「役者個々」のそれには
それぞれ個性がありながら、
集団となった劇団としての「におい」って
確かにあるよね!
って進めようと思ったけれども・・・。

再びサッカーの話。

後半、北朝鮮9番が日本2番に襲いかかり、
一発退場となりました。

まず、9番が2番を倒します。

2番はひょうひょうとした顔で、
立ち上がる際に「たまたま」って感じで
相手にスパイクを向けます。
倒されたことへの「巧妙な」リアクション。
サッカーでは珍しくありません。
(・・・珍しくないからと、
率先して行うべき行為ではありません。)

9番は、
劣勢な上に時間はなく、激昂して、
レッドカードとなるわけですが
・・・両国の国民性が覗く1シーンだったと
思います。

「ひょうひょう」と「激昂」と。
勿論‘全て’ではないけれど、
良くも悪くも、シンボリックな「態度」だったと。

長くなるので、
劇団の「スメル」についてはまた後日。











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リメイク三昧?

2005年06月08日 | 身辺雑記
スポーツ新聞に「仮面ライダー」復活の記事を目にしました。
本郷猛の1号、一文字隼人の2号のリメイクらしい。
その下には、宇津井健さんが「赤いシリーズ」の
ナレーションを務めるとの記事。
そーいえば、深キョンなどが主演で
「赤いシリーズ」をリメイク!
ってニュースも見たな。

韓流ブームの牽引力になっている「ドラマ」に
大きな影響を与えたと言われる大映ドラマの中でも
群を抜く名作揃いだが・・・はたして

「エースをねらえ」に続き、
「アタックNo.1」がともに上戸彩主演で
実写化されてますが、こないだチラッと見たけど
ほぼ原型止めてなかったなあ…。

時代も違って、まんまやるわけには勿論
いかないのだろうけれど……、
だったら過去の名作のタイトルを冠さずとも、
と思ってしまいます。

最近コンビニの棚に漫画の復刻というのか、
高校野球まんがの金字搭「プレイボール」(ちばあきお・作)
~甲子園に行かないし、ヒーローも登場しないけど、
とにかく希有な大傑作!!!~
の雑誌サイズや、
「野球狂の詩」(水島新司・作)や「H2」(あだち充・作)
などのコミックより一回り小さいのとか、
よく見掛けます。

特別「今が」ではなく、
テレビ東京の懐メロ番組がコンスタントに
放送されてるがごとく、
“ナツカシもの”は懐かしいです。

でもきっと「今」にふさわしい力のある作家は
沢山いるんじゃないのかなあ…。
製作者は、もっと頑張らなくちゃいけないのでは
ないのかなあ・・・。
と、他人事じゃなく、
自分の肝に銘じながら思います。



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僕の演劇論2~大自然を絵に描く

2005年06月07日 | 身辺雑記
うまい言葉が思い当たらないけれど、
とにかく心動かされた長野での公演・・・
東京に向かう車窓から臨む
千曲の大自然は爽快だった  或いは壮大

車を止めて、日がな一日キャンバスに
その風景を写し取りたい気分であった…。

気分?
では仮に本当にスケッチをするとしたら?

空と、山と、流れる川……
清々しい青と深い緑の、その重層的に色の異なる
いわゆる風景画を、
バランス良く、あるいは意識的にバランスを崩して、
描くことを、僕はきっとしない。

爽快で壮大な風景に      
心揺さぶられながらも、 
その風景の中の、例えば一本の大木に目をつけて、
刻まれた歳月を物語る表皮と、
その根本から這い上がる小動物でも描くだろう。

5/13付当ブログで書いた、
「社会の変動の要因は大きなムーブメントばかりでなく、
小さな積み重ねが結果巻き起こす事もある・・・
なんて云いながら、
要は、電車の中で見かける風景なんかが
単純に好きなの
ってところにつながり、
さらには僕の演劇観にも結びつく。

そんなことを考え始めたのは、
同じ芝居を観た感想を語り合った時に、
多くの先輩達が、空と雲と山と川を
しっかりと描いた作品を好んでいるように感じられたから。
単純に「世代」でくくるのは危険で、
新劇というジャンルだから尚更なのだろうけれど……。

云うまでもなく、それが古いとか、
間違っているとかってことじゃない。
見事な風景画に涙こぼれることも多いし、
逆に、その平坦さに深い溜息をつくこともある。
・・・ただ全般的には趣味じゃない。

同様に、若い世代の演劇に触れた時、
…それを絵に例えるなら以下のような印象を持つ。

大自然を訪れた自分が、
持ってきたカバンの中身を丹念に、ある時は乱暴に描写する。
確かに、そこには鏡や財布に混じり、
観光マップや虫除けスプレーなど
普段とは違う中身もあって、
そこから「ああ、彼女はどうやら旅に来てるのだな」
と、“大自然”を想像させるという仕組みなのだ。

「ほえええ」と思った。
なるほど、しかも風景は、まあ想像する人はするだろうけど、
むしろ大自然に赴いたその人の心持ちを見て!
ってな構造なんだと。

で、構造はともかく、実際面白いのもあったし、
でないものもあった。            
ズバリ書かずに想像させる点では一致していながら、
ここまでの飛躍に、僕はついていけないことが多い・・・。

などとシタリ顔をしていると、
その“構造”だとか“心持ち”だとか
そーゆー分析がジジムサイんだよ、おじさん!
と云われそうだ・・・。           
これはすべてスタイルの話。
ヒデと俊輔、三都主を欠き、
(僕的には三人目の人は特に重要ではないが)
小笠原中心で挑むジーコジャパンが、
ワントップで行くのかツートップで行くのか
ってことで、
勝てばいいんです。勿論。

ただスタイル崩してまで勝負に出て、
惨敗したら目も当てられない。
(だから左サイドは中田浩二じゃなく三浦淳だって
当然流れの中で、戦い方は変化する。
だけど、変化するにはまず基本の形がないとね。

絵の話、芝居の話にサッカーまで混ざって
コンガラガッテきたけれど、
ズバリ僕の演劇のスタイルは、
長くなったので、また今度。

しかしさあ…
小笠原だからって、鈴木-柳沢の2トップはないわな。
確かにアントラーズだったけど、過去の栄光じゃん

北朝鮮とはいえ、不安なのは僕だけじゃ・・・ないよネ?
 
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奇跡~月光の夏長野公演への無謀な挑戦

2005年06月05日 | 東演
6月4日(土)朝9時、1台の観光バスが蓮根を出発!
朗読劇『月光の夏』長野公演へ向けて、
バスは満席の50名・・・。
その先頭座席には、この企画を牽引した
一人の主婦の姿があった・・・。

劇団東演の『月光の夏』は
鳥栖で本当にあった戦争秘話を元にした
4人の朗読者とピアノによる作品です。

戦後60年・・・。
おかげさまで全国各地から上演依頼をいただいていますが、
その多くは鑑賞団体や生活団体を母体とした
「実行委員会」によるものが大半。
それでも、大勢の観客に声を掛け
会場に足を運んでいただくには、大変な苦労を要する。
いつも感謝し、それに応える舞台を心掛けています。

さて。
今回は、『月光の夏』に感銘を受けた一人の主婦が
友人知人と作った「実行委員会」を中心に
一年に及ぶ準備期間の末、成功させた希有な公演だった!

数年前、彼女は大きな病に冒されたという。
本作に感銘を受け、元気を取り戻した自分が、
今度は他者に元気を、勇気を与えられたら・・・
また、命の尊さや戦争の無謀さを
広く伝えられたら、という思いで劇団に連絡をいただいた。

過去にも桐生など、
その地元に暮らす人々の「手作り上演」の経験はあったが、
現在東京に住む彼女が選んだのは、故郷の長野

長野に住む人々はもちろん、
東京で縁を得た人々にも是非「月光」を見せたいと、
バスツアーまで企画するという。

気持ちはわかるが、東京で行った方がと
率直にアドバイスをしたが、
彼女の決意は固かった。

長野は高校の同級生を中心に、
東京は住まいのある板橋の仲間たち
(居住マンションや子供の学校時代から
続く「おかあさん」友達)で
結成した実行委員会が活発で、
もう多くの方々からOKをもらったからと
嬉々として語るが、まだ公演までは
一年以上あった・・・。

長野出身で東京在住のピアニストが決まり、
会場は長野県民の小ホールを抑え、と、
「経過は順調」の一語だったが、
その裏側の苦労が多大だったことは想像に易い。

さてさて。
そして迎えた本番当日。
長野からおよそ200名、
首都圏からはバスツアーのほかに
自動車・鉄道利用の約80名の姿があり、
会場は満席となった。
温かいアンコールの拍手は鳴りやまなかった。

一人の主婦の熱意は、
だが、幕が下りてもまだ止まらない・・・。
終演後、場所を上山田温泉に移し、
長野東京あわせて80名の
大交流会だ!!!

プロのソプラノ歌手のアカペラから
趣味の尺八・民謡まで
朗読劇に負けないパフォーマンス、
あるいはこのツアーに参加した経緯など、
この一日に秘められた「裏話」に
会場は得も言われぬ一体感に満たされた。

おいしい食事、少々のお酒と
名湯に癒されながら・・・
バスツアーの50名は、翌朝、善光寺や小布施への
観光へと向かった。

大仰なタイトルを付したけれど、
この「奇跡」を書き表すのは、残念ながら
僕の筆力の及ぶいところではない。
けれど、どうしても伝えたくて、
出来る限り平易な報告とさせていただいた。

本当に人の力とは無限だな、と、
今回ほど思わされたことはない。
感無量という言葉が陳腐に感じるほどの、
この経験は、本当に大きな力になりました。

実行委員の皆様には勿論、
会場に足を運んでいただいた全ての人に
心より、感謝いたします。

そして本当にご苦労様でした。
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