麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

成層圏まで徒歩6分

2005年06月14日 | 鑑賞
ジャブジャブサーキット第42回公演
『成層圏まで徒歩6分』は、
創立20周年記念公演の第一弾。

「記念の年の第一弾はとにかく何ら派手な
 趣向も企画色も無い、最もウチのベーシックな
 作風になった(当日パンフレットより)

と、あるようにナルホド、外観は近年のジャブジャブ。
けれども、芝居には登場しない会話の中だけながら、
「星祭り」が登場し、お祭り気分を僅かながら出したり…、
中核メンバーの女優が演じる、ある役柄同士が
  劇半ば過ぎに見せる抱擁シーンなど…
  オールドファン(?)には泣ける要素も見受けられた。

はせさんらしい控えめな「お祝い」?

「創立メンバーは2~3人」(同上パンフより)
とあり、僕は93年頃から見始めたばかりで、
それが誰かは知らないが、恐らく今回の舞台上には
一人もいなかったろう・・・。

けれども、大変理想的な世代交代が
ジャブジャブでは行われていて、      
この大舞台で01年入団の高木美千代を大役に抜擢!
その期待に見事に応えた。

「途中から入ってきたメンツが僕に
 いろいろ書かせてくれるのは明白で、
 彼ら/彼女らこそが20年続けられた原動力には違いない」
 (同上パンフ)
という言葉は、作演出家であると同時に
劇団主宰者=はせひろいちの在り方がしっかり現れている。

東京は、今日のマチソワで終わるけれど、
まだ大阪が残っているのでネタばれはさけて、
ちょいと集団論的でせめてみました・・・。

でも少しだけ。
“最もウチのベーシックな作風になった”と
冒頭抜粋したようにスタイルは通常通りですが  
「初めて」と言って良い《おセンチ》なテイストで、
見続けてる人はちょっと驚き。
初めての人には、むしろ解りやすいのかな…とか
思いつつ・・・。
どっこい、柔らやな布をフワーッと広げてみせて、
最後に裾のあたりをスッと持ち上げるダンディズムの、
「おセンチ」は仕掛けになっていたりするのです。
きっと。

絶大なファンの多い(僕もその一人)
はせ作品・・・夏には「演劇人冒険舎」の『オニガラ』
という作品が、東京にやってくるそうです!




コメント
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