麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

再会の一歩手前

2014年03月28日 | 身辺雑記
電話は突然鳴るに決まっているが、
その着信表示に昨夜は少し驚いた。

江戸川乱歩の短中編小説四本の
オムニバス映画『乱歩地獄』の一編
成宮寛貴主演「鏡地獄」など映画や
舞台で活躍する女優の甲さん。

甲は仮名。
アルファベットじゃ芸がないかと

十数年、いや二十年に迫る御無沙汰。
けれど電話の向こうの声は
変わらぬゆっくりした甘い声で、
要はロシア風の上着が手に入らないか、
と。
「どん底の東演か、東演のどん底か」と
言われる老舗劇団に僕がまだいると思い、
問い合わせて来たのだ。

確かに古巣はかの国の芝居を
結構上演していて、いやまさに今
ロシア人演出家のプログラムで
全国を巡演中である。
てなわけで期待には応えらなかった。

さて。
今年のテーマの一つに「再会」を掲げたら
なんだか次々と達成されて愉快。
ま、彼女には実際は会ってないけれど。

会ってないといえば。
五月が本番のJ-Theaterに出演の中山くんが
その前に出る『マクベス』のチラシを
稽古場に持ってきて宣伝。

その制作チーフに懐かしい名前を見つけ、
当時の番号に掛けてみたら、
本人が出て、向こうから「久しぶり」と。
乙氏と話すのも十五年以上は経っている。

フェイスブック等々便利なものが出来て
再会が容易くなったわけだが、
個人的には余り恩恵に与っていたい。

かみさんがPC画面を見ながら
「わぁ~」と声をあげた。
昔の友達が今NYにいると語り始めた。
メガバンクに勤めていて、
私の卒業公演も見に来てくれた、と
最近の気候のよーにうきうきした調子で。

さて男というのは愚かなもので、
その一連の流れから勝手に女性と
思い込んでいた。冷静に考えれば、
四十半ばで海外勤務ってことは
(本当はそれではいけないのだが)
男性の可能性が高いのである。

なのに完全に女性と思って会話してて
かみさんから「男だよ」って、
しかも何故だかトーンを下げて言われ、
「あ」と気付かされたのだった。
でも、そこは冷静さを装い
「へえ~」と返事したのだった。

【つづく】





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